●グループ統合での問題点
企業買収では、買収された側が買収したほうのシステムに統合されることがよくあります。
私の会社では、ずっと独自路線を進んできました。
なぜなら・・・10年以上は進んでいたからです。
そして、その差は広がるばかり・・・・
なので、2019年に進歩禁止命令が出されました。
その状態でグループ統合システム構築が開始されました。
●違いすぎるシステム仕様
しかし、当社のシステムがかなり異なっているにも関わらず、10年以上進んでいるにも関わらず、親会社のシステム部門はそれを無視して、自分たちのシステムを改良してグループ統合システムとして設計し、そこに当社独自の機能を追加すればいいと考えていました。
しかし、それがそもそも大きな間違いだったのです。
新幹線車両は在来線を走れません。
在来線を走る新幹線車両もありますが、それを実現するために在来線自体も改修する必要がありました。
そりゃそうですよね。
時速130 km/h 程(早くても 160 km/h)で走ることを前提に設計された線路で、時速300 km/h は出せませんものね。
(ちなみに、東海道新幹線区間では営業速度は 275 km/h に抑えられています。 これは開業当時、200 km/h で走行することを想定して線路を建設したので、カーブの半径が 275 km/h 以上で走ることはリスクが高い・・・もしくは快適性を損なうと判断されたためだそうです。 それに対して、山陽新幹線では 300 km/h、長野新幹線では 320 km/h だったと思います。)
●統合のためにはギャップを埋める
しかし、買収されたのは事実・・・買収されてから 20年経って、経営者の代も変わり考え方も変わったので、大きな波に飲み込まれるのは必定かも・・・
なので、グループ統合システムが導入されても、できるだけデグレ度が小さくなるように頑張るのが私の使命と考え、頑張ってきました。
しかし、当社のシステムについて、ベンダーも理解していないのが今日分かりました。
ベンダーだけはと信じていたんですが・・・
まぁ、仕方ないかも・・ベンダーにとっても親会社のシステム部門から来る情報の方が量が多いですからね。
質はともかく・・・
でも、このまま放っておいたら、本業で非常に重要な機能が削除されてしまうため、手間がかなり増え、ミス発生リスクも増大・・・かわいそうな現場の人たち・・・
神経すり減らして、ミスしたら叱られて、査定が悪くなって、ボーナス減らされて・・・
●どちらかが折れる
しかし、頑張るのもいい加減疲れてきた・・・
頑張っても頑張っても肩透かしを食わされる。
非常に重要だと思われることを発言しても、それを理解してもらえない人に『そんなことをいっていたずらに会議を送られることはやめてくれ』とか言われる。
多くの件数の処理(1日に数万件)をするため、1件当たり 0.1秒でも遅くなる可能性のあることは避けなければならないのに、それに言及したら・・・
10年以上進んでいるノウハウは必要ないと言われたような気がして、その後は聞かれなければ答えなくなりました。
そして、知らない間に仕様が変更されたりしていたり、必要だと申請してきた情報が、まだベンダーから提示されていないと言われたのに、プロジェクト管理ツールでたまたま見つけた6月中旬のベンダーと上司のやり取り・・・すでに提供されている・・・
だれを何を信じていいのかわからない・・・
心が折れそうだ
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