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2009年07月04日
CPCの研修会
今回の研修会は、中央病院が改修工事中ということで、磐井病院で行われた。
本日、覚えたこと。
血管内大細胞型B細胞性リンパ腫(IVL)は、腫瘍細胞の血管内閉塞により起こり、閉塞の部位によっては、たとえば脳では、痴呆を起こしたりなど、多彩な症状を呈し、この病気を知っているかどうかでも、診断が困難なことが多いということ。
検査項目のポイントとしては、腫瘍マーカーのsIL‐2R、LDH分画の2、3の上昇があげられた。また、骨髄塗抹標本で、マクロファージによる血球貪食がみられたときには、そういった病態が示唆されるということであり、それを念頭に置いての鏡検が重要と思われた。
2009年05月01日
新型インフル疑いで横浜の高校生が入院した横浜市民病院の検査室には
横浜市民病院の病床数は628床で、検査部・病理部には医師3名、臨床検査技師42名が所属しているというから驚いた。
うちは、計489床で、横浜市民病院の半分にも満たないスタッフ数だが、検査室のレベルは高いと自負している。
2009年02月14日
血清検査の注意点
血清検査
CARF、RPR,TPHA定性、HBsAg定性、HbsAb定性、HCV(3rd)定性、寒冷凝集反応、インフルエンザA.B抗原検出検査
・ 血清検査は生化学用採血管(分離剤入り、黒と茶の混和色キャップ)に採血し、速やかに転倒混和して下さい。
・ 生化学検査がある場合でも、採血管は1本で充分です。
・ 感染症のみの検査の場合は3mlの採血量で検査可能です。
・ 寒冷凝集反応の依頼がある場合は冷蔵しないで下さい。また、冬季は室温の低下にご注意ください。
寒冷凝集反応について
20℃以下では寒冷凝集素は自己の血球と結合し、凝集素価が低下します。つまり、データが低めにでます。夏場は大丈夫ですが、冬場は日勤時間で採血し、速やかに検査科へ提出願います。
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検査の分類には大きく分けて検体検査と生体検査にわけられる。
◆◆◆臨床検査について◆◆◆
検査の分類には大きく分けて検体検査と生体検査にわけられる。
1. 検体検査
患者さんから得られた検査材料(検体)について行う検査で、尿・大便・喀痰・分泌物など患者さん自身が排泄するものを、そのままに検査する場合と、髄液・穿刺液・関節液・血液・組織(臓器)片などのように、医師や看護師により生体から採取した検体を用いる場合がある。
2. 生体検査
患者さんに対して直接行う検査で、生体から電気的あるいは物理的情報を体外に誘導するものである。電気的情報を誘導する検査は、心電図検査、脈波検査などがあり、物理的情報には肺機能検査などがある。
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2009年01月29日
国立循環器病センターでの検体取り違え
これが、どうやら、ラックを逆にしたためだそうだが、天下の国立循環器病センターで、って思ってしまった。
まず、検体をバーコード管理していれば、起こりえないことだ。
「血液を取り分ける作業をした際」とあったが、ここもポイントだ。要するに、サンプルカップか何かに取り分ける作業をしているのが、そもそもの間違いの元であって、採血管自体で検査できないシステムでないところが、だめなところ。
あとは、検査技師自体の問題で、なんで再検しなかったのか、ということ。陽性検体を再検していれば、その時点で、取り違いに気づいたのではと思う。
なんともお粗末な話だよ。
さて、実際、なんの検査だったのか気になったが、EBウイルスらしい。
EBウイルスは、臓器移植後などで問題になっているLPD(リンパ増殖性疾患)の原因ウイルスとして重要だ。
EBウイルス自体、ほとんどの人が、子供のころに感染し、無症状で過ぎるのだが、感染すれば生涯にわたりウイルスと共存し、唾液中に排泄しているのである。(そのため、青年期の初感染は、キスにより起こり、キッス病と呼ばれる所以もある。)
これが、臓器移植後の免疫抑制剤の投与により、ウイルスの再活性化が起きるわけである。
さてさて、この間違えられた患者さん、抗ウイルス薬を投与され、実際、白血球減少の副作用が出たそうだから、やばかったですよね。
ちなみに、抗ウイルス剤があるのは
インフルエンザウイルス
サイトメガロウイルス
ヘルペスウイルス
B型肝炎ウイルス
C型肝炎ウイルス
HIV
患者12人の検体を取り違え 国立循環器病センターが不要な投薬
国立循環器病センター(大阪府吹田市)が心臓移植手術を受けた患者ら12人のウイルス検査の血液検体を取り違え、うち女性1人に誤ったデータを基に不要な投薬をしていたことが27日、分かった。女性は白血球が減り、リハビリなどに影響が出たという。