もう少し頑張ってみよう

出資馬キャピタルシップの近況です。

10/16 　ＮＦ天栄

「この中間から貴行（嘉藤騎手）に手伝ってもらって調整を進めていました。

全休日明けは元気があったのですが、

調整を進めていくとウ〜ン…という状況になってきていたんです。

堪えさせないためにも早めに動いていったほうがいいと思い、

木曜日にゲートを受けに行ってみたのですが、

入りでゴネて、出に関してもダクに近いくらいの遅いものになってきていて、

すぐに合格というのは難しそうというジャッジも受けました。

また、ゲートだけでなく坂路の入口でもゴネる素振りを見せているんです。

脚元のほうは今のところ変わりないように映るのですが、

おそらく肉体的にも精神的にも堪え始めているのでしょう。

現状、体が大きすぎて動き切れず苦しさが増してきているのかもしれません。

改めて貴行とも話をしたのですが、

出に関しても回を重ねるごとに遅くなってきていると言うんです。

僕が先週跨った時も貴行が跨り始めた時も“

この感じならわりとメドが立つのは早いのではないか”と思わせたのですが、

乗っていても見ていても正直アレッという状況になっているんです。

出るようにさせるにはしっかり出していかなければいけない。

でも精神的に苦しさを見せているならケアもしなければいけない。

正反対のことを同時に進行させるのはかなり難しいことで、

１つずつアプローチしていかなければいけないので

正直相当時間がかかってしまいますし、

リスクも伴います。ここまで大事に、

そして何とか送り出してもらえた馬ですし、

脚元に関しても細心の注意を払わなければいけない馬です。

悪いことに目をつぶって無理を強いていき、

ガタッと来させて不安を負わせるようなことは

絶対に避けなければいけません。

このような馬だと尚更で、

一度こじらせると回復に長期間要すこともあり得ます。

本当はゲート、そして競馬まで行く考えでしたし、

最低でもゲートまでクリアさせたいと思っていたのですが、

今無理をさせるよりも一度リセットしてから乗り込んで体をフィットさせ、

体力もつけさせてから改めてトライしていくほうが、

一見遠回りに見えるかもしれないけれど

結果的に近道になるのではないかと思います。

楽しみにされていたと思うのですが、申し訳ありません。

ただ、これはあくまでもこの馬に対する期待が大きいからで、

ご理解をいただけると助かります。よろしくお願いいたします」

（奥平師）

１６日にＮＦ天栄へ放牧に出ました。