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<未来を予見する「5つの法則」> 田坂広志





読み物として面白い一冊です。

ちなみに内容を読む前に小見出しがあるのでこれだけを続けて読むだけでもだいたいの内容をつかむことができます。

おにゃんこクラブ → モーニング娘 → AKB48 

と、歴史が繰り返されているのもこの法則によるものなのかと思ってしまいました。



印象残ったポイントは以下の通りです。


具体的な変化を予測することはできない。が、大局的な方向を予見することはできる



大局的な方向を予見するための5つの法則
1.螺旋的プロセスによる発展の法則 :螺旋階段を上るように過去のものが復活・復古して発展する
2.否定の否定による発展の法則   :現在の動きは必ず将来反転する
3.量から質への転化による発展の法則:量が一定水準を超えると質が劇的に変化する
4.対立物の相互浸透による発展の法則:対立し、競っているもの同士は互いに似てくる
5.矛盾の止揚による発展の法則   :矛盾とは世界発展の原動力である



現代は人生の長さに比べて発展の速度が劇的に早くなり、螺旋的発展を目撃するようになった



社会観察においては何が懐かしいのか、何が便利になったのかを考える



螺旋的発展の法則によって世の中に復活してくる懐かしいものを予見することができる
1.何が復活してくるかを読む
2.何が消えていったのかを見る
3.なぜ消えていったのかを考える
4.どうすれば復活できるかを考える



現在の動きは必ず将来反転する
例:コスト競争(価格競争)はいずれ知識サービス競争(付加価値競争)へと反転する
例:知識社会では、言葉で表現できる知識が価値を失い、言葉で表せない智恵が価値を持つようになる



「螺旋的プロセスによる発展の法則」や「否定の否定による発展の法則」から先回りの戦略をとろう



「量から質への転化による発展の法則」が始まったタイミングはキーワードが忘れられたときである
キーワード例:インターネット、ハイブリッド車



割り切りをするのではなく、矛盾と格闘し、止揚することが政治家や経営者には求められる



リアルビジネスとネットビジネスは必ず融合する



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