2020年08月21日
大腸CTアカデミア 大きいポリープでも拡張バルーンの圧排により指摘できなくなることがある!
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PubMedから、今日のつぶやき − 791 −
Choi EK, et al. Malignant rectal polyp overlooked on CT colonography because of retention balloon: opposing crescent appearance as sign of compressed polyp. AJR Am J Roentgenol. 2007;189(1):W1-W3.
それでは、論文
「直腸カテーテルの拡張したバルーンによって大腸CT検査で見逃された悪性直腸ポリープ」
のご紹介です。
【考察】
一般的に直腸自体は大腸CT検査で十分に観察が可能であるが、カテーテルの挿入が深すぎたために10ミリの直腸ポリープが見逃された報告がある。
(補足)
下記の文献です。
Pickhardt PJ, Choi JR. Adenomatous polyp obscured by small-caliber rectal catheter at lowdose CT colonography: a rare diagnostic pitfall. AJR 2005; 184:1581–1583
本症例では、拡張バルーンが引き起こす読影上のピットフォールが示された。
最悪のシナリオでは、直腸がんの見落としとなりえる。
たとえ、十分に大きいポリープであっても、拡張したバルーンが圧排することにより、前向きの読影でも、見直しの読影でも指摘できなくなってしまうことが本症例から示された。
(感想)
2体位ともに、バルーンを拡張して検査を実施している施設では、この機会に、2体位目の本撮影前にバルーンを縮めて撮影するようにされてはいかがでしょうか?
それでは、また。
原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17579127/
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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