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2023年06月21日

大規模太陽光パネル設置は環境に寄与しないのでは


世界では2050年に炭素ゼロを目指して動いている。

わが国でも太陽光パネルでの発電や洋上風力発電に力を入れると明言している。

ただ、二酸化炭素の吸収源である森林を伐採して太陽光パネルを設置したり、

廃棄物を利用したバイオマスマス発電が炭素ゼロに寄与することはやり方によると思う。

炭素ゼロを目指す理由は二酸化炭素が地球の温暖化の原因となっているため、

石油や天然ガスなどの化石燃料の使用を減らすことで二酸化炭素の排出量を減らし

結果的に地球の温暖化を抑制するということだという理由と理解している。

ところが、緑豊かな森林を切り開き、二酸化炭素の吸収源を減らせば、二酸化炭素は減らないのではということが一つ

もう一つは森林など緑地が持つ気温低下効果が失われることで、地球が暖められるのではという疑念がある。

例えば、都会の街中に街路樹があることで、夏でも木陰のおかげで暑さをしのぐことも

植物や緑地が持つ温度の抑制作用があると思うが、それが太陽光パネルであったなら

都市部は暑さで気温が上昇すると考えられる。

緑地を犠牲にして太陽光パネルで発電し、エアコンの電源にしてもエネルギー効率からして

エアコンを稼働させるための発電量を確保するために、広い面積で太陽光パネルが必要になるし

太陽光パネルと緑地では人のこころの安らぎが違うと思う。

太陽光パネルや生ごみを利用したバイオガス発生のバイオマス発電にしてもまだまだ検証が必要ではと考える。

例えば太陽光パネルの設置に関しては、森林を伐採してまで行いことを原則禁止し、

廃業したゴルフ場跡地や廃村など人が住まなくなった土地など樹木や森林の場所や

面積の大きさなどを限定するなどの太陽光パネル設置基準を設けるべきだと考える。

また、都市部など市街地のヒートアイランド現象を抑制する観点から、従来から行われている

ビルの屋上に緑地を設けて、エアコンの利用を抑制したり、逆にビルの側面に太陽光パネルを設置して

その電力でエアコンを稼働させ、足りない電力を電力会社からの電気で賄うなどまだまだ取り組むべきことはあると考える。

天気予報を利用して晴天が続き、太陽光発電量が一定地区で多くなる場合、余剰発電電気を水素分解施設に利用したり、

電気自動車への充電を促すように電気自動車所有者に日中に充電できるように情報提供したりの

発電を電力需要マネジメントなどで一定の仕組みを作り出すなどが必要と考える。

私は建設関係を主体とした建設コンサルタントの仕事が長いが、科学的な検証が不十分な計画には賛同できない。

炭素ゼロは地球温暖化による様々な弊害を防止するために行うものだが、日本政府は資源エネルギー庁をはじ
め環境省など横並びで科学的な検証を研究機関や社会実験などを行い炭素ゼロを目指すべきだと考える。



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