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<「欠陥住宅」をつかまない155の知恵> 岩山健一 1/2






住宅を立てようと考えている人は必読の一冊です。

業者を信頼して住宅を立てるという姿勢は間違っていないと思いますが、
様々な業者がいるのは紛れもないことですし、正しい業者であってもミスしないとは限りません。

後から大きな問題が発覚してトラブルになるよりも事前にチェックしておけばトラブルの防止にもなります。備えあれば憂いなしです。


建築ノウハウにはどんなものがあるのか、という気持ちもあって手に取った一冊ですが、ちょっとした建築に関する用語が出てくるだけでもチンプンカンプンだということを思い知らされました。
「型枠」とか「布基礎」とかわからないことばかりでした。。。

我々の生活が多岐にわたって分業になっていることを感じています。



印象に残ったポイントは以下の通りです。2回にわけてお伝えします。



契約書に「甲は乙が工事の一部または全部を第三社に請け負わせることに同意する」といった表現がある場合は拒絶すべし


無知無学な業者でもメシが食えてきたのが建設業界である


建築基準法は罰則がないので意味がない

住宅品質確保法も穴だらけ


最終的な判断は第三社機関に検査依頼するのが確実である

契約段階で契約書の特約に「第三社機関による検査で不備が見つかった場合、賠償あるいは契約解除に応じます」と一文を入れるようにする

最初から最後まで監理してもらうのが高価な場合は、基礎工事や躯体工事などの主要な部分のみをチェックしてもらうようにする



確認申請時の図面と施行図面が異なっていないか、あるいは現場の工事が図面通りに行なわれているかをチェックできるところはチェックする


中間検査や完了検査など、役所の検査をきちんと受けているかを検査済証を見せてもらい確認する


地盤調査書は必ず請求する


設計図面や確認申請書などの書類を出し渋るような業者は選ばない


「瑕疵担保」では時効があるために争うことができないのであれば、「不法行為」や「未完成」という視点で争うことができないかを考える


筋交いの接合部分に金具が使われているかを確認する


建物の「見た目」ではなく、「構造」や「性能」で判断する


確認申請書類や図面はその建物を管轄する市区町村役所に保管されている(閲覧できるのは5年前の物件まで)


大手だからと言って安心してはいけない。どんな業者であっても書類と図面は必ずチェックすること

口約束だけでは何の効力もない



「建築条件つき」の物件には要注意


親戚、知り合いに頼んでしまうと客観的に業者を判断できなくなる


基礎工事をしているあたりで、中間検査と完了検査の予定を聞いておく。必ず日程を教えてもらうこと


数回補修工事をしても改善されない場合は第三者機関や建築士に調査依頼して補修工事をさせる


施主として現場に足を運び、職人の仕事ぶりをチェックする


リフォーム業には建築業許可はいらない


見積書の明細で「一式」となっている業者には要注意

見積もりの明細は必ず出させること

施主が見積もり以上の希望を出した場合以外には追加工事代を支払う義務はない


リフォームであっても工事内容がわかる図面を用意させる。それを建築士か第三者機関にチェックしてもらうこと


リフォームであっても現場チェックを怠らないこと


大手業者の社内検査はあてにしない


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