2001年07月30日
Vibrio vulnificus(ビブリオ・バルニフィカス)
熊本県八代市内の40代の男性が、Vibrio vulnificusの感染症により死亡。男性は肝硬変で入院中。家族が差し入れた自家製の「シャコみそ」を、16、17日の2回食べた。16日夜に発熱、18日夜、敗血症性ショックにより死亡。
Vibrio vulnificusは、感染すると数時間から数日で手足が腐って7割が死亡する「人食い菌」と言われている。(中耳炎、皮膚潰瘍や創傷感染、敗血症を起こす)
海水と淡水の混じりあう湾のような海域に多く、夏場、海水温が15〜20度以上で増えやすくなる。
肝硬変など肝臓が悪い人、大酒のみ、糖尿病など抵抗力の弱い人がかかりやすい。
全国で発生があり、統計的な手法から、昨年1年間で200人以上患者がいたと推計されている。
菌の性状:
一般のビブリオと同じく、グラム陰性桿菌、オキシダーゼ(+)、ブドウ糖を発酵し酸を作るがガスは(−)、リジンおよびオルニチン脱炭酸(+)、アルギニン加水分解(−)、マンニットから酸を産生
一般のビブリオとの鑑別点
乳糖発酵(遅分解)、VP(−)、8%食塩加ペプトン水での発育(−)
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