2015年06月29日
三条市で、9月から、牛乳無し給食が正式決定に
給食の牛乳と言えば、これですかね
新潟県三条市が、「牛乳無し給食」を9月から正式に実施する方針を固めたことで、再び話題になっています。
三条市は去年12月から3月まで「牛乳無し給食」を試験的に実施してきたことは、ご存知の方も多いと思います。
そもそもなぜ、学校給食に牛乳が付き物になったかですが、その歴史はかなり古いようです。
まず、学校給食が本格的に始まった時期ですが、1947(昭和22)年、戦後の食糧難に対して米国から送られた「ララ物資」と呼ばれる民間の救援物資に、脱脂粉乳(牛乳の乳脂肪分を除いて粉末にしたもの)があったことがきっかけだったと言われています。
つまり、学校給食の始まりから、子どもの成長に欠かせない牛乳は、その主要な食材だったわけですね。完全給食(主食と副食を提供)が全国的に普及するまでは、牛乳だけを提供する「ミルク給食」なるものがあったぐらい、一般的だったのです。
一方、米飯給食の正式な導入は、1976(同51)年からと、戦後30年あまり経ってからのことでした。1985(同60)年からは国産米の消費を拡大するため積極的に米飯給食が奨励され、今では完全給食を実施する学校でほぼ100%、米飯給食が実施されています。
それでもカルシウムが豊富な牛乳の役割は疑われることなく、学校給食の風景の中にすっかり定着していて、私も含めて多くの人は疑問すら感じていなかったというのが本音ではないでしょうか。
それに一石を投じたのが、米どころ新潟県の三条市というわけです。三条市では、かねてから「ごはんと牛乳の組み合わせは合わない」という声が上がっていたのだそうです。
昨年4月からの消費税増税による給食費の値上げ回避もきっかけとしてあったようです。
三条市では、試験期間中、文部科学省が定める学校給食摂取基準を満たすために、小魚やごまを使ったふりかけ、みそ汁の煮干し粉、週1〜2回のヨーグルトなどでカルシウムを補っていました。
今回の正式な廃止に伴い、給食中に牛乳が出ることはありませんが、栄養を補うため、給食以外の時間に牛乳を飲む「ドリンクタイム」も併せて設ける方針ということです。
この問題は、かなりの議論を呼んでいますが、個人的には、疑問に思う人があまりいないのなら、そのままでいいんじゃないかと思いますけどね。
誰か言っていたように、飲み物を自分で選べたら一番良いんでしょうけど、コストの問題や、栄養の関係でなかなか難しそうですね。
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