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2017年01月07日

漫画『じけんじゃけん!』1巻の感想とあらすじ

『じけんじゃけん!』1巻の感想。


じけんじゃけん!
著者:安田剛助
掲載:ヤングアニマルコミックス
1巻発売日:2016年10月28日

容姿端麗、頭脳明晰、佇まいは凛とした気品を漂わせ、男子生徒たちからの告白を数えきれないほど断ってきた女子高生・白銀百合子。多くの才能に恵まれながらも、物事にあまり関心を示すことのないクールな彼女が、ただ一つこよなく愛するモノがあった。それは――「ミステリー」。
ミステリーが絡んだときだけは、普段のクールな仮面は剥がれ落ち、湧き上がる高揚を隠せないほど熱くなってしまう百合子さん。
そんな百合子さんに想いを寄せる後輩の男性生徒・戸入くん。ミステリには大して興味はないけれど、百合子さんの近くにいたいがために、彼女が1人で活動しているミステリ研究同好会へ入会していた。
ちょっと変わっているミステリ好きの百合子さんと、彼女のことが好きな戸入くんは、今日も放課後の同好会でミステリに興じるのだった。

ミステリをこよなく愛する美人女子高生と、彼女に恋をした後輩くんが、巻き起こる様々な事件を解決・・・・することはなく、放課後の同好会で謎解きや推理ゲームを楽しむ話。
ミステリ漫画というより、ミステリを楽しむ日常系ラブコメディ漫画ですね。シリアスさはなく、ほどよい謎解きと日常コメディが描かれ、三角やら四角関係やらの恋愛要素も織り交ぜた作品。
ノリとテンポは駄菓子を題材として『だがしかし』や、手品を題材とした『手品先輩』に通じるものがあり、それらの作品より多少読者の年齢層を高くしたミリテリ版といった感じですね。

タイトルに反して警察が出張ってくるような事件は一切起きません。繰り広げられているのは、主人公の白銀百合子さんが1人で立ち上げたミステリ研究同好会を舞台に、戸入くんをはじめとした会員たちが放課後に謎解き推理ゲームを楽しんで(?)いるだけです。

少々残念なところもある美人先輩の白銀百合子さんは面白い子。容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能、様々なジャンルで才能を発揮し、一見非の打ち所のないクールで気品さえも感じられる完璧美少女の百合子さん。
しかし、ミステリが絡むと途端に人が変わったように高揚し、眼にはハートを浮かべ、頬は赤く染まり、奇行とも言える行動をとりがちになってしまいます。自身の体を使って謎解きのネタを仕込むこともあり、ミステリをあまりにも愛し過ぎるがゆえに、時折その姿はアホにもヤバイ人にも見えてしまう残念美人さんです。でも、そんなときに見せるドジでポンコツな一面は、完璧な通常時では見られないギャップとなり、表情も豊かなので非常にカワイイ。また、「じゃけん」などの広島弁(?)もまた良いアクセントになって、より可愛く見えますね。

百合子さんに強く惹かれ、100%彼女目的で同行会に入会した戸入くん。彼のように下心丸出しで入会しに来た数多の男子生徒は全て断れましたが、戸入くんの推理の才能を百合子さんが見抜いたことで入会できたようです。
女子人気の高いイケメンではあるんですが、ミステリが絡むと人が変わる百合子さんと同様に、彼の場合は百合子さんが絡むとクールなイケメンの仮面が剥がれ落ちてしまいます。百合子さんから漂う匂いを「くんくん」したり、眼をぐるぐる回して彼女で興奮するなど、彼もまた残念なイケメンだったということです。

百合子さん監修完全仕込みの密室事件や、食った食ってないの苺大福事件などのしょうもない事件しか起きませんが、アリバイ、叙述トリック、フーダニットなど、ミステリネタは毎回しっかり絡ませています。それを各話の落ちにも用いて、見事な落とし方で感心と笑いを生んでいました。ミステリ用語をくどすぎない解説で知ることができるのも楽しいところ。
また、物語が進展すると会員も増えていき、1巻ではサブキャラとして2人の女子生徒が加わっています。一見日焼けした少年のように見える戸入に想いを寄せる四ツ名ちゃんと、イギリス人とのハーフで百合子に憧れを持つ親戚のアイリス。放課後の同好会が賑わってくると共に、物語もどんどん盛り上がりを見せます。謎解きのみならずラブの要素も少なからず加わって、異なる魅力を持つ2人が加入したことで、メインの2人の特性もより輝いていたように思います。

ポンコツヒロインを筆頭に、どこかしら残念なところを持つ登場人物たちが繰り広げる日常コメディ、思っていた以上に面白かったです。
ミステリのみならず意外と多くの要素を取り入れており、主人公の突飛な行動と相まって、最後まで飽きることなく読ませていただけ、次巻への期待も十分感じられる1巻でした。登場人物それぞれが抱く想いや目的は、果たしてむくわれるのか。これからの展開も楽しみです。


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2017年01月05日

漫画『古見さんは、コミュ症です。』1巻の感想とあらすじ

『古見さんは、コミュ症です。』1巻の感想。



古見さんは、コミュ症です。
著者:オダ トモヒト
掲載:少年サンデーコミックス
1巻発売日:2016年9月16日

街を歩けばすれ違う者誰もが振り返り、登校初日からマドンナとして注目を浴び、その美貌から何をしても絵になる女子高生の古見さん。しかし、本当の彼女は、他人と普通に会話することもできないコミュ症女子だった。
県内でも屈指の進学校・私立伊旦高校に入学できた只野仁人は、古見さんと同じクラス、さらに隣の席になったことで、周囲から殺意の篭った妬みの視線を一身に浴びていた。空気を読むことだけは得意な仁人は、ひょんなことから古見さんがコミュ症だと気づき、彼女の初めての友達になった。
友達を100人作るという夢を持つ古見さんは、協力を約束してくれた只野くんによるサポートのもと、困難しかない友達作りを始めるのだった。

人と話すことが苦手なコミュ症の女の子が、100人の友達を作る夢を叶えるため、彼女の1人目の友達になった同じ高校に通う少年に助けられながら友達作りに奮闘する物語。
コミュ症である古見さんの友達作りを、只野くんの語りで描かれたコメディ漫画。心も指先も震えながらがんばる古見さんの可愛さを堪能する作品ですね。試し読み1話が面白かったので購入しました。

コミュニケーション(人付き合い)、私も恥ずかしながら子供の頃から苦手で、社会人となった今でも少し難アリという不甲斐無さです。
そんな私でもがんばれと応援したくなるほどのコミュ症を患っているのが、本作の主人公である古見さんです。ただ、彼女はコミュニケーション能力が低いなんていう生易しいレベルの状態ではありません。会話しようとしても「どもり」がひどすぎてまともに言葉を発することができず、壊れたロボットのように最初の一音を延々と繰り返しながら「ガタガタ」と体を震わせてしまいます。
また、あまりに緊張しすぎて「ドドドドドドド」という激しい心音を鳴らせるのも特徴のひとつ。

こんな古見さんですが、とにかく美しいうえにこちらが悶えそうになるほど可愛い。コミュ症とはいえ決してひとりが好きというわけではなく、本人は他人とコミュニケーションをとりたいと強く思っています。なので、只野くんと黒板を使ってコミュニケーションをとれたときは本当に嬉しかったらしく、ウキウキ自分の思いをチョークで書き綴り、猫ミミをたてた「ネコ古見」姿は最高に可愛いかったです。
頬を赤く染めて照れてる姿はさらに破壊力を増し、私のハートはがっしり鷲掴みされてしまいました。他にも、友達が増えた喜びからぴょんぴょん飛び跳ねたり、電話で会話できた嬉しさに足をバタバタさせたりと、一つ一つの動作がいちいち可愛いすぎる古見さんにノックアウトです。
古見さんは従来の感情を読み取り辛い無口美少女キャラとは違い、感情豊かなので喜怒哀楽が非常に分かりやすいというのも新鮮。

この作品の語り部であり、古見さんの「友達100人作る」夢のお手伝いをする只野仁人は、その名の通りただの人です。古見さんを神聖視化している周囲から殺意の篭った妬ましげな言葉や態度を向けられる不憫な子ですが、そんな攻撃にもめげずに毎回助け舟を出すなど、なかなかイケてるところもあります。
古見さんも只野くんには少し気を許しているようなので、今後2人のラブコメ展開にもなっていくのかな?そういう展開もまた良いですね。

古見さんや只野くんの名前で気づいたかもしれませんが、この作品に登場するものの多くは「名が体を表す」かのごとく、名称がストレートに特性を表しています。
人物名は当然として、ここで気になるのが学校名です。伊旦=いたん、から推測できるように、古見さんたちが通っているのは、奇人変人、異端者など、アクの強い生徒ばかりが在籍している学校でした。筆記試験なしの面接試験のみで行い、合格基準が「個性」というすごい学校。
何にでも馴染んでしまう子、あがり症の変態、忍者など、今後も個性の塊みたいなキャラが登場してくると予想でき、「友達100人作る」という夢はさらなる困難を極めるであろうことは歴然ですね。

古見さん可愛い、これが1番です。コミュ症ながら一生懸命友達を増やそうとがんばる姿、友達が出来たときの嬉しさを体全体で表す姿、ひとつひとつの挙動が可愛く、それだけでも十分価値ある作品だと思ってます。
只野くんや濃いキャラとのやりとりは笑いを誘う面白さだけでなく、黒板を使っての会話などは微笑ましい綺麗な青春を見せてもらえましたね。
とても面白かったです。2巻もぜひ読んでみたい期待を持てる作品でしたね。


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2017年01月04日

【ワンパンマン】マンガ 感想&あらすじ 一発のパンチで全てを終わらせる平熱ヒーローによるギャグアクション漫画

ジャンプ・コミックス。2012年6月14日から連載中。既刊12巻
原案:ONE
作画:村田雄介



あらすじ

「趣味でヒーローをやっている者だ」

3年前に怪人から少年を救った際、「ヒーローになりたい」という幼き日の夢を思い出した青年、サイタマ。就活を辞め、ヒーローになるために髪が抜け落ちるほどの猛特訓を続け、無敵のパワーを手に入れることに成功した。
あらゆる敵をたった一発のパンチで葬り去る規格外の戦闘力を身に付けたサイタマ。しかし、なりたかった夢を実現させたにも関わらず、あまりにも強くなってしまった自らの力に虚しさを感じ、何も満たされないまま趣味のヒーロー活動を続ける日々を送っていた。


主要登場人物

・サイタマ
主人公。ヒーローネーム「ハゲマント」。ヒーローを目指して鍛えている内に無敵の強さを身に着け、趣味でヒーロー活動を行っている青年。25歳にして髪は全て抜け落ち、ヒーロー活動中は白いマント、赤い手袋、黄色いスーツを着用。どんな強敵も容易く倒せてしまうことから、戦いに恐怖も緊張も怒りもなく、同時に喜びも達成感も感じられなくなっていました。育毛に励んで様々な方法を試しているけど効果はナシ。

・ジェノス
体をサイボーグに改造している青年。19歳のイケメンS級ヒーロー。ヒーローネーム「鬼サイボーグ」。15歳の時に暴走サイボーグによって故郷と家族を奪われ、復讐するため捜索中。サイトマの規格外過ぎる強さに憧れて弟子入りし、彼のことを「先生」と呼んで慕っています。サイタマ宅に住み込み、家事をしながら強さの秘訣を学ぶために観察しています。天然のため、良かれと思って暴走することもしばしば。

・フブキ
強力な超能力を操る女性ヒーロー。ヒーローネーム「地獄のフブキ」。B級1位ヒーロー。S級2位ヒーロータツマキの妹。自身も類稀な超能力者だが、姉のタツマキは遥か上を行く最強の超能力者であるため、強いコンプレックスを抱いています。黒いスーツに身を包んだB級ヒーロー集団「フブキ組」という協会最大派閥を結成。B級だったサイタマを勧誘するが失敗し、以降多少親しくなって交流を重ねています。

・キング
地上最強の男と称されるヒーロー。S級7位。29歳。片目に3本の傷を持つ強面。ヒーロー協会最大戦力の1人に数えられ、同じS級ヒーローたちにも一目置かれている存在。並の怪人では睨まれただけで失神するほどの威圧感を放ち、災害レベル竜など多くの怪人を一撃で倒すほどの高い戦闘力を持ち、神レベルの怪人とも亘り合ったヒーロー・・・という噂。
実際は喧嘩1つしたことがない無職でゲームオタクの臆病者。悪運だけは異常に高い人物。「キングエンジン」と呼ばれる「ドッドッドッドッ」という効果音の正体は周りにも聞こえるほど大きな鼓動音。彼の功績は過去にサイタマが倒した怪人の近くにたまたまいたというだけで、それを協会が誤解してS級に抜擢されました。サイタマに真相を打ち明けてからは仲良くなり、一緒にゲームで遊ぶ友人になっています。実力があるのに評価されないサイタマとは正反対の存在とも言えます。

・音速のソニック
ヒーローでも怪人でもない裏社会の暗殺者。忍者の里出身。作中ではトップクラスのスピードを誇り、幼少の頃から鍛えられた殺人術と高速移動を駆使した戦闘スタイルを持ちます。自らのスピードに誇りを持ち、実力を誇示するため強者に挑むこともしばしば。サイタマに敗北を喫してからは一方的にライバル扱いし、リベンジしようとするが軽くあしらわれています。

・ガロウ
S級ヒーローバングの元一番弟子。幼少時の経験からヒーローという存在に疑問を持ち、人でありながら怪人を名乗り「ヒーロー狩り」を行っています。最強の怪人になることが目標。天才的な格闘技術を持ち、高い適応力と学習能力、異常なタフネスと回復力により強者と戦う度に強さを増していきます。



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感想・見所

一撃で敵を倒してしまう強くなりすぎた1人のヒーローが、自らの力に虚しさを感じながらも次々と現れる怪人と戦い続け、どんな強敵を前にしても平熱でヒーロー活動を行う物語。
ギャグ系のアクションヒーロー漫画です。原作はウェブサイト上で掲載されている作品ですが、今回は著者・ONEさんと作画・村田雄介によるリメイク版についての感想です。村田雄介さんはアメフトを題材とした『アイシールド21』の著者さんですね。2015年にはアニメ化もされ、現在は2期の制作が進行中。

人間に害をなす怪人が存在し、対抗するために生まれたヒーローがその怪人と戦い人々を守っている世界です。怪人はその脅威度によってランク付けされており、最も脅威とされている災害レベル「神」から、「竜」、「鬼」、「虎」、「狼」と続きます。『神』に近い災害レベルの敵は登場しましたが、恐らく現時点ではまだ『神』認定された敵は登場してないと思います。
ヒーローにも怪人同様にランクが定められており、桁外れの戦闘力を有するS級ヒーローをトップに置き、以下A級、B級、C級が続きます。個人で活動しているヒーローもいれば、中には「フブキ組」のように派閥を組んでヒーロー活動している者たちもいました。キャラを見ていて感じたことですが、強さに比例して変人・変態度も増してる気がします。B、C級には無免ライダーなど比較的まともな感性を持ったヒーローを多く見受けられましたが、A級になるとクセの強いキャラが増え、S級に至ってはまともな人は皆無どころか人間なのかも怪しい方がちらほらいましたね。

かなり挑戦的な設定ですね。通常のヒーローものと言えば、最後にはなんだかんだで悪を倒して勝利を掴むことは読者も理解してはいても、そこに至るまでの挫折、苦悩、努力、まさかの展開など、始まりと終わりの間にそういった過程を挟んで楽しむのが普通だと思います。
この作品はその過程の部分を主人公のサイタマがワンパンで吹き飛ばし、苦悩や挫折を演出しているのは主人公以外の脇役が担ってました。容姿、強さを求める背景、過去の辛い出来事、ヒーローとしての精神など、設定だけならジェノスや無免ライダーの方がよっぽど主人公らしい人物ですね。
サイタマが最後にはワンパンで片付けてしまうため、敗北したヒーロー側が再び立ち上がり、怪人へリベンジするという展開は生まれず、むしろそれをやっているのはガロウやソニックなどの敵側という他にはない展開を見せてくれます。さらに、緊迫感や熱い展開を生んでいるのもこれまた脇役であり、サイタマ自身は常に気力なさげな冷めた反応しか示さず、その激しい温度差には思わずクスっと笑わされてしまいました。
普通のヒーロー作品で主人公がやっていることは、敵を倒すこと以外ほぼ全て周囲の脇役がやっているというすごい作品。

抜群の作画力によって迫力満載の戦闘シーンが描かれていました。作画を担当しているのは『アイシールド21』で人気を博した村田雄介さん。原作ワンパンマンに惚れた村田さんが話を持ちかけ、今回のリメイクが実現したというのが背景にあります。
サイタマのゆる過ぎる反応に反し、戦闘描写は見応え満載の圧倒的ド迫力。元々画力には定評があった人なので、キャクターデザイン、センスの良さを伺える構図、ユニークな各種技、どれも素晴らしい。背景もしっかり丁寧に描き込んでいるため、世界観や現在の状況、戦闘の激しさがより分かりやすく伝わってきますね。砕け散る建物、舞う砂煙、広がる衝撃波、目が離せない戦闘シーンは見事としか言いようがありません。
サイタマにも皆無というわけではなく、彼にもカッコイイ戦闘シーンはそれなりにありますが、激しい攻防が繰り広げられる戦闘シーンを見せてくれるのは、例に及ばずジャノス等周囲のヒーローや怪人たちが多めです。

こういったことから、サイタマだけでなく非常にユニークなキャラが多いのもこの作品の魅力ですね。ヒーローも怪人も登場するキャラクター数はかなり多い作品ではありますが、フォルムや特性は1人1人しっかり描き分けられており、よくここまで創造できるなと感心してしまうほど。
私はフブキ、ジェノス、無免ライダーあたりが好きですね。怪人で好き、というより面白かったのはアーマードゴリラと昆布インフィニティ。その他には魅力あるキャラが多く登場してくるので、キャラクターだけでもとても楽しめると思います。

圧倒的な画力が生み出す迫力ある戦闘シーンと、それまでの苦労が何だったのかと思ってしまうサイタマによる幕の降ろし方に笑わせてもらえる作品。主人公と周囲の人たちとの反応の温度差が面白いです。
ある意味、最近多い「俺Tueee」作品へのアンチテーゼにも見えるほど、強さに対して虚しさを感じているキャラが多いのも特徴でしたね。
分かりやすいシンプルなストーリー、ユニークなキャラクター、高い画力、アクション漫画やギャグ漫画が好きな人ならきっと楽しめると思いますので、よければ読んでみてください。おすすめさせていただきます。



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2017年01月01日

【紹介した作品の新刊発売情報】最後のレストラン 第9巻 他4作品

2017年酉(とり)年。
新年あけましておめでとうございます。
本年も「ハネ吉のマンガ生活〜おすすめマンガ感想紹介〜」宜しくお願い致します。m(_ _)m


2017年1月2日〜1月8日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。


能面女子の花子さん(2) (KCx)

能面女子の花子さん 第2巻 2017年1月6日発売

能面女子の花子さんの過去記事はこちら



甘々と稲妻 第8巻 2017年1月7日発売

甘々と稲妻の過去記事はこちら



最後のレストラン 第9巻 2017年1月7日発売

最後のレストランの過去記事はこちら


試し読みをして気になった作品もふたつ紹介します。



BEASTARS 第01巻
著者:板垣巴留
掲載:少年チャンピオン・コミックス
2017年1月6日発売


肉食獣と草食獣が共存するという矛盾を孕んでいる異世界。
ある日の晩、オスアルパカのテムが何者かに襲われ、学園の教室で遺体となって発見される。警察は肉食獣による犯行の可能性があると述べ、学園内では肉食獣と草食獣の間に不和が広まりつつあった。テムの友人で同じ演劇部に所属しているハイイロオオカミのレゴシは、部活動中異様な様子を見せ、周囲の者たちの中には彼を怪しむ者まで現れていた。放課後、メスアンゴラヒツジのテルスが忘れ物をとりに稽古場へ戻ると、そこにレゴシが現れ、自分もテムと同じように襲われると覚悟したのだが、実は彼にそんなつもりは毛頭なく・・・。

人間が存在しない動物たちだけが暮らす異世界を舞台に、ハイイロオオカミのレゴシが多くの動物たちと交流していく青春動物群像劇。
著者の苗字「板垣」を見てバキシリーズの「板垣恵介」さんを思い浮かべたんですが、名前は異なっていたため関係ない別人かと思いつつも一応調べてみたら娘さんでした。デビューしたばかりの新人のようです。親子といっても画風や内容は全く違いますね。

世界観は上述で述べているように、私たちのような人間は存在せず、二足歩行の肉食獣と草食獣が共存している世界です。本来は食物連鎖の関係上食う食われるの立場にあることから、相容れない両者であるにもかかわらず、本作では肉食動物が草食動物を襲うことは厳しく取り締まられているようです。

主人公のレゴシはハイイロオオカミのオス。イヌ科最大の動物であることから彼自身も大柄です。オオカミは賢く狡猾な恐ろしい動物というイメージを持っていましたが、レゴシに関しては繊細な心と掴みどころのない性格の持ち主でした。少し挙動に不信なところがあるため、周囲からいろいろ誤解を招いてしまうタイプですね。

アルパカのテムを殺したのは学園の誰なのかというミステリーと、レゴシが他の動物たちと繰り広げる学園での日常風景を描いた作品だと思います。違いから生まれる誤解、衝突などのトラブルも深く絡んできそうですね。

擬人化された動物たちはどこか人間くさくもあり、彼らの姿を通して人間の本質や現実社会の問題点などを指摘しているようにも思われ、異世界ファンタジーの様相を帯びていながらリアリティを感じる内容になってます。
草食獣と肉食獣、互いに一応の共存を成してはいるものの、1つの事件が起こっただけで亀裂が生じているあたり、元々の本能や理性は意志の力でなんとか抑え込んでいるのかもしれません。制度や法律なんかで体裁をとってはいても、心の葛藤までは消えるものではなく、無理に解決しようとすると新たな問題が生じる可能性を秘めているというとを示唆しているのかもしれませんね。
キャラクターや出来事を人間に置き換えて読んでみるのも面白そうです。

奥深い世界観、独特なタッチで描かれた絵と引き込まれるストーリー、新人とは思えない期待を持てる内容でした。

試し読みは秋田書店さんの公式サイトで1話を配信しています。(こちら)




永遠の一手ー2030年、コンピューター将棋に挑むー 上巻、下巻
著者:伊藤智義
掲載:少年チャンピオン・コミックス・エクストラ
2017年1月6日発売


2020年、東京でオリンピックが開催された同じ時期、別の場所では頭脳による極限の戦いが繰り広げられようとしていた。場所は将棋会館、史上最強とも称される名人・羽内将史に相対するは、人間のプロ棋士ではなく、コンピューター将棋の頂点に立つ「彗星」。
コンピューター将棋は目覚しい進化を遂げ、数多のソフトがしのぎを削る時代へと突入していた。そんな中、その名の通り「彗星」のごとく現れた無名のソフトは常連のソフトをことごとく打ち破り、コンピューター将棋界の頂点へと躍り出た。
そして、ついに実現した名人位に座するプロ棋士とコンピューター将棋界頂点のソフトとの世紀の対局。彗星の開発者を含め、誰もが名人の勝利を疑わなかった対局に訪れた衝撃の結末。この1局をさかいに、将棋界は大きく変貌を遂げることになる。

プロ将棋界トップとコンピューター将棋界トップとの対局の結果により、大きな変貌を遂げていく将棋界の姿を描いた物語。
どういう展開で物語が進んでいくのか気になります。予想するとしたら、人が再び将棋ソフトに挑む流れですかね。あるいはコンピューターとプロ棋士との間に何かしらの協力関係が築かれ、これまでにない将棋の姿を描くという展開もありそう。

詳しくない人でも分かりやすく、プロ棋士と将棋ソフトの現在の情勢も語られています。ここ数年なんとか踏みとどまってはいるものの、プロ棋士が劣勢という状況に変わりはなく、そお遠くない近い将来にこの1話のような場面を目にするかもしれませんね。進化は素晴らしくもあるけど、人間が完全に敗北する姿を見たくはないという気持ちも強くあります。

キャラに色気がありますね。1話で登場した棋士やプログラマー、最後少しだけ出てきた少女、皆魅力的に描かれており、2話以降どう絡んでくるのか楽しみです。
導入として1話が良い掴みだったので続きを読みたいと思わせてくれました。

試し読みは秋田書店さんの公式サイトで1話を配信しています。(こちら)

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プロフィール
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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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