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2019年04月01日

田原総一郎が語る 「30年続いた「平成」とはどんな時代だったのか ?」


 

 【管理人より】 

 31年目を迎え、今月一杯で平成が終わる。新たな時代「令和」を迎えることと為り、メディアでは夫々の企画で「平成とはどんな時代だったのか?」を総括した番組が連日報道されている。
 が、我等が政治評論家の田原総一郎氏の記事を目にしたのでご紹介する。記事は、2017年の12月のもので決して新しいものでは無いが、その結論や思考は少しも色褪せては居らず、今でもその指標は少しも外れては居ず時間的にも遅れてもいない。これから、日本が向かわなければ為らない目標を我々に問うている。


  

 30年続いた「平成」とはどんな時代だったのか?


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  田原 総一朗 2017年12月22日  から引用します


 




 2018年、日本は「ポスト・グローバリズム」に挑(いど)め!


 2018年は、実質的に平成最後の年に為る。およそ30年間続いた「平成」とはどんな時代だったのか、ここで振り返ってみたい。1989年に昭和天皇が崩御(ほうぎょ)され平成の時代が幕を開けた。奇(き)しくもこの1989年と云う年は、世界的にも実に様々な出来事が起こり大転換期にあったと言える。

 同年6月4日に、中国では天安門事件が起こり、11月9日にはドイツでベルリンの壁が崩壊した。ベルリンの壁崩壊を受けて、12月2日には米国のブッシュ大統領とソ連のゴルバチョフ書記長によるマルタ会談が行われ米ソ冷戦の終結を宣言した。日本では不動産バブルがピークに達し、1989年12月の日経平均株価は3万8957円を記録した。

 悔しい思い

 この年、僕には非常に悔しい思いをした出来事があった。当時、僕は「今の景気は泡の様なものだ。近い将来は完全に落ち込むだろう」と考えていた。日本の地価はうなぎ登りに上昇し〈日本を売れば、米国が買える〉と迄言われていた時代だ。こんなものは嘘っパチではないかと感じていたのだ。
 『日本の震撼(しんかん)』と云うテーマで、文藝春秋で記事を書くことにした。8カ所のシンクタンクを回りこの景気について専門家に尋ねた。どのシンクタンクも「今の状態は〈虚〉の景気では無い〈実〉の景気だ」と主張した。更には「今の状態を〈虚〉の景気だと言えば、貴方のジャーナリスト生命は危うく為りますよ」と云う言葉まで投げられた。

 それでも疑念は消え無かったが、僕は、最後の最後で「虚の景気」だと言い切れずに、曖昧な記事を書いてしまった。今でも残念に思う。その2年後に実際にバブルが崩壊した。
 100兆円規模の不良債権が発生し、日本は「失われた20年」に突入して行ったのである。日本は長期低迷が続き深刻なデフレに陥った。デフレから脱却する為に打ち出されたのが、安倍晋三首相の経済政策〈アベノミクス〉である。


 




 平成は、グローバリズムから始まった


 平成の時代を語る上で、もう一つの大きなキーワードは「グローバリズム」である。1980年代、米国のレーガン大統領と英国のサッチャー首相が、あらゆる規制を緩和する経済政策を打ち出した。所謂〈レーガノミクス〉〈サッチャリズム〉と呼ばれるものだ。
 当時の日本の首相であった中曽根康弘氏もそれに乗っかり、小さな政府・グローバル化・規制緩和等を盛り込んだ経済政策を推進した。〈新自由主義〉と呼ばれる政策である。


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 時を同じくして、1985年にソ連ではゴルバチョフ氏が最高指導者と為り〈ペレストロイカ(再構築)〉を提唱した。それ迄堅持していた一党独裁体制を止めると云う事である。これがソ連崩壊へと繋がって行く。
 ゴルバチョフの登場によって米国は「どうやらソ連は我々の敵では無い。敵は、日本ではないか?」と考え始めた。当時の日本は、米国に電化製品や自動車を中心とする多くの製品を輸出していて、米国の対日貿易赤字はドンドン膨らんで行った。所謂、日米貿易摩擦が深刻化して居た。
 米国は、日本に自由化を強く要求した。更には、対日貿易赤字が膨らむ原因は日本円が安過ぎるからだと主張し、1985年のプラザ合意で、先進国は協力して為替レートをドル安に進めることに合意した。


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             前川リポートの提出

 
 当時の大蔵大臣は竹下登氏である。この時、日本円は1ドル=240円台で推移していたが、プラザ合意の後はアッと云う間に150円台まで高騰した。更に米国は、日本の輸出を縮小させる為に「無理矢理でも内需を拡大しろ」と要求して来た。
 これにより、日本の産業構造や政策の在り方を示した「前川リポート」が公表される。内需の拡大や金融の自由化・国際通貨価値の安定等が盛り込まれた。こうして強力な内需拡大策が進められ、1980年代後半に掛けて空前のバブルが巻き起こったのである。


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 同時に中曽根首相が進めたのは自由化である。国鉄の民営化・電電公社の民営化・専売公社の民営化も行われた。これがグローバリズムの始まりである。ヒト・モノ・カネが国境を越えて世界市場で活動する巨大な潮流である。平成と云う時代は、将にグローバリズムから始まったと言えるだろう。


 




 欧米ではグローバリズムの歪みが無視出来無く為った


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 処が、グローバリズムの歪みは徐々に無視出来なく為って来た。象徴する出来事が、2016年11月の米大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利したこと。或は2017年6月の英国EU離脱(ブレグジット)である。
 詳しくは、本コラム「米国の問題は製造業と金融業の内部対立だ 」でも述べたが、グローバル化が進んだことで、米国企業は生産拠点をメキシコやアジアの国々へ次々と移して行った。その結果、デトロイトを初めとする旧工業地帯では失業者が溢れ返ってしまった。特に白人労働者の失業が急増し「米国第一主義」を唱えるトランプ氏の支持層に為ったのである。
 米国では、グローバリズムによってウォールストリートを中心に富裕層が増えた。こうして、貧富の格差が拡大したこともトランプ氏の支持を強めた一因と為った。国内の労働者の間では不満が高まり「反エスタブリッシュメント」の勢いが増して行った。こうして米国は「分断」されてしまったのである。


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           フランスとドイツの仲直り


 EU各国でも同様の流れがあった。過つて欧州は、過去二度の大戦で全土が戦場に為ったことで、二度と同じ過ちは繰り返さ無いと云う「不戦の誓い」を立てた。こうして欧州を一つにしようとしてEUが誕生した。これは理想の形だった。EU圏内の他国間の移動は自由、貿易も関税無しで自由に出来、通貨も統一された。処が、そこにも歪みが生じ始める。
 1991年にソ連が解体すると、貧しい東欧諸国から沢山の人々が職を求め、欧州の豊かな国々へと流入した。更には、イスラム国(IS)の問題で空爆されたシリア等から数百万の難民が押し寄せて来た。こうして、英国では国民が仕事を奪われる形に為り、国内の反発が強まったのである。

 更にEUには、域内の貧しい国を豊かな国が助けると云うシステムがある。英国は助ける側だから、国民がその為にお金を負担し無ければなら無い。すると「何で、自分達は仕事を奪われ、しかも金まで出さ無ければならないのか」と云う不満が高まって行った。これが英国のEU離脱の原因である。
 米国や英国だけでは無い。フランス・オランダ・ドイツ、多くの国で極右政党が勢いを増した。来年(2019年)前半にはイタリアで総選挙が行われるが、右派が躍進する可能性がある。


 




 日本こそ、各国協調の要(かなめ)に為るべきだ


 欧米でグローバリズムの歪みによる嵐が吹き荒れる中、日本だけが安定している。安倍自民党は、過去5回の選挙で何れも大勝している。与党が勝ち続ける国なんて、世界を見回しても今は日本しか無い。理由は幾つかある。

 一つ目は、日本は東洋の島国なので、移民や難民の問題に直面していないこと。
 二つ目は、国内の格差がそれ程大きく無いと云う事だ。日本は大企業の経営者でも年収は精々数億円程度である。一方、米国の経営者の年収は数十億円と桁違いに多い。欧州でも日本の5〜6倍はある。
 三つ目は、最も大きな問題だ。日本の政党は、経済政策と云う点では与野党全てがリベラルなのである。

 基本的に自民党は保守と云う立場を取っているが、経済政策で言えば相当リベラルである。(詳しくは、本コラム「消費税の引き上げなんてどうでも好い事だ 」参照)バラマキの様なリベラル的政策を続けて来た事で、日本の借金は1000兆円を超える規模にまで膨らんでしまった。更に問題なのは、自民党のみならず野党も全部リベラルだと云う事だ。
 過つて民主党が政権を取った時「民主党は自民党とは全く違う政治をやる」と主張して居たものの、中身は殆ど変わら無かった。一つ差があると言えば、自民党の方が経験豊富である分、政権運営が上手い。違いはそれだけである。
 
 四つ目の要因は、野党が非常に弱いと云う事だ。野党は何処もアベノミクス批判を繰り返すが、全く対案が出て来ない。日本国民は、アベノミクスに賛成して居る訳では無いが、野党から真面な対案が出ないから、消極的選択として自民党に票を投じているのである。 
 五つ目は、自民党内の政治家達が皆、安倍首相のイエスマンに為ってしまったことである。本コラム「“茶坊主”ばかりの自民党が崩壊するシナリオ 」でも述べたが、中選挙区制の時代は自民党内に主流派・反主流派・非主流派があり、活発な議論が行われていた。処が、小選挙区制に変わってしまったことで、反主流派も非主流派も無くなってしまった。
 一つの選挙区から1人だけが当選すると云う小選挙区制では、執行部の推薦が無ければ自民党から立候補出来ない。すると、主流派の議員だけが当選する様に成ってしまう。結果的に、自民党内の殆どが安倍首相のイエスマンに為ってしまうと云う構図である。


 




 僕が期待している政治家は3人

 僕は過つて、石破茂氏と谷垣禎一氏に「中選挙区制に戻すべきだ」と話したことがある。すると石破氏は「仰(おっしゃ)る通りだが、中選挙区制には反対だ。何故ならば、中選挙区制では一人当たり1億円以上のコストが掛かるからだ」と言った。
 昔は、政治家のスキャンダルと言えば〈金権スキャンダル〉だった。しかし今はそんな話は殆ど聞か無くなった。選挙にお金が掛から無く為ったのである。だから、今騒がれているのは〈不倫スキャンダル〉ばかりなのである。
 選挙にお金が掛から無く為ったことは悪いことでは無いが、その分、自民党の中で論争が起こら無く為ってしまった。首相に「NO」と言える政治家が殆ど居なくなってしまったのである。

 只僕は、石破茂氏・小泉進次カ氏・河野太郎氏には期待を抱いている。彼等は言いたいことを言える人物だ。孤立を恐れて居ない。選挙で圧倒的に強いと云う理由もあるのだろう。

 この様に様々な問題を孕んでいるものの、日本の政権は安定している。経済も雇用も安定している。欧米の様に反グローバリズムの嵐は起こっていない。
 世界の主要国が〈反グローバリズム〉〈自国ファースト主義〉に傾いて行けば世界経済は停滞する。外交にも悪影響が出るだろう。だからこそ、政治が安定している日本こそがグローバリズムへの不信感を払拭(ふっしょく)する為に行動しなければならないと僕は思う。

 各国が再び協調する為に、日本に何が出来るのか。2018年は「ポスト・グローバリズム」が一つの大きなテーマに為るのではないかと思う。

 以上


 




 
 【管理人のひとこと】


 田原氏の言葉は、何時も迷いが無く明快だ。そして、彼が一つの主張を形作る為に、限りない取材と研究を続け、確固たる裏付けをしてから発表する。だから、中途半端な批判には鋭く反論する。
 その姿は、まるで武士が頭に鉢巻を固く結び、上半身をタスキ掛けして用意万端な準備を済ませ、手入れの行き届いた愛刀を腰に指し、草鞋(わらじ)を固く結んで決闘へと出掛ける・・・その姿を彷彿(ほうふつ)とさせる。この様な男でありたいと、誰もが思う好骨漢だ。
 時には取材目的とズレたり、自分の思惑と違う結末だってあるだろうが、失敗は失敗と認め決して言い訳はしない。この様な政治評論家が二度と現れるだろうか?

 サテ、確かに田原氏が指摘したような現状分析は、今現在も余り変化してない。少し付け加えるなら、米朝会談があり一・二度の対談を経て〈話の場〉は出来たものの、物別れに終わり、これと云った進捗(しんちょく)は無い。北朝鮮は相変わらず核を捨て切れず、取引のレートを探しているが、次はどちらがボールを投げるのか、固唾を飲んで見守っている状況だ。
 そして、イギリスのEU離脱も、イギリス政府の離脱案が国会の反対に遭い、メイ首相の辞任で多数を得ようとしてもナカナカ承認されず、もう一度の国民投票を要求する議員も出て先行きが案じられる。グローバル化の先がこの様な事態へ進むとは、上手く行かないものだ。


 




 「世界の主要国が〈反グローバリズム〉〈自国ファースト主義〉に傾いて行けば世界経済は停滞し外交にも悪影響が出る。だからこそ、政治が安定している日本こそがグローバリズムへの不信感を払拭(ふっしょく)する為に行動する。各国が再び協調する為に日本に何が出来るのか。2018年は〈ポスト・グローバリズム〉が一つの大きなテーマに為るのではないかと思う」

 詰まり彼は、日本が何を為すべきなのかをハッキリ指摘している。世界経済を円滑に動かすには、究極には自由貿易が推進されることだ。国内の事情を考慮し関税で守ろうとしても、作られた泥の壁は何れは溶けて消えてしまう運命だ。トランプ氏が強行して作るメキシコ国境との壁も、何れは無用の長物と為るのは、中国の万里の長城のごとくである。

 ポスト・グローバリズム・・・グローバリズムの弊害である、行き過ぎた新自由主義・金融至上主義・富の一極集中・情報の超巨大私企業での独占・・・等を根絶する強い権限を持った、国際管理監視執行機構の設置が必要ではなかろうか?折角の先端技術の利便性の独占を禁止し、世界共通の財産として世界人類で共有する構想だ。
 例えばコンピューターのOSをフリーにしたり、AI技術の国際的開発等だが、一国・一企業が独占出来ぬ様にする。言わば戦後の日本の財閥解体の様なショック療法が必要だ。これには、国際的な独占管理禁止機構が必要だろう。(各国には夫々あるだろうが、その上部の監督・監視・是正・執行権を持つ強力な機構だ)


 




 これには、アメリカ・中国を初めイノベーション開発に努力し名を挙げた人々への対価が必要と為る。素晴らしい開発には諸手を挙げて素晴らしい対価を払うが、その利便性(果実)は全世界が味わうことが肝要なのである。その交通整理する機関としての世界的な国際管理監視執行機構だ。IAEA(国際原子力機関)のITイノベーション版である。
 アマゾン・グーグル・フェイスブック・アップル等、世界的なIT寡占超巨大企業の強制解体を視野に入れた国際ルールの作成が先ず第一歩のルール作りだ。資本・売り上げ・従業員数の何れでも好いのだが、私企業(中国の国営企業)が最大どれだけ膨れ上がるのかの基準を設け、寡占状態の監視・監督・解体の強制等の強い権限を持つ。何処まで許されるのか、その許容範囲は何処までなのか・・・独占の状態がどれだけの被害を与えているのか、どれだけの人々が影響を受けているのかの被害者の利益代表としてのルール作りである。

 人間も何時までもバカでは無い。世界を基準に置き、富や利便性・文化の甘受性の平等の為の基準作りは人間の責任において為されるべきで、企業の利益の為に他の人々がこれ以上の被害を受けては為らなく、被害を出さないルールは必然的に必要と為る。そのルール作りに参加する訳である。




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新しい元号 「令和」に決定!




 



 
 【管理人より】

 4月1日、新たな年度を迎えた本日、来る5月1日より元号が改訂されるが、その一月前の今日、新たな元号の名称が閣議決定され、天皇の承諾を得て菅官房長官によって11時40分に「令和(れいわ)」だと、広く国民へ発表された。
 「令和?」この聞きなれ無いチグハグな印象を与えるのは「和」が20数度使用され馴染みがあるのに対し「令」の文字が使われるのが初めてのことだから。「令」「れい」「レイ」・・・とは音からしての印象は何となくクールな響きがあり「和」「わ」「ワ」の文字でなごやかな温かい雰囲気で納める。「令和」と組み併せて使用することで、何れバランスの取れた好い文字だと落ち着くことだろう。サテ、色々なニュースが飛びかう中、下記記事を取り上げ様・・・


 




 元号から過去を知り歴史を学ぶ 「新元号がその切っ掛けに為れば」

 

 日本近世史専門 山本教授 3/31(日) 8:02配信  スポーツ報知 より引用します


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       元号について語った 東大史料編纂所の山本博文教授


 4月1日午前11時半、平成に代わる新元号が発表される。飛鳥時代の「大化」(645年)に始まり、中断を挟んで「大宝」(701年)以降は1300年以上続いて来た元号は国民生活に定着し、日本は世界で唯一元号を使用する国家と為った。
 日本近世史が専門で天皇関連の著作も多い東大史料編纂(へんさん)所の山本博文教授(62)は「歴史を学び、過去を知ると云うことは大切なこと。新元号がその切っ掛けに為れば」と語る。ソモソモ元号とは、何か・・・元号の特徴や改元の意義なども聞いた。(久保 阿礼)

 「大化の改新」「応仁の乱」「享保の改革」「明治維新」・・・歴史の教科書などを通じて、これまで時代の象徴として国民の間で親しまれて来た元号。世界の中で今も使用しているのは日本だけだ。

 元号は、紀元前2世紀の中国・前漢の武帝が定めた「建元」が最初とされアジア諸国に広がった。日本では「大化」から2度の使用中断を経て、701年の大宝律令で元号が制度化された。その後、約1300年もの間は途絶えること無く使われて来た。
 西暦は「無限」に続くのに対し元号は「有限」で今回の様に変遷する。各国の時の権力者が、時間と空間を支配する為改元して来た。

 山本氏「権力者にとって領土とは空間を支配することですが、元号は時間を統治すると云う概念から考えられたのでしょう。権力者自らの治世を特別な言い方で表現すると云う事です」


 


 

 歴史上、改元の理由は主に4つあった。

 〈1〉代始めの改元 天皇が退位・譲位し、代替わりが行われた時に行う。
 〈2〉祥瑞(しょうずい)改元 縁起の良い出来事が起きた時に行う。
 〈3〉災異改元 地震災害や病気の流行など恐れを振り払う。
 〈4〉革命改元 年号を干支(えと)で表した際に「辛酉」と「甲子」に当たる時は革命が起こるとされ改     元した。


 「大化」から江戸最後の「慶応」までの1.223年間には243の元号があったが、単純計算で約5年に1度のペースで誕生している。

 山本氏「元号には西暦の様に規則性がありません。期間が長かったり極端に短い元号もあります。聞いただけでは、どの時代を指すのか認識出来ない元号も多いですね」

 日本では明治維新の際に、天皇一代に一つの元号と云う「一世一元の制」が定められ、元号は国民生活との結び着きを強めて来た。1910~20年代の自由主義的な風潮などを「大正デモクラシー」と表現したり、日常でも「過去の象徴」として「昭和の男」等と使うこともある。
 今回は天皇陛下の生前退位で初めて新元号が事前に発表されるとあって、漢字二文字に国民的関心が集まっている。

 山本氏「元号の成り立ちや意味等、ナカナカ意識することは無かったのでは無いでしょうか。それが今回の様に注目が集まるのは非常に良いこと。昭和には『和』と云う漢字がありますが、平和などを連想させます。アンケートで人気のある『安』の字も『安らかでありたい』と云う心情の表れでしょう」

 これまでの元号は中国の「尚書」「易経」等から出典されて来たが、その歴史が変わる可能性もある。

 山本氏「今回、初めて日本の文献から元号が選ばれるのではないかと言われています。新元号は国民生活が豊かで安らかに為る様な言葉に為るのでは」


 



 
 海外では中国・ベトナム・朝鮮王朝が過つて使用


 日本以外で元号が使用されたのは中国・朝鮮王朝・ベトナム。中国では前漢から使用されたが、1911年辛亥革命による清王朝の滅亡で元号は無くなった。
 朝鮮王朝では新羅・百済・高句麗の三国時代から独自の元号を使用していたが、新羅が中国王朝の冊封体制下に入り中国の元号を使った。その後、太平洋戦争後に使用を辞めた。ベトナムでは北部を統一した前黎朝によって元号が制定され、一時期を除き1945年に王朝が滅びるまで独自の元号が使われていた。

 “本家中国”では元号の多くが漢字2字で構成され、「書経」「易経」「後漢書」「史記」などを典拠としている。日本も中国に倣い、こうした中国古典を基に元号が作られており、「天平感宝」「神護景雲」など、奈良時代の5例を除き、全て漢字2文字で構成される。

 以上


 





 関連記事



 新元号予想、一般応募1位は?


 2019年4月1日 6時13分スポーツ報知より引用 4/1am06.00発



  新元号予想一般応募1位の 「安永」

 
 新元号の予想を一般応募している酒類通販サイト「年号ワイン.com」の最新集計での1位は「安永(あんえい)」だった。栗原周平代表取締役によると、ここ最近は「永」の字が着く予想が急上昇。半月前に圏外だった「永光」が4位に躍進していると云う。「新元号に『永』が付くかも」と云う雰囲気が、日本中に漂って居ると云えそうだ。

 2019年1月21日のヴィンテージワイン専門店「年号ワイン.com」の『新年号予想ランキング』ユーザー投票の結果 上位10位まで、この中にズバリ正解はあるのだろうか?

 ・1番人気は「安」

 応募総数1551通の結果を集計して導き出された今回のランキング。基本的には数千ある漢字の中から2つを組み合わせる為、人気の漢字等は無く「余り被ら無いのでは?」と思いきや──。ランキングを見てみると「安」の字が断トツで人気があるようだ。

 ・新年号予想ランキング

 1位: 安久(60通)
 2位: 安永(46通) その後トップへ
 3位: 安始(32通)
 4位: 栄安(31通)
 5位: 安明(25通)
 6位: 永安(21通)
 7位: 永和(20通)
 8位: 永明(19通)
 9位: 安成(17通) 
 10位: 和平(15通)
 10位: 安栄(15通 )


 以上


 





 【管理人のひとこと】


 これで「新元号当てフィーバー」も「令和」決定で一段落した。今まで一番人気だったそうな「安永」を予想した人には悪いが、一旦「令和」に決定されると「安永」の響きがとても古臭く平易な印象と為るのはどうしてなのだろう。決まったからには文句を言っても始まら無い・・・と、長いものに巻かれるのが好きな国民性だからなのだろうか。
 どうやら元号とは、今では世界では我が国しか使って無いそうだ。ソリャアそうだろう、時間・歴史を示すものが幾つもあっては、それで無くともヤヤコシく不便だ。何故この様な不便で無駄な元号に執着するのだろうか・・・これも天皇を戴くことに誇りを持つ国民性なのだ。確かに役所の書類や免許証にも併書されるし、自分の生年月日も何時とは無しに自然に覚えてしまわされる。

 我が国が天皇制を続ける限り「元号」もまた続くのだろうが、何時かの時代には消えて無く為りそうな予感がし、消え行く旧弊を名残惜しそうに追い掛けるのも、それを懐かしみ愛する国民性故なのだ。「元号の在った時代が懐かしい・・・」と未来の人が呟くのを考えたく無いのだろう。
 この懐かしく不便で面倒な元号を、私は、昭和⇒平成⇒令和と3代を生きて行く事に為ってしまうのだが、実感として、元号と共にハッキリと時代区分するのは難しいと考えている。


 




 身近な処から思い返すと、明治の末期に父親が生まれ母は大正生まれ。明治は、ご一新の明治維新があり、日本は急激に開国され、手始めに日清・日露戦争へと海外へ侵略(何れも戦場は外地)を開始する。大正の時代はイデオロギーとしての反戦思想や民主主義思想が活発と為るが、世界的不景気へと突き進み昭和を迎える。
 やがて日本は台湾・朝鮮・中国への本格的侵略を実行し遂には、アメリカ・イギリスと戦い敗れ(本土空襲等はあったが主戦場は海外)戦後の混乱と復興を迎える。日本が経済大国として世界二位へと躍進したのは昭和の時代だった。
 以来平成の30年間は、今に続く政治的・経済的には不毛の時代だったが、一つだけ、戦後以来の平和は享受している。戦争は、何度かの休戦を経験したが100年間続いたのだから、これは一つの大きな日本の実績には違いない。

 サテ、新たな「令和」の時代、我が国は何処へ向けて歩むのか・・・何時までも平和でありたいのは基本だが、黙って待っていても来ない。積極的な平和推進活動と国民を豊かにする経済復興に賭けるのが何となく考えられる道筋だ。
 元号一番人気の「安永」に対して「令和」を比較すると、前者は何となく「受け身」のニュアンスの「願望」があり、後者の「令和」は、自ら動いて平和を築く能動的な「行動」が頭に浮かぶ。積極的に行動して平和を掴み取り、積極的に行動して経済復興を目指す・・・これが、この元号の使命と為れば幸いである。


 




 次に「令」の文字の所以(ゆえん)を参照します


 


 常用漢字4665 教育漢字4E61 7級 画数:(5) 部首: 部首内画数3
 
  れい・りやう  
   いいつけ・おさ・よい 
 意味 @いいつける・命じる・いいつけ「令状」「命令」 Aのり・きまり・おきて「訓令」「法令」 Bおさ長官「県令」  Cよい・りっぱな「令色」「令名」 D他人の親族に対する敬称「令室」「令嬢」

 その他の用例 禁令(きんれい)・訓令(くんれい)・号令(ごうれい)・司令(しれい)・指令(しれい)・辞令(じれい)・政令(せいれい)・勅令(ちょくれい)・伝令(でんれい)・法令(ほうれい)・命令(めいれい)・律令(りつりょう)
 「令」から始まる言葉△令外官(りょうげのかん)△令旨(りょうじ)△令法(りょうぶ)  以下 略




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