●現行機の導入
当社のシステム部門の親会社のシステム部門の傘下に置かれてから
当社の基幹コンピューターであるIBM Power(旧AS/400)は
リプレースが行われなくなった・・・
それは、親会社のシステム責任者としては
当社のシステムが目の上のたんこぶであり
忌避すべきものであったからだ
だって・・・
グループ統合システムをベンダーに設計させ承認した仕様が
当社のシステムの仕様よりレベルが低いからだ
それをグループ経営者に知られれば
親会社のシステム責任者はどうなるだろう
推して知るべしだ
なので、リプレースするとしたら
費用が数千万円レベルになり、稟議起案が必要である。
稟議書はグループ経営者の承認が必要
そこでどうなるかだ
●もうすぐ8年
現行機を導入(リプレース)したのは2015年だった
グループ経営者が交代するまでは
当社は独立のシステムとして存在していた
先代のグループ経営者は、親会社に吸収することを
良しとしなかった・・・
逆に、当社のシステムのノウハウなどを吸収しようと考えていたのかも知れない
しかし、そのような事が行われることなく
グループ経営者が交代し、その経営者は当社システムについて何一つ知ることなく
親会社のシステム責任者がベンダーに提案させた内容を承認した
それは、システムを統合する・・・はずなのだが
ばらばらのシステムを一つずつ作り替えていくだけ
問題となっている受注工程のみ作り変え、残りは名前だけ『新』が付いた感じ
もちろん、見かけは良くなっている
でも、見かけだけ
それでも、当社以外の他社システムにとっては良くなっているみたいだ
●リプレース毎に
当社では、基幹システムを全て自社で開発してきた
自社開発の強みは何と言っても
- 安い
- 早い
- 使いやすい
それはなぜか・・・自社開発をしておられる企業にとっては自明だが
システムを外注している企業にとっては、イメージ出来ないであろう
システムづくりに良く似た例としては、家を建てることがある
自宅を自作される方はほとんどいないのではないか?
でも、自作されるならば
- 設計費用が不要
- 材料選択の自由がある
- 建築費用が安い
- 自分の思いのまま
- 改装や改築がしやすい
同じである
このような事から、当社のシステムはかなり効率良く動作するようになっている
システム構築の考え方の違いからこうなっているのだが
その違いから現在の大差がついてしまっていた
それはIBM Powerのリプレースの度に
使いきれないほどのCPU能力、ディスク容量の増加があったからだ
これはもう私のようなシステムエンジニアにとっては水を得た魚
いろいろな新しい事を考えては実現し、
現場の方に喜ばれるシステムが開発出来てきた
当然、顧客の為に開発したプログラムやシステムも存在する
●信じられない
本当に信じられないことに
IBM Power(=AS/400)は
時代を追うごとにパフォーマンスが向上し、安くなる(笑)
IBM Power10 CPU
このようなコンピューターを使ってこられたこと
最初(1985年)にIBM社を選択してもらったことは
当社の成長と私の満足感を満たすために最良であった
8年前に導入した現行機も
OSのバージョンを上げざるを得なくなった
現行バージョンがサポート切れとなるからだ
新バージョンは7.5 現行バージョンの7.2から
リビジョンが0.3も上がってしまった
もう、新規導入し、現行機からデータベースを移設するしかないのだが
それでも、それらの作業は自分たちで出来る
どこかの親会社みたいに全てベンダーに任せて高額な作業費が必要になることもない
さて・・・稟議書が承認されるのかどうか?
親会社のシステム責任者がどう判断するのか?
当社の基幹コンピューターは
グループ統合システムが完成していたら
親会社のシステム責任者はお払い箱にするつもり
証拠隠滅だろうか?
しかし、まだまだ当社システムの全容を
グループ統合システムは実装していない
あと数年はかかりそうだ
まさかサポート切れのOSを基幹システムのメインコンピューターとして
そのまま使用し続けるつもりではないだろう
そんな事をする企業は聞いたことが無い
もしかして、日本で初になるのだろうか?
怖い・・・・