2011年03月26日
<オタク市場の研究> 野村総合研究所
最近はAKB48の人気がすごいことになっていますが、そんなことからこの一冊を手に取ってみました。
この本は「オタクの理解と活用のための分析結果」といった印象です。
先日、ニュースでAKB48の番組存続という企画で3万票を集めなければならないというものがあったところ、20時間ほどで番組存続となったらしいのですが、金額にして150万円だそうです。
デフレといわれるこの時代でもデフレしらずなオタクの財布は企業にとって重要な市場環境変化だと思われます。
今後はマニアックな人々にどんどんと焦点が当てられていく時代になっていくのかもしれません。
印象に残ったポイントは以下の通りです。
オタクの行動様式
1.高水準の消費を維持する
こだわりがある分野の商品やサービスが欲しくなると高額であろうとお金に糸目をつけない傾向がある
2.消費だけでなく、創作表現などの新たな価値を創造する
自分なりのこだわりの体系化・理論化を行なったり、創作活動を行なったりする
3.コミュニティにおいて積極的に情報発信を行なう
このような行動様式が企業にとって無視できない存在になってきている
6つのオタク因子
1.収集欲求(こだわりのある趣味に関するグッズはすべて集めないと気が済まないという欲求)
2.共感欲求(自分のこだわりを知ってもらいたい、世間から注目されたいという欲求)
3.自律欲求(こだわりのある趣味に対し、自分なりの評価・解釈基準を持ち、自分の考えで物事を判断したいという欲求)
4.帰属欲求(価値を共有できる集団にいたいという欲求)
5.顕示欲求(自分なりに集めた状況差作品の解釈などを発信したいという欲求)
6.創作欲求(自分流の解釈に基づいたカバー作品やオリジナル作品を創作したいという欲求)
オタクのマーケティングフレーム
1.製品
2.価格(度外視)
3.プロモーション(周知されているモノは希少価値が低い)
4.流通チャネル(希少価値が高いほど喜びが大きい)
5.収集
6.創造(自作、同人誌、改造)
7.コミュニティ(情報交換、口コミ、顕示欲求を満たす)
色々なオタク
・コミックオタク
・アニメオタク
・芸能人オタク
・ゲームオタク
・組み立てPCオタク
・車オタク
・AV機器オタク
・ITガジェットオタク
・旅行オタク
・ファッションオタク
・カメラオタク
・鉄道オタク
この分類にさらに小分類がある
例:鉄道オタク
乗り鉄(乗ることが目的)
撮り鉄(写真撮影することが目的)
時刻表(時刻表を読むことが目的)
模型(模型を作ることが目的)
グッズコレクション(グッズを集めることが目的)
録り鉄(鉄道関係の音声録音が目的)
廃線跡探索など
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