2018年05月01日
大腸CTアカデミア 受診率を考慮に入れた大腸がん検診の費用対効果 大腸内視鏡検査 vs 大腸CT検査
★★第13回GAIA予定!!━━━━━━━━━━━━━━━
第13回GAIAを2018年9月9日(日)に大阪で開催します。
大腸CT検査の実践的な講義に加え、
大腸CT検査の標準化に必要な知識を是非持ち帰ってください!
さらに、「画像診断におけるAI(人工知能)の現在と未来」
のテーマでオピニオンリーダーの先生方の講演もありますよ!!
皆様のご参加をお待ちしております。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★
PubMedから、今日のつぶやき − 227 −
van der Meulen MP, et al. Colorectal Cancer: Cost-effectiveness of Colonoscopy versus CT Colonography Screening with Participation Rates and Costs. Radiology 2018 Feb 27:162359. doi: 10.1148/radiol.2017162359. [Epub ahead of print]
論文「受診率を考慮に入れた大腸がん検診の費用対効果
大腸内視鏡検査 vs 大腸CT検査」
のご紹介の続きです。
背景の後半に本研究の必要性と目的が述べられています。
【背景後半】
2012年にオランダで
大腸CT検査と大腸内視鏡検査による大腸がん検診
に関するランダマイズスタディ
COCOS(ココス)スタディが実施された。
これは両検査の参加率、単価を比較した初の
スタディである。
(自分の講演でよく紹介をさせていただいています)
その結果は
大腸CT検査の参加率は33.6%(982/2920)
大腸内視鏡検査の参加率は21.5%(1276/5924)
と有意に大腸CT検査の受診率が高かった。
一方で検査単価は
大腸CT検査の方が
観察のみの大腸内視鏡検査に比べて25%低く、
治療内視鏡に比べて53%低かった。
本研究の目的は
検診現場に即した(住民ベースで)
費用対効果を
この2つのモダリティで比較検討した。
(感想)
そうですね。
実際に検査を受けた人だけで
比較しても、検診という場では
実際にそぐわないですよね。
検査を受けない人が多くなれば
いくら良い検査でも
コスパはよくないからです。
こうした研究はITT (intention-to-treat)
解析とよばれます。
簡単にいうと、
その検査群に割り付けられた住民は
何があっても"その検査群として解析する方法
です。
ITT解析でなければ、
その検査を受けていない人は
割り付けられていたとしても
解析対象とはなりませんね。
今日はこのあたりにしますね。
面白いこの論文紹介は
まだ続きますよ。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29485322
★★PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
自分は格安スマホを使用しています。
Yモバイルですが、UQモバイルもいいですね!
同僚の先生が【UQモバイル】に切り替えたそうです。
UQモバイルやYモバイルはいわゆるほかの格安スマホと
違って、自社回線なので通信速度が速いのが特徴です。
同僚の先生はauからの切り替えでしたが、
ぜんぜん変わらないと感動していましたよ!
キャッシュバックキャンペーンも行っているみたいですね!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PRここまで★★
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ライン参加者の皆様も過去の記事を読むのに便利ですよ〜
☆☆大腸CT検査ってなあに? 〜大腸がんをへらせるの?〜☆☆
Q&A方式で、一般の方の素朴な疑問に答えます!
ご質問もお待ちしています。
◆ラインコミュニティ「CTC Academy」の参加募集◆
メリット
・画像が共有できる!
・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
☆彡 入会希望の方はご連絡下さい
【89名の仲間がいるよ!】
(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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