2010年04月13日
<ビジネスマンの父より息子への30通の手紙> キングスレイ・ウォード
公認会計士として働いた後に、7つの会社をつくって成功させた著者がその息子に宛てて書かれた手紙が一冊の本になったものです。
会社を継いでいる息子に宛て、経営だけにとどまらず、考え方や振る舞いについてもヒントを説いています。
書かれている内容はシンプルな内容ですが、何らかの行動や判断をしようとしている息子に宛ててやんわりと苦言を呈するような言い回しは、ゼロから会社をつくりあげてきた者の経験に裏打ちされているものだと感じます。
20年以上前に刊行された一冊ですが、現代にも通じるところが多く書かれています。
印象に残ったポイントは以下のとおりです。
浸透作用
優れた資質の人に囲まれていればその優れた面を吸収することができる
あえて挑戦を
挑戦によって勝つことも負けることもあるが、いずれにしても成長することができる
フランシス・ベーコンの成功の秘訣
読むことは人を豊かにする
話し合うことは人を機敏にする
書くことは人を確かにする
学ぶことはあまりない、という状態はない。
人は常に学びながら年をとる
将来のビジョンを持つ
目標を決めたら目標について可能な限り多くの情報を得るために努力する
人生の偉大な目的は知識ではなく、知識の活用が命じる行動である
友人からお金の無心をされてもそれに応じてはならない。友人ではなくなってしまう
幸福は何かを成し遂げたときに得られる
人生の価値は時間の長さではなく、その使い方で決まる
人生に喜びを見出すかどうかは心の持ち方で決まる
他者からの批判はその批判者が尊敬に値する人であるかで判断する。
すばらしい人の批判は受け入れること。そうでない人の批判は忘れること。
逆もまた然り。批判者になるときには建設的な批判になるようにする
会社だけでなく、自分の財布の管理も計画的にすること
常に備える
実業界で「備える」ということは、苦境に陥ったとしても資金調達できるようにしておくこと
事業によっては何らかの資産を売却することも覚悟しなければならない。
資産売却に躊躇して会社を解散させるようなことをしてはいけない
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