2020年08月12日
大腸CTアカデミア 大腸CT検査では基本的にバルーンを拡張して撮影する必要はありません!
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PubMedから、今日のつぶやき − 784 −
Choi EK, et al. Malignant rectal polyp overlooked on CT colonography because of retention balloon: opposing crescent appearance as sign of compressed polyp. AJR Am J Roentgenol. 2007;189(1):W1-W3.
それでは、論文
「直腸カテーテルの拡張したバルーンによって大腸CT検査で見逃された悪性直腸ポリープ」
のご紹介です。
【本文】
注腸X線検査では、直腸カテーテルの拡張バルーンにより直腸病変が隠れてしまうことが診断のピットフォールとなりえるため、バルーンを脱気する対策がよく知られている。
一方の大腸CT検査では、直腸カテーテルは細くても直腸を十分に拡張することが可能なため、バルーンを拡張する必要がないとされている。
ただし、肛門括約筋が弱い患者においてはバルーン拡張は直腸の良好な拡張に有用である。
しかしながら、直腸カテーテルのバルーンを拡張させることは、バルーンによる病変の圧排 により病変を見逃すリスクがある。
(感想)
この論文は2007年に韓国から報告されたものです。
著者らが述べているように、大腸CT検査では基本的にバルーンを拡張して撮影する必要はありません。カテーテルの径が細いため抜けにくいんですね。
ボストンのマサチューセッツ総合病院でもバルーンは用いませんでした。
ちなみにボストンでは鎮痙剤も一切使用せず良好に検査ができていました。
しかしながら、日本に戻って「バルーンは基本的に使用しなくても大丈夫」「鎮痙剤も使用しなくてもいい」と解説すると猛烈な反対をいただきました。
アメリカも韓国も可能なのに、日本の患者さんではできないようです・・・
鎮痙剤はダブルブラインドの研究で不要なことを証明しても、日本ではなかなか受け入れてもらえません。
日本の文化といいますかバイアスといいますか、こうした強固な信念に対しては科学的なことを受け入れてもうことが容易ではありません。
大腸CT検査に熟練した施設では両方ともなくても大丈夫です・・・よ
それでは、また。
原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17579127/
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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