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2021年02月15日

大腸CTアカデミア 75歳以上の高齢者における大腸内視鏡検査後の合併症の発生率とリスク因子は!?

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PubMedから、今日のつぶやき − 906 −


Causada-Calo N, et al. Association Between Age and Complications After Outpatient Colonoscopy. JAMA Netw Open. 2020 Jun 1;3(6):e208958. doi: 10.1001/jamanetworkopen.2020.8958. PMID: 32584409; PMCID: PMC7317606.




それでは、論文
「大腸内視鏡検査における年齢と合併症との関連」
のご紹介です。

【アブストラクト】
目的:
75歳以上の高齢者における大腸内視鏡検査後の合併症の発生率とリスク因子について調査を行った。

研究デザインと対象
2008年4月から2017年9月の機関に、外来で大腸内視鏡検査を受けた50歳以上の患者を対象として、オンタリオ州の行政データベースを用いて後ろ向きに調査を行った。

炎症性腸疾患あるいは遺伝性大腸がん患者は除外した。

研究対象者は、大腸がん検診の対象である50-74歳の患者とそれ以上の年齢つまり75歳以上の患者とに分類した。

アウトカムと評価項目:
プライマリアウトカムは大腸内視鏡検査後の合併症とし、その定義は検査後30日の間における入院または救急受診したこととした。

セカンダリアウトカムは、大腸がんに対する手術率と30日以内のすべてに起因する死亡とした。

大腸内視鏡検査後の合併症に関連する独立因子を評価した。

(感想)
内視鏡を担当する医師としては、高齢者だとやりにくいなと感じることがあります。

そもそも腸管洗浄剤が飲みきれなかったり、体位が取れなかったり、コミュニケーションがとりにくかったり、あるいは腸管の癒着や多発憩室による腸管の硬化など様々な要因があります。

これはもちろん個人差が大きいのですが、年齢が関与していることも少なくありません。

これらを統計学的に評価することは臨床上の貴重な知見になるでしょう。


それでは、また。

原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32584409/


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。







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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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