2001年07月31日
MDSのマルク
患者は、77歳男性。
(血算)
WBC 5,900
RBC 266万
Hb 8.7
Ht 25.5
PLT 3.4万
(骨髄)
有核細胞数 47.5万
巨核球数 156
MDS:myelodysplastic syndrome(骨髄異形成症候群)は、主に高齢者が発症する。
不応性貧血ともいわれ、きわめて治療抵抗性の造血障害である。治療は、輸血が中心の対症療法となる。
MDSは、抹消血において汎血球減少症を呈し、骨髄は正〜過形成(無効造血)・形態異常がある。
同様に汎血球減少を示す再生不良性貧血は、骨髄は低形成で形態異常に乏しい。
MDSは、慢性的に経過し、AMLへ移行する。しかし、多くの症例は、MDSの時期に、好中球減少症による細菌または真菌感染症を合併し死亡する。
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/5213353
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック