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2019年04月17日

 竹中平蔵の正体  小泉以来、日本経済を翻弄する黒い欲望!



 〔竹中平蔵特集6〕



 





 竹中平蔵の正体  小泉以来、日本経済を翻弄する黒い欲望!




 4-17-11.jpg

        アベノミクスのマイナス金利を説く竹中平蔵



 野中幸宏氏 より引用します



 『市場と権力 「改革」に憑(つ)かれた経済学者の肖像』


 (著:佐々木実)2016.04.04



4-17-7.jpg  

               著者 佐々木実氏



 経済学者と云うには生臭く軽い言動、政商と呼ぶにはダイナミズムが足り無い・・・この男は何者なのか・・・この本がジックリとその人・竹中平蔵の素顔を描き出して行きます。


 「トリクルダウン何て有り得無い。待ってるだけで好い訳が無い!」

 〈企業が収益を上げ、日本の経済が上向きに為ったら、必ず庶民にも恩恵が来ますよ〉の言葉を手のひら返しする・・竹中平蔵氏の平静心



       

 

 言動の軽さと云う事で言えば、今年の初めのテレビ番組で「トリクルダウン何て有り得無い。待ってるだけで好い訳が無い!」と発言してメディアで話題に為りました。トリクルダウン何て元々胡散臭いものですが、竹中氏はそれを主張して居た筈っだったのですが・・・
 調べてみると「2013年に出版された『ちょっと待って!竹中先生、アベノミクスは本当に間違ってませんね?』(ワニブックス)でも、竹中氏は〈企業が収益を上げ、日本の経済が上向きに為ったら、必ず庶民にも恩恵が来ますよ〉と言い切っている」(『日刊現代デジタル』2016年1月4日より)と云う記事が見付かりました。竹中氏自身は著書の中で明らかにトリクルダウンの効果を認め広めて居たのです。


 小泉純一郎元首相の〈構造改革〉と切っても切れ無い関係がある竹中氏ですが、この構造改革は、当時(2001年)から経済学者クルーグマン氏によって厳しく批判されて居ました。



 




  4-17-8.jpg

            ノーベル経済学者クルーグマン氏



 「構造改革は破滅に通ずる」とクルーグマン氏は警告


 ・・・構造改革による供給(サプライ)サイド改革である規制緩和や民営化は、ヤガテは需要サイドにも効果を及ぼす筈だ・・・云うのが竹中の理屈だった。
 それは、飽くまで長期的な展望で、しかも構造改革が実行されれば、企業のリストラに伴う失業者の増加が予想され、長期的に見ても逆の効果・・・詰まり、需要サイドにマイナス効果を与える事が十分考えられる。寧ろ大胆な改革を行う程後者のシナリオが実現する危険は高く為る。竹中の主張には経済学的論拠が薄弱だった。
 竹中が主張する構造改革を本当に実行するなら「構造改革か、サモ無くば破滅」と云う二者択一処か「構造改革による破滅」を導くだけだろう・・・と迄クルーグマンは警告して居た。(本書より)


 




 小泉の政治的判断を実際の市場で実行し、利権を発生させたのが竹中


 この本でも野口旭氏が指摘して居た様に、構造改革は、実際には政治的な戦略判断で進められたものでした。勿論、政治的な戦略判断をしたのは小泉純一郎元総理です。そして「官から民へ」「改革無くして成長無し」と云う小泉氏の政策を実行したのが竹中氏でした。
 この構造改革で肝心なのは「医療・介護・福祉・教育等、従来主として公的ないしは非営利の主体によって供給されて来た分野に競争原理を導入する」ことにあります。そこには様々な利権が発生して来ます。


 




 経済学者の肩書が欲しい


 何が竹中氏の様な人物を作り上げたのでしょう。彼は銀行員から出発して経済学者へ転身します。学者と言っても経済理論の追求では無く経済政策・国家政策に関わることに早くから関心を寄せて居ました。経済学者と云うのも、その為に必要な肩書きだったのです。(博士号を巡るヤリトリが詳説されて居ます)
 彼の大きな転機と為ったアメリカへの留学、そこで竹中氏が見たものは、多くの経済学者達が多額の報酬を受けて政策立案者として政府、政党或は企業の研究機関に参加して居る姿でした。それを目の当たりにして彼の関心は政策コンサルタントとして活動することに向けられたのです。
 帰国後、竹中氏は自ら政治家に接近します。政策コンサルタント業としては与党(自民党)、野党(旧・民主党、現・民進党)のどちらにもシンクタンクを設立させ同時に主催して居ました。「抜け目無い知的起業家」と云う竹中平蔵の始まりです。


           4-17-10.jpg

             「りそな」に税金2兆円を資金支援


 そして彼を重用した小泉純一郎元首相の下で、金融再編、郵政民営化に象徴される構造改革の旗振り役と為ったのです。竹中氏の銀行界への敵意とも思える様な金融再編案を巡るヤリトリはこの本のクライマックスのひとつです。
 そこで描かれた〈りそな銀行〉を巡る「自らの手は汚さず、監査法人を指嗾(しそう)して銀行を破綻させ、公的資金投入を実現する・・・その戦略」は企業小説を読んでいるかの様です。
 この〈りそな銀行を巡る経過〉で明らかに為ったのは、実は「株主からすれば、りそな破綻では無くりそな救済だった」のです。何故なら「何等ペナルティーを科されず、政府から二兆円もの資金支援」を受けることが出来たからです。そして誰よりもこの処理を大歓迎したのが海外投資家達でした。


 




 常にアメリカの影が?


 竹中氏の言動には常にアメリカの影が見て取れます。留学時代に培ったアメリカ人脈は政策コンサルタント業としても彼の重要な資産と為って居ました。その一方でそれは、アメリカの意向を竹中氏に伝えて居たものでもあった様です。竹中氏の施策提案にはそれが反映して居たとも思えます。(その一例が紹介されています)

 政策に関与するようになった竹中氏に政界からこのような批判が出されました。

 ・・・竹中氏は「族議員と官僚の歪んだ政策を正す為に、民間の有識者を政策決定の中に入れて居る」と云う。では公の領域で自らの利益を図ろうとする人間は歪んで居ないのか。官僚と族議員が歪んで居て、財界人は全部真っ当だと云う好い加減な理屈は成り立た無い。(本書より)
 正論だと思います。竹中氏の政策提案には利権・私益の匂いが感じられて為りません。正規雇用・非正規雇用の問題を語っても、竹中氏の言論には経済学者だけで無くパソナ会長としての顔も見え隠れします。佐々木さんが記して居る様に「竹中の話には、日本社会の改革を語りながら、パソナの市場開拓戦略にも為って居る」のです。


 




  4-17-12.jpg


 共同研究者の成果を収録しながら共同名で無く単著と出版した時から、詰まり学者としての出発点から竹中氏には黒い影が付き纏って居ます。彼の持つ強い上昇志向は何処から遣って来たのでしょうか。
 佐々木さんは彼の幼少期にその遠因を求めて居る様です。そのことを含め、この本は、何時の間にか改革派のリーダーと為り「改革」を売り物にし「市場化の伝道師」を続けて居る竹中氏の実像が詳細に描き出されている力作です。

 と同時に小泉政権時の金融緩和策の顛末も詳細に描き出されて居ます。この経過はこの本の大きな価値がある部分です。何故なら現在の安倍政権が実施して居る金融緩和政策は当時のものと瓜二つだからです。TPPも小泉時代の「市場化」政策の延長にあります。
 詰まりこの本は現在の日本の舵を取っている安倍政権、日本経済の行方を知る上でも極めて参考に為るノンフィクション作品だと思います。今こそ過去(歴史)に学ぶ為にも精読されるべきものだと思います。


 




 『市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像』書影


   4-17-6.png  

         著:佐々木 実


 



 





 【管理人のひとこと】


 小泉改革で、日本に大混乱を巻き起こし一世を風靡した竹中は、既に終わった人間だと多くの人が思って居た筈です。しかし、シブトク現在も生き残り、今の安倍一強政府の中でも、更に実業界・学会の中でも大手を振って動き回って居る。
 実にアクティブで根性のある性格をしている。全く見上げたものです。彼にマツワル疑惑は、全てが安倍のモリ・カケ疑惑と同じ性格を持って居ると感じます。ハッキリとした経緯があるのに、その犯意を証明できない、嫌、マサかと思う様なゲスな遣り方をして居るので、普通の常識が通ら無い処ですか。

 正社員は不必要、解雇し易い様な労働環境にし無ければ日本の産業は滅びる・・・との政策を打ち上げ、早速、派遣社員を供給する人材派遣会社大手のパソナの重役に収まり会長と為る。どう考えても、常識ある人なら恥ずかしくて遣ってられません。それを平気な顔で・・・似た様な規制改革を次々と打ち出し、所属する企業をそのピースに嵌めて行く。
 余りにも破廉恥でミットモナイ行動なのですが、どうやら法律には触れ無い様で、次々と成功した手段を繰り返し同じ犯行を続ける訳です。どうやら、マスコミも彼への糾弾を避けているのは、彼が恰好なネタ元と為る貴重な存在なので、捨てるには勿体無いと感じている様です。

 管理人が尊敬する田原総一朗氏も、彼をマスコミに引っ張り出した張本人でもあり、裏では何かの繋がりもあり、竹中を批判したくても真正面からはし難い様です。モリ・カケを非難するなら竹中を糾弾出来ぬ道理はありません・・・マダマダ色々な実証例が在りそうですが、又次回へ・・・


 

 


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