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2020年05月14日

大腸CTアカデミア 肛門病変の正確な診断には肛門鏡を使用すべき


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
第59回日本消化器がん検診学会総会延期および会場変更について
2020年6月5日(金)- 7日(日)の開催を予定しておりましたが、
会場および開催日時を下記のごとく延期し開催することになりました。
日程:令和2年9月30日(水)〜10月1日(木)
場所:九州大学医学部 百年講堂
開催に関する新しいご案内

第1回大腸CT検査教育研修会、大腸CT検査実践トレーニングは、Web配信の予定です。
受講の追加募集を検討しており、詳細決まり次第またお知らせいたします。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆





PubMedから、今日のつぶやき − 723 −


Schonberger M, et al. Pearls and Pitfalls of Interpretation in CT Colonography. Can Assoc Radiol J. 2020 Jan 24:846537119892881. doi: 10.1177/0846537119892881. [Epub ahead of print]




それでは、論文
「大腸CT検査におけるコツとピットフォール」
のご紹介です。


【解剖学的構造に伴うコツとピットフォール】
内痔核は軟部組織の球状の膨隆として描出され、肛門ポリープと間違われるることがある。

肛門直腸領域は、直腸カテーテルのバルーンが膨らんでいる状態では評価できない。

検査担当者は、ポリープの偽陽性がありえることに留意して検査にあたらなければならない。

必要に応じて、直腸指診による情報を加味したい(Fig. 6)。

Fig 6.
ラインコミュニティ限定で配信しました

A 直腸肛門縁のアキシャル像。ポリープ状陰影(白矢印)と、直腸カテーテルの後方にも陰影(黒矢印)を認める。

B 対応する内視鏡類似像では、ポリープ状陰影が12時方向にある縦方向のひだに対応することが分かる(白矢印)。

直腸カテーテルの後方の陰影は、直腸カテーテルを取り囲む滑らかな隆起と一致し、内痔核と診断できる(黒矢印)。

(感想)
Fig 6の内痔核や直腸ひだであれば、3次元画像で鑑別が可能です。

肛門ポリープと区別できないような症例もありますが、その場合にこの著者は直腸指診を進めていますが、実臨床ではなかなか難しいと思います。

直腸指診ではなく、肛門鏡を使用すべきだと個人的には考えます。


それでは、また。


原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32063002


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。


忙しい人は隙間時間で読書する!


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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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