2020年08月24日
大腸CTアカデミア バルーンで圧迫された直腸粘膜の評価には、2次元画像よりも3次元画像の方が有用!?
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PubMedから、今日のつぶやき − 792 −
Choi EK, et al. Malignant rectal polyp overlooked on CT colonography because of retention balloon: opposing crescent appearance as sign of compressed polyp. AJR Am J Roentgenol. 2007;189(1):W1-W3.
それでは、論文
「直腸カテーテルの拡張したバルーンによって大腸CT検査で見逃された悪性直腸ポリープ」
のご紹介です。
【考察】
今回の症例において、内視鏡検査結果を受けて大腸CT検査の最初に見直した際、2次元画像のわずかな所見と3次元画像の三日月状の構造物に一致した認識ができなかった。
これほどの大きさのポリープが2次元画像および3次元内視鏡類似像共に、平坦化されてしまうことが想像できなかったからである。
再撮影時の大腸CT検査で初めて、2次元画像の直腸前壁のわずかなへこみと圧排所見と3次元画像の対になる三日月状の構造物ができた。
2次元画像の病変に隣接する僅かな陥凹がバルーンで圧排された病変を現わしている可能性を示唆するものの、3次元画像で視覚化された三日月状の所見がの方がより分かりやすいと思われる。
バルーンで圧迫された直腸粘膜の評価には、2次元画像よりも3次元画像の方が有用である可能性がある。
(感想)
そもそもバルーンで圧排される病変があるかもしれないとにんしきして読影しないと拾い上げは厳しいでしょう。
繰り返しますが、2体位目の本撮影の直前にバルーンを縮めておくことは習慣にしたいですね。
それでは、また。
原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17579127/
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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