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2014年08月12日

甦る40年前の心霊話

 墓参りのために、1日早く故郷の三笠に向かった。札幌ジャンクションから高速道路に乗り、三笠インターを降りて道道116号線で三笠市街地に走り5分ほどたった頃、信号機のある「いちきしり」の横断歩道右手に、交通安全を祈願する地蔵尊が見えてきた。
 このお地蔵さんを見て、40年以上も昔に地元で囁かれていた、恐ろしくも悲しい話が記憶の底から甦ってきた。余りにも古い話なので、どこまでが事実なのかは責任持てないが、当時起きたことだけを述べる。

 この地蔵尊が建立される以前から、「いちきしり」の横断歩道そばに中央バスのバス停があった。昭和47年のある日、この近所で農家を営む家の娘が、バスを降り道路を横断中に車にはねられ死亡した。彼女は三笠の病院に勤める20歳代前半の看護婦だった。
それからしばらくして、事故現場の道路の脇に立つ彼女の姿が頻繁に目撃された。特にタクシーの運転手の目撃例が多かったようだ。この話が飛び交い、中には興味本位で夜中にその場所を車で徘徊する不心得者もでたほど。

  娘は結婚式を目前に控えていたという。その無念さから霊となって姿を現したのだろうと、当時はまことしやかに噂された。余りにも目撃話が飛び交うことから、地元の交通安全委員会が中心となって交通安全を祈願する地蔵尊を、昭和48年7月に建立した。それ以来、幽霊話はぴたりと収まった。

 事故の多い場所に、交通安全祈願の地蔵尊が建立されることはままある。事実、同じ三笠市内でも、過去に2件の死亡交通事故が起きた道道116号線岩見沢三笠線と清住墓地入り口の交差点に、昭和55年に清住地蔵尊が建立されている。しかし、「いちきしり」での死亡事故は、過去においても多分その1件だけ。それだけに、地蔵尊の建立は彼女の霊を鎮めることだけが目的だったと思われる。

 こうした特定の霊だけを鎮魂する地蔵尊は、数ある慰霊碑のなかでもそれほど例はないと思う。車を運転するものとして、写真を撮影したあとにしっかりと合掌して安全運転を誓った。

 写真は三笠・いちきしりの地蔵尊
三笠地蔵尊









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