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<ゼロからめざせ!30代CEO> 谷貝淳





「すでに手に入れた立派なものをさらに立派なものに換えることよりも、まだわらしべ1本しか持っていない状態からいかにして最初のステップアップを実現することが最も大変なこと」。これが著者の考えです。

この考えのもと、いかに凡人が現代のわらしべ長者を目指すためにビジネスというゲームの勝ち方のヒントを伝えようとしている一冊です。

一方で著者の自叙伝にもなっており、慶応→電通→(スイス)→マッキンゼー→バリラというキャリアだけを見ていくと凡人あるいは普通のサラリーマンという表現に違和感を感じるところもあります。

全体的にはコンサルタントを目指している人向けの一冊です。



印象に残ったポイントは以下の通りです。

世の中には決まりごとがあるが自信や行動力があれば、自分の機転と努力で物事を自分の望む方向に持っていくことができる


この自由競争の時代は自分が努力した分だけ見返りが得られる。
頑張っても頑張らなくても待遇や仕事内容に差がつかなかった時代ではなくなった。
その反面、時代の変化を認識できない人にとっては厳しい時代になる。


アングロサクソン系の考え方は、
会社は株主のものである。すべての決定は株主のためになるかならないかのみを判断基準とする


論理構成のテクニック
1.結論を述べる
2.その結論をサポートする根拠を3つ並べる
3.それぞれの根拠について定量的データ(客観的な数値のデータ)を用意する



物事のツボとなっている2割を押さえることで全体の8割をとらえられるようにする



6C分析:自社、競合会社、顧客、末端消費者、提携会社、担当官庁を分析にしていくことによって最終的な経営戦略の見極めを行なう分析手法



経営コンサルタント(パソコンでいうところのOS)と専門コンサルタント(パソコンでいうところのアプリケーションソフト)は異なる。
企業の経営スキルと個別現場のオペレーションスキルとは別物である



効率的意思決定プロセス
1.意思決定事項の明確化:何を意思決定すべきか
2.思考の枠組みの決定 :どのような範囲、自由度の中で考えることができるか
3.選択肢の列挙    :検討すべき選択肢は何か
4.評価軸の設定    :どのような判断基準で評価すべきか
5.評価        :できるだけ定量的に評価する
6.判断        :説得力を持つか
7.実行        :速やかに行う


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