2022年09月24日
第22訓 西郷隆盛の遺訓を現代に顧みて
明治維新の立役者の西郷隆盛の訓話をまとめた「南洲翁遺訓」を垣間見て、
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第22訓を垣間見てみます。
今日は、西郷隆盛の命日であります。
145年前の明治10年(1877年)の9月24日に
西南戦争最後の戦いで、鹿児島の城山で最後の進軍をこころみるが
腰に被弾をした。
西郷は別府晋介に「晋どん、晋どん、もう、ここらでよか」と言い
彼に介錯を命じ、東に向かって拝礼をし、自害をした。
享年51歳 満49歳没
145年たっても素晴らしい偉人でもあり、
何が正しいかが困惑するこのご時世に
この南洲翁遺訓は筋が入った指針であると感じる次第であります。
序文
根本の解決は、自分に克つこと。
原文
己に克つに、事々物々、
時に臨みて克つ様にては、
克ち得られぬなり。
兼て気象を以て克ち居れよと也。
仮名入り
おのれ か じじぶつぶつ
己に克つに、事々物々、
とき のぞ か よう
時に臨みて克つ様にては、
か え
克ち得られぬなり。
かね きしょう もっ か お なり
兼て気象を以て克ち居れよと也。
私流訳
自分自身に打ち克つには、すべてのことを、
その場その場の場当たり的に克とうとするから、
なかなか上手くいかないのである。
前々から自分の精神を鍛えて、
自分に克つ修行をしなくてはいけない。
私流解釈
西郷の遺訓に多いのは、無私になること、
即ち、自分の欲望や邪念を抑えることの重要性を訴えている。
そのために、自分自身が自分の心と戦うことが
自分に克つということである。
現在では、「気象」は天気のことを指すが、
ここでは、人の気質や精神を指します。
明治以降に気象が天気を指すようになったとのこと。
どちらも天気のようにすぐに変わりやすいものですね。
現代に顧みて
「兼て気象を以て克ち居れよと也」とありますが、
現代では、日々の善き習慣かと思います。
日々の地道なコツコツとした習慣が大成をなすことは、
いつの時代でも不文律であります。
計算や情報収集などは、現代では凄まじいスピードでできますが、
自分自身の精神を鍛えることは、
スマートフォンやパソコンではできません。
これこそ、アナログである自分自身の体と精神をもってしか
鍛えることはできません。
そして、何から鍛えるかというと欲望・慢心・邪念・怠慢からであります。
人は、ネガティブになりやすいものであります。
ですから、西郷の言うように日々克己に務めることが大事だと感じる次第であります。
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