もう少し頑張ってみよう

出資馬キャピタルシップの近況です。

脚元の状態から予感はしていましたが引退です。

5/27 　引退

「ハ行を呈した後、慎重に様子を見てきましたが、歩様は相変わらずです。

獣医師にも診てもらい脚元の状態を確認してきましたが、

蹄骨ならびにその周囲に痛みがあります。

慢性的な症状ということでなかなか快方へ向かいにくく、

この先もずっと悩まされる状態という診断でした。

５００キロを優に超える大きな馬体の持ち主ですし、

脚元の格好もあってどうしても下への負担が強くかかってしまうことから、

このような状況に陥ってしまっていると考えられます。

以前ハ行したときと同じような状況ですし、

この中間、時間をかけて慎重に進めてきたのですが、

加減しつつ乗ってきたにもかかわらず再び歩様が悪くなってしまいました。

ある程度動けるようにするにはそれなりの負荷をかけていく必要があり、

休みが長くなればなるほどさらにそれがより必要になるので、

今後も同じことを繰り返してしまう可能性は十分に考えられます。

何とか勝たせてあげられるようにと取り組んできたのですが、

皆様の期待に応えることができなくて申し訳ございません」

（天栄担当者）

「先週天栄のスタッフとも相談をして、

ある程度のところで早めにトレセンへ入れて、

こちらで仕上げていきましょうという話をしていたのですが、

その矢先にハ行をしてしまったとのことでした。

牧場の獣医さんの診断によると

慢性的に症状を抱えてしまう蹄骨の疾患とのことです。

何とか未勝利最後の期間まで

可能性を探っていくという選択肢もあったのでしょうが、体が大きな馬ですし、

同じことを繰り返してしまう恐れがあるという状態でもありました。

僕ら厩舎スタッフとしてはキャピタルシップが可愛いですし、

何とか勝たせてあげたい、

そして会員の皆様に喜んでいただきたいという気持ちが強かったのですが、

再度ハ行させてしまうリスクがありますし、

結果競馬まで行けないということが考えられます。

また、大事な部分に炎症を起こしてしまっている現状から、

無理がたたると大ごとになる可能性も否定はできません。

クラブとともに色々と考えた結果、ここで判断することになりました。

このようなことになってしまって非常に残念ですし、

結果を残すことができずに申し訳ございません」

（奥平師）

年明けのデビュー戦は内容こそ粗削りなものでしたが、

キャリアを積み、動ける体になってくれば

十分勝ち負けの圏内へ食い込むことはできるだろうという手応えを掴んでいました。

その後は脚元へのケアを目的にいったん放牧に出していましたが、

放牧に出て約１ヶ月後の調整中に歩様の乱れが生じ、

その後は慎重に調整を進めてきました。

そろそろ入厩、そして競馬へ向かうメドが立ちそうな状況になってきたことから

最終調整に入っていたのですが、ここに来て再度不安が出てしまいました。

蹄骨周囲に炎症を抱えており、しかもそれが慢性的な悩みになっているということで、

今後何度も同じことを繰り返す可能性が高い状況です。

まだ１戦しかできていない馬ですし、悩むところでしたが、

時間をかけたとしても結局レースに使えないということが予想されますし、

さらに重大な疾患や怪我を負う可能性も否定はできません。

そういった状況を鑑み、奥平雅士調教師と協議を行った結果、

ここで現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することになりました。

会員の皆様には誠に残念なことと存じますが、

何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

なお、本馬に出資されています会員の方へは

後日書面をもってご案内いたします。