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2022年12月14日

第33訓 西郷隆盛の遺訓を現代に顧みて

明治維新の立役者の西郷隆盛の訓話をまとめた「南洲翁遺訓」を垣間見て、
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第33訓を垣間見てみます。



序文

日常日々の鍛錬が大事。


原文

平日道を蹈まざる人は、事に臨みて狼狽し、
処分の出来ぬもの也。

譬へば近隣に出火有らんに、
平生処分有る者は動揺せずして、取仕末も能く出来るなり、
平日処分無き者は、唯狼狽して、なかなか取仕末どころには之無きぞ。

夫れも同じにて、
平生道を蹈み居る者に非ざれば、事に臨みて策は出来ぬもの也。

予先年出陣の日、兵士に向ひ、我が備への整不整を、
唯味方の目を以て見ず、敵の心に成りて一つ衝いて見よ、
夫れは第一の備ぞと申せしとぞ。



仮名入り

へいじつみち   ふ      ひと   こと  のぞ   ろうばい
平日道を蹈まざる人は、事に臨みて狼狽し、
しょぶん  でき      なり
処分の出来ぬもの也。

たとえ   きんりん しゅっかあ 
譬へば近隣に出火有らんに、
へいぜいしょぶんあ  もの どうよう         とりしまつ    よ   でき
平生処分有る者は動揺せずして、取仕末も能く出来るなり、
へいじつしょぶんな  もの   ただろうばい            とりしまつ          これな
平日処分無き者は、唯狼狽して、なかなか取仕末どころには之無きぞ。


そ      おな 
夫れも同じにて、
へいぜいみち   ふ    い  もの  あら       こと   のぞ    さく   でき       なり
平生道を蹈み居る者に非ざれば、事に臨みて策は出来ぬもの也。

よせんねんしゅっじん ひ   へいし  むか   わが そなえ   せいせふせい
予先年出陣の日、兵士に向ひ、我が備への整不整を、
ただみかた    め  もっ   み    てき こころ   な    ひと  つ     み
唯味方の目を以て見ず、敵の心に成りて一つ衝いて見よ、
そ    だいいち   そなえ    もう
夫れは第一の備ぞと申せしとぞ。




私流訳

普段から自分の志すことも考えず、実践しないものは、
大きなことに出会って、挑戦しても、あわてふためき、
何をどうやったらいいのかもわからず、何もできないものである。

たとえば、近所で火事があった場合など、
常日頃、志すことを常に精進している人は少しも動揺することもなく、
機敏に対処することができる。
しかし、普段から何もしていない人は、ただ、何をしたらいいかわからず、
ただ、慌てふためいて何もできないのである。

それと同じように
常日頃から自分の志すことも考えず、実践しないものは、
何かをやろうと挑戦しても、立派な対策はできないものである。

私が先年の戊辰戦争に出たある日のこと、兵士に向かって、
自分達の防備が十分であるかどうか、
ただ味方の視点だけで見ないで、敵の心になって一つ突いて見よ、
それこそ第一の防備であると説いて聞かせたと言われた。



私流解釈

江戸幕府と新政府は1868年西郷が40歳の時に
鳥羽・伏見の戦いが1月3日に火蓋を切った。
江戸の無血開城が4月11日のわずか3ヶ月足らずで、
官軍が勝利をしたのである。
西郷は実はこれが初陣であります。
初陣であるが、そのまま勝利を得た。

これは、奇跡のように感じることであるが、
それまで西郷は自分の目の前に起きることに、真摯に向き合ったからである。
たとえ、篤姫の嫁入支度でも、タンスの家紋や細かなことから、公家の工作まで、
周りが舌を巻くぐらい、徹底的に細部にこだわり行った。
また、各藩との折衝やはたまた謀略までやってのけた。
そして、これからの日本の行末を、民衆がいかにしあわせになることを
常に考えていた。

そういったことが、初めて戦の大将に任じられた時に、
まさに非凡の才能と運までが味方をし、江戸幕府を打倒して、
勝利に導いたのである。

まさに、常日頃を真剣に、真摯に向き合うことが、
大事なことがあっても見事に成功させた実践者である。


非凡.PNG


現代に顧みて

この遺訓は、何も英雄豪傑だけになるためのものではない。
大事に当たるのは、常に突然現れる。

東北大震災の時に、宮城県南三陸町の防災対策庁舎で、
最後まで防災無線で住民に避難を放送して、逃げおくれ、
被災した危機管理課の町職員遠藤未希さん(24)である。
必死に防災無線で、「6メートルの津波が予想されます」
「異常な潮の引き方です」「逃げてください」と30分もマイクを握った。
その最後まで危機管理課の職務を全うした彼女に、ご冥福をお祈りします。
他にもこういった話はいろいろある。

日本はまだ、西郷が言う「道」を歩んでいる人は
非凡な人ほど多くいると信じる次第であります。



最後まで読んで頂きまして有難うございます。




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