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2018年10月18日

大腸CTアカデミア 大腸IIc病変の消失!!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
第58回日本消化器がん検診学会総会
川崎医科大学総合医療センター健康管理学
教授 鎌田 智有先生の会長のもと
2019年6月7ー8日に岡山で開催されます!

パネルディスカッション3
新しい対策型大腸がん検診精密検査法としての
大腸CT検査の現状と課題
が議論されます。司会は野崎先生と松本先生です。
募集がはじまりますよ。
募集期間
2018年10月17日(水)〜12月20日(木)

ナガイチは教育講演2で
科学的根拠に基づいた大腸CT診断をおこなうために
のお話をさせていただきます。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★




PubMedから、今日のつぶやき − 346 −


Utsumi T, et al. A vanishing superficial depressed colorectal lesion in a patient with ulcerative colitis. Gastrointest Endosc. 2018;88:406-407.



ケースレポート「潰瘍性大腸炎患者における大腸IIc病変の消失」
のご紹介です。

送付されてきたGIEの雑誌をめくっていたら貴重で面白い
症例報告があったので取り上げてみました。

神戸 佐野病院の先生のご発表です。


61歳、女性。10年来の潰瘍性大腸炎のサーベイランス目的で
大腸内視鏡検査を実施した。
緩寛解態であった。

下部直腸に約20mmの炎症を伴わない発赤部分を認めた。
インジコカルミン散布でIIc病変が明らかになった。
図A(ラインコミュニティ限定でアップしました)

クリスタルバイオレット染色下の拡大観察像では
sparse patternであった。
(血管が途絶して走行が追えず,また無血管野を伴うことが多い
陥凹型の癌では陥凹部分の血管が疎になる傾向)
図B(ラインコミュニティ限定でアップしました)

これらの所見から、IIc病変と診断した。

10日後、治療目的で再度内視鏡を実施した。
しかしながら、病変は5ミリの発赤調の平坦のみであった。
図C(ラインコミュニティ限定でアップしました)

内視鏡的粘膜切除術を実施し、病理組織診断をおこなった。
潰瘍性大腸炎に由来する腺窩の構造異型を含む炎症
しか認めなった。


貴重な症例ですね。
貴重な症例をきちんと世に出しているのが素晴らしいと思います。


それでは、また。


原文
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0016510718301263?via%3Dihub


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。







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プロフィール
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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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