●グループ統合の意義
今日、午前にもグループ統合システム構築に関連する会議がありました。
グループ統合システムの意義ってありますか?
これについては、大方の見方では次のような意義があると言うことに異論はないでしょう。
同じ業種の会社が買収や合併によって一つのグループ会社となり、
それぞれで異なったやり方を統一して、
グループ各社の様々なノウハウを集め、
良いとこ取りをして、最良の運用を決めて、
どこでも同じような運用にすることで、人材の流動的な運用を行い、
グループ企業全体の効率を上げ、利益を生み出す・・・ことでしょう。
では、今構築しているグループ統合システムって何でしょうか?
●グループ統合システムの意味
グループ統合システムとは・・・
グループの統合システム
グループ統合のシステム
どっちでしょうね?
意味が全然違いますもんね。
今、構築しているのは多分・・・・
グループの統合システムなんでしょうね。
つまり、グループ全体で効率的に使えるシステムを構築し、それを各社に導入することで、各社の効率を上げる・・・かつ各社の運用を統一する・・・ことにあるのでしょう。
しかし
●現在はGradeE?
私の会社では、一風変わったシステムを構築してきていました。
自社で1から10まで開発してきたので、改善なんてお手のものです。
顧客からの要望なんて、スピード感たっぷりに実現してきました。
ある時、営業マンが、当社に任せていただければご要望のシステムを一週間で構築いたします。とか言って契約を取り付けてきたこともありました。
さすがに、言い過ぎだと思いましたが
なので、かなりいい線いっているんです。
進歩のスピードは5年ひと昔・・・みたいな感じですかね。
なので、
2000年:Grade−A
2005年:Grade−B
2010年:Grade−C
2015年:Grade−D
2020年:Grade−E
とすると、現在はGrade−Eまで来ているんです。
●来年はGrade−Dかな?
でも・・・来年はGrade−DかGrade−Cになりそうです。
だって・・・他の会社はGrade−B、良くてもGrade−Cなんですから・・・
そして、統合システムの仕様は、ベンダーが親会社のGrade−BかCの運用を見て、Grade−D程度の提案を出してきました。
親会社はそれをよしとして、統合システム構築を開始
途中で私の会社にも導入するからと、私に参画をさせて、統合システム仕様を検討してきました。
しかし、ほとんどGrade−Dで土台ができ上っているのに、それを今更Eまで引き上げることもできません。
しかも、ベンダーはGrade−Cのシステムで運用している現場[受注部門、カスタマーサービス部門、営業部門など]からも要望を聞いているため、Grade−Dの頭になっていない現場はGrade−Cで困っていることだけをベンダーに伝えているって感じです。
大抵は、システム部門が現場からの要望を吸い上げ、検討し、ベンダーに要件定義書を提示するはずなんですが・・・
●一番ショックな事
昨年度のはじめ・・・
ベンダーのリーダー格が私の会社に見学に来ました。
ところが、ショッキングな言葉をマジマジと聞かされました。
【我々が計画したものが、ここで既に実現されている】
この言葉は私の会社に新しい統合システムを導入しても、変化なし・・・
つまりメリットはなく、デメリットだらけってことになります。
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