2021年05月27日
大腸CTアカデミア 大腸CT検査でバルーンを脱気すれば必ず良い画像が得られる!?
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PubMedから、今日のつぶやき − 974 −
Majima K, Nagata K. Gastrointestinal: Obscuration of anorectal lesions in computed tomographic colonography due to balloon deflation. J Gastroenterol Hepatol. 2021 Feb 21. doi: 10.1111/jgh.15429. Epub ahead of print. PMID: 33615557.
論文
「大腸CT検査においてカテーテルのバルーンを脱気したことにより直腸病変の指摘が困難になる事例」
のご紹介です。
症例1
58歳の無症状の男性に対して大腸CT検査が実施された。
検査には細径カテーテル(直径4.7mm)が使用され、炭酸ガスが自動送気された。
背臥位の撮影ではカテーテルのバルーンを拡張させたたま、腹臥位の撮影ではカテーテルを脱気して撮影した。
経験が十分にある医師が読影を行った。
背臥位では直腸病変を指摘できたが(Fig. 1a,b)、腹臥位では指摘できなかった(Fig. 1d,e)。
大腸内視鏡検査を実施したところ、肛門直上に11ミリの線維上皮性ポリープを認めた。
内視鏡観察時、脱気すると病変は肛門に引き込まれていった(Fig. 1f)。
Fig 1
ラインコミュニティ限定で画像をお送りしました。
(感想)
通説に疑問があれば、思考停止せずきちんと考えることが重要です。
きちんとまとめて世に出すこともさらに重要です。
それでは、また。
原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33615557
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
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読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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