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posted by fanblog

2017年10月22日

人体実験?誘拐?この話かなり闇が深そう…








20年ほど前に私が経験した話。

バイトが終わり原チャリで帰宅途中、(夜中の1時頃)片側2車線の国道を走っていると、突然、3〜4くらいの男の子?が道に飛び出してきた。

腕を左右に広げて、とうせんぼするような格好をするではないか!止まれる距離じゃなかったので、なんとかギリギリで子供をさけて、後ろを振り向くと、その子が泣きじゃくりながらこっちに走ってくるではないか!

これは、尋常じゃないぞ、と思い

「どうした!どっから来たの!?」










と聞いても

「だずげでだずげで!」

と泣くばかり。(ちなみに私が「どっから来たの?」と聞いたのは、そのへんが商業地区でまわりには民家がほとんどないからです。)

すると突然、その子供が現れた方向から、白衣を着て眼鏡にマスクをした男がツカツカとやってきてその男の子をグイッと引き寄せ、小脇に抱えてスタスタと何も言わずに去っていくではないか!

オレに向かって助けを求め続ける子供。ぼうぜんと立ち尽くすオレ。我に返って二人の向かった方向に恐る恐る行ってみると、

「〇〇薬品□□営業所」

深夜なのに電気がついている様子。入り口近くでウロウロしたけど、きっとなにかワケがあっての事だったんだろうと、無理矢理納得して、その場を去りました。

いったいあれはなんだったんだ?未だに謎です。ちなみにその薬品会社は置き薬系では結構有名なメーカーです。



190:04/05/1621:39ID:Mvfn+g2M
そすっと続きはどないで??



191:04/05/1621:40ID:Mvfn+g2M
人体実験用にモルモットにされたんだなその子供。

助けてやれよーーーーー出るぞ



192:04/05/1621:44ID:y+yuum/0
いやあ、だって「営業所」だよ?
例えば、「開発研究所」とかだったらホントやばいけどさあ。



193:04/05/1621:48ID:Mvfn+g2M
そっか営業所かぁ確かにそうだなぁ。

でもさー、営業所にしても深夜に、だずげでだずげで、って言いながら逃げてくるって相当な状況にあったってことでは…

こえ〜なぁ…行方不明のままになってるどこかの子供に似てないか、TVのちからをチェキてっておくんなせぇ。



194:04/05/1621:57ID:zfoIqQoI
安心しなって、容態急変の多い若い個体は実験動物としてはあんまり価値がないから。俺は人体実験なんかしたことないけど、動物実験ではそれが常識だよ。

お父さんの仕事場に連れて来られてた小さい子供が粗相やらかして逃げたんだよ、きっと。

実際俺が体験したら相当ビビりそうだけど…ちょっと戻って看板確かめたんだろ?すげえなあ。



195:04/05/1622:11ID:y+yuum/0
たしかにそうだけどね。

ただ「だずげで!」の叫びよりも国道に体をなげだしてまでバイクを止めようとする行為の方がオレには深刻に思えたんだよね、その道は結構交通量は激しいから。

だから後をおっかけたんだけどね。

ちなみにこれには後日談があって、この10年後くらいにオレの職場に、件の営業所に以前勤めていたという男が臨時雇いのバイトでやってきたんです。

なんでそこで働いていたか知ったかというと、その男が

「いやあ以前勤めていた会社でこんな怖い話があるんすよ!」

といって怪談をはじめたからなんです。件の話とは全然関係ない話だったけどね。もちろん前述の話をして聞いてみたけど、

「そのころ自分はいなかったし、分らない」

とのことだった。



205:04/05/1623:34ID:8Mwi+oV0
人体実験に話がいってるけど、実は誘拐だったんじゃないのか?







タグ:人体実験
posted by T.O.P..Class at 22:13| 怖い話

他人の家の風呂の浴槽にずーっと隠れてるのが趣味なんですよ








数ヶ月くらい前に何で聞いたんだか読んだんだか忘れたけど、結構ゾクっとする話を思い出したからちょっと書き込んでみる。

たしか、語っていたのは男性声優さん。誰だったのかは忘れてしまった。もしかしたら、知ってる人もいるかもしれない。

要約するとこんな感じの話。

仕事の新しい男性スタッフを紹介された声優さん、新しいスタッフはどうやら前からその声優さんが結構好きだったらしい。

休憩時間になって、その人たちとの雑談の流れからいつも使ってる電車の路線とか、「自分の近所には〇〇があるんだけど…」みたいな話になった。










そしたら、急に新しいスタッフを紹介した古株のスタッフが

「声優さん!それ以上言っちゃダメです!」

って話を静止した。

声優さんはわけがわからなくて「?」って状態。その後に続く古株のスタッフの口から出た話が結構洒落にならない。

「あのね、この新しいスタッフはね、好きになった人の話してる路線や近所に何があるって内容からその人の家を突き止めて、合鍵を作って家の中に進入して、その人が家にいない間、ずーっとお風呂の浴槽に隠れてるのが趣味なんですよ。

声優さん、それ以上言ったらあなたの家バレちゃいますよ。彼、さっき(ずっと前からあなたのファンでした)って言ってましたよね?本当にヤバイですよ、これ以上言ったら。」

声優って今や超が付くほどの人気商売じゃん?もしかして中にはもう本当にこんな事を知らない間にされてる売れっ子もいたりするのかもな…。

だけど、この話してたのが一体誰だったのかわからないのが一番気になってる。






タグ:声優
posted by T.O.P..Class at 22:04| 都市伝説

思い出した。毎日ご飯を作ってくれるお母さん、笑わせてくれるお父さん、遊んでくれたお姉ちゃん、そして私にも少なかったが友人がいたこと…








同窓会の案内が来て、当時をなつかしんでいたら思い出したことがある。ちょっと過去を振り返る意味でも書き込んでみます。

当方、アラサー♀です。

こないだ夜寝てるとき、ふと目が覚めると目の前に血を流した女の人がいた。寝ぼけてるし起こされてムカついたんで、女の顔を思いっきりつかんで散々文句言ったら消えたから寝なおした。

オカルト板だったら気絶して気づいたら朝でした…というオチなんだろうな。しかし、私は幽霊だからといって怖がる人間ではないんだから仕方ない…というか暑いなと考えたところで思い出した。






中学2年の時、ある体験をしてから幽霊をむやみに怖がることがなくなったということ。

私も小さい頃は、黒いモヤを見ておびえたり、夜部屋に血を流した女の人がいたら布団を被って震えてた。

そのせいかどうか、性格は内向的でおとなしい子供だった。手のかからない子とよく言われた。

小学校高学年の時、親の仕事の都合で、田舎から都会に引っ越した。全校生徒100人もいない小さな小学校から、全校生徒1000人規模のマンモス校に変わり、環境に適応できるわけもなく。

友人といえる人もほとんどできず、休み時間は机に突っ伏して、昼休みは図書館に行って過ごしていた。

男子からは悪口を言われる、ものを隠される等のいじめをされ、女子からは無視というか空気として扱われていた。

そんな状況が何年も続き、内向的な性格はますます悪化していき、中学2年の夏になった。

その年の夏は例年よりも平均気温が高く、私はうだるような暑さの中、部屋の中で寝転がってぼーっとしていた。

そしてふとなにもかも面倒臭くなった。学校の人間関係とか、将来とか自分を取り巻くなにもかもが。

そして、その日から食事をしなくなった。水は飲む、そしてひたすら寝た。夏休みも始まっていたし、とにかくひたすら一日中寝てた。

8月の中旬になった頃には、立とうとするとひざから崩れ落ちるようになり、起き上がることができなくなっていた。

一日中ぼんやりと布団の中で過ごしていた。何を考えるでもなく、一日一日が終わるのを見ていた。今なら拒食症という病名がつくんだろうが、親には夏バテだろう、くらいにしか思われていなかった。

その頃から、毎日同じ夢を見るようになった。気が付くと、大きな川岸にいて対岸を眺めている。対岸にはモヤがかかっていてよく見ることができないが、人がいるような影が動いている。

ぼんやりしていると、おじいさんがやってきて帰れ帰れと言われて追い払われ、目が覚める。

10日ほど同じ夢を見続けただろうか、時間の感覚がはっきりしないのでわからないが、いつもは追い払われるだけだったのに、その日はおじいさんが話しかけてきた。

「お前はいつもいつもここにいるが、ここはまともな人間のくるところではない。分かったら帰りなさい。」

私は、来たくて来てるわけではない、私はろくでもない人間だし、帰ってもいいことはない、何だったら向こうに渡ってどこかに行ってしまいたいくらいだ、と答えた。

おじいさんは面倒くさそうな顔をして、私を大きな建物に連れて行った。建物の中は、市役所のようなところで会議室?で、私を連れてきたおじいさんをふくめ3人のおじいさんと話をした。

「ここは悪いことをした人間の来るところだ。」

「お前はなぜここにいるのか。」

私はさきほどのおじいさんに言ったのと同じ説明をした。すると、映像を見せられた。詳しくは覚えていない、でも吐き気をもよおすほどの残虐なことをしている人間の映像だったことは覚えている。

「悪いこと、ろくでもない人間とはこのような人間のことだ。お前はこんな人間なのか」

おじいさんは私にたずねた。

私は映像の気持ち悪さに涙目になりながら首を振った。私はあんな人間じゃない、あんなことをする人間では決してない。

おじいさんはにっこり笑うと、次は別の映像を見せられた。私の小さいころからの思い出だった。

そして、思い出した。毎日ご飯を作ってくれるお母さん、笑わせてくれるお父さん、遊んでくれたお姉ちゃん、そして私にも少なかったが友人がいたこと、いじめを先生に報告してくれた子、一緒に図書館で本を読んだ子…

気づいたら私は泣いていた。私はまだ何もしていない、健康な体があってなんでも言えるしなんでもできるのに、いままで何もしてこなかった。

でも、向こう側に行ったら本当に何もできなくなるということを本能で感じていた。

泣いてる私におじいさんは「向こう側に行きたいか」と聞いた。私は思いっきり首を横に振った。おじいさんは安心しきったような笑顔で私の肩をぽんと押すと、後ろに倒れる感じがして…。

そこで目が覚めた。布団から上半身を起こすと、急におなかがすいている感覚がして、ぐーっとおなかが鳴った。おかあさん、おなかすいた。と話しかけると、母親は私を見て驚いた顔をして

「痩せすぎじゃない?大丈夫?」

と言った。

「そういえば最近全然食べてなかったじゃない。夏バテだと思ってたけど病院行く?」

と心配されたが、大丈夫と言って、ご飯を食べた。体のことを考えて少量づつ食べるようにし、すぐに元のように食事ができるようになった。

体重計に乗ると65キロが45キロになっていた。驚いた。2学期が始まると別人扱いされた。

私は、男子の悪口は完全無視をし、女子のおとなしい子のグループに入り、マンガの貸し借りをするくらい仲良くなった。少しづつ他人と関っていこうと思った。

あれは臨死体験だったんだろうか。だとするなら、死とかあの世は意外と近くにあるんじゃないだろうか、特別なことでもなんでもない。

死んだらあのおじいさんたちがいるところに今度こそ行くんだろうか。だったらそんなに怖いところじゃないんだな。話は通じるし、この世と大して変わらないようだったし。

そんなあの世とか死とかを考えてるうちに、幽霊なんて死んでるだけで生きている人間と大して変わらないのではないかという気がしてきた。

死んでるからなんだ、体がないだけなんだ、無意味に怖がるなんてそれこそ差別じゃないか。この世にいて物理的になにかできる生きてる人間のほうがよっぽど恐ろしい。

完全に中二病をこじらせた考え方なんだが、当時の私はそういう結論に達した。

それ以来、黒いモヤが見えても関わりたくなければ無視をし、夜中に血を流した女の人がいたら文句をいうようになった。文句を言うと意外とあっさり消えてくれた。しつこいと殴った。

そんなこんなでアラサーになった。今度同窓会があるとはがきがきた。もちろん出席しようと思う。

自分語りになってしまいましたが以上が私の経験です。









posted by T.O.P..Class at 11:34| 怖い話

突然開けた場所に現れた小屋








今年の夏、今までの人生で一番怖い体験をした。最初は誰かに話すなんて考えられなかったけど、だいぶ落ち着いてきたので投下。

自分の家は中国地方の山奥の田舎にある。俺はそこでちょっとした自然愛護のクラブに所属していて、いろいろイベントを企画したり参加したりしていた。

家から車で20分ほどの所に「〇〇さん」と呼ばれる山があるんだが、主にその山を舞台にしてクラブのメンバーで登山や、キャンプなどを催していた。




その〇〇さんで近々、一般の参加者をつのって、クラブのメンバーで山のガイドをしよう、という企画が持ち上がった。

〇〇さんの魅力と自然の美しさを、もっと地元の人に知ってほしい、というのが発端。俺はその企画に賛同し、イベントの下準備などを受け持つことになった。

俺の担当は必要な道具などの準備と、ガイドする場所の選定。

何度も上った山だけに案内はほぼ熟知しているが、やはり一度山に行って実際に歩きながら考えようと、休日に一人で〇〇さんへ向かうことにした。

その日は良い天気で、絶好の登山びよりだった。俺はデジカメを片手に、要所要所でガイドのパンフで使う写真を撮りながら、純粋に登山を楽しんでいた。

そうして、目標地点まで半分あたりに来た頃、湧き水の出る休憩所で一休みしていると、少し天気がかげってきた。

帰ろうかと思ったが、イベント当日では、もっと上の方まで上がる予定だ。もう少し歩いて、天気が荒れそうなら引き上げようと、荷物を持ち直す。

と、

「―――……」

「?」

何か聞こえた。人の声みたいだったけれど……と、周りを見渡す。

自分が歩いているのはちゃんとした登山コースだ。別に人と遭遇しても何もおかしくはないが、前にも後ろにも人影はない。風の音が人の声のように聞こえただけか……と思い直して歩き出すと、

「―――……」

また聞こえた。聞こえてきた方は、コースからは外れたヤブの方からだった。男とも女ともつかないが、か細く、弱弱しい感じの声。

「誰かいるんですかー!?」

もしかするとケガでもした登山客がいるのかと思い、声を張り上げた。だが、返事がない。

少しためらったものの、ヤブの中へ向かってみることにした。気のせいならそれでいい。けれどもし助けを求める人の声だったらと思うと、確認せずにはいられなかった。

「誰かいるかー!?」

声を上げながら進んでいく。

ヤブは小柄な人ならすっぽり隠れてしまうほど高く、もし人が倒れていたら発見は困難だろう。ヤブをかき分けながら注意深く周りを確認して進んでいくと、唐突に、開けた場所に出た。

そこは、自分も初めて見る場所だった。あれだけ密集していたヤブが急になくなり、湿った土の地面に、ぽつぽつと木が等間隔で生えている場所。

それらの木には注連縄?(しめなわ)がついており、その木々に囲まれるように、朽ち果てた木造の小屋のようなものがぽつんと建っている。

それはどこの家にもある、物置小屋のように見えた。俺はしばらく言葉を失い突っ立っていたが、

「―――……ょ」

またあの声が聞こえて、ハッと我に返った。この先の小屋の方から聞こえた。間違いなく人の声だ。確認しなければ……と思ったが、何か嫌な予感がした。

まず、ここは何だろう。こんな場所、俺は知らない。今まで何度もこの山に登ったが、こんな場所があるなんて聞いたこともなかった。

周りの木々で光がさえぎられているため薄暗く、どうにも不気味な感じがする。

「―――……ょ……」

それでも、聞こえてくる声は気のせいじゃない。人がいるなら、確認しないと。

しかし大声を上げて呼びかける気にならず、息をひそめて、足音を立てないように、静かに小屋へ近寄っていった。

……そうして小屋の前まで来て、俺は後悔した。

小屋には扉があったが、その扉にはボロボロになったお札らしきものがびっしりと貼り付けられていた。元は白かったのだろうが、遠目には茶色っぽく汚れていたそのお札が、扉の色に溶け込んで見えなかったのだ。

扉には南京錠がついていたが、経年劣化によるものか壊れていて、ぷらんとぶらさがっているような状態。そのせいで扉が少し開いていて、すき間が出来ている。

「―――……ょー……」

声が中から聞こえた。この時俺はもう泣きそうな心境だった。普通に考えて怖い、あまりにホラーすぎる。ここから逃げたい。

その一方で、冷静な思考もあった。幽霊や怪物なんているわけがない。

浮浪者のたぐいかもしれないが、山で迷ったかケガでもした登山客が、一時しのぎの仮宿としてここを使ってるとしたら。そう、やはり確認くらいはしたほうがいいんじゃないか?……と。

どのくらい迷ったか、俺は後者の思考にしたがった。

扉に手をかける。くいっと押すと、メキメキッ……とホコリをボロボロ落としながら、扉が開いた。

中を覗き込むと…………人がいた。こちらに背中を向けて、部屋の中心に立っている。

……女だ。

着物なのだろうが、まるでボロボロの白い布切れをまとったような服装で、頭はボサボサ、腰辺りまで伸びた白髪混じりの黒髪。破れた着物のすき間から見える手足は、恐ろしいほどやせ細っていた。

その足元には、犬か狸か、動物の死骸が転がっていた。まだ新しいのか、流れた赤黒い血が床を濡らしている。

「…………ッテー………テー……カー……ョー……」

その女性は、何かぼそぼそとつぶやいていた。歌だろうか。聞き取れないが、一定のテンポを感じる。

ああ、これはダメだ。

現実離れした光景を見ながら、俺は妙に冷静にそう思った。見てはいけないものを見た。関わってはならないものだ……逃げよう。

俺が一歩後ずさると、女がぐらっと揺れて、顔を左右に振り始めた。

ぶるぶる。
ぶるぶる。
ぶんぶんぶんぶん……

振り幅がだんだんと大きくなり、長い黒髪が大きく振り回される。

「テーーテーーーシャーーーィィカーーーョーーー。」

何を言ってるのかさっぱり分からないが、とにかく異常だった。

俺は逃げた。全力で来た道を走る。たぶんこの時、俺は無表情だったと思う。全ての感情を凍らせて、何も考えずに逃げる。

少しでも何か考えれば、悲鳴一つでも上げれば、正気と恐慌のきっこうが崩壊してしまうと思った。パニックに陥るのを阻止するための本能だったのかもしれない。

ヤブを掻き分けて、元の登山コースに転がり出る。そこで呼吸を整えながら来た道を振り返ると、20メートルほど離れたヤブの中から、黒い頭が出ているのが見えた。

「―――――。」

硬直した。頭しか見えないが、あの白髪混じりの黒髪は、さっきのあいつだ。動かずに立ち止まっているようだが、追ってきてる?

すぐに一目散に逃げた。登山道をひたすら駆け下りていく。走りながら、首だけで後ろを見る。登山道横の木の陰に、白い着物が見えた。さっきよりも近くにいる。

また走る。走る、走る……振り返る。木の陰に白い着物。さっきよりもさらに、近い。

「ううううう……!」

と、恐怖でうめき声が漏れた。

"だるまさんが転んだ"を連想してもらえば分かりやすいだろうか。走りながら後ろを振り返ると、さっき振り返った時より近い位置に立っている。

全力で逃げてるのに、振り返った時、そいつは今まで走っていた素振りもなく、さっきよりも近い位置に立っているのだ。

もうすぐふもとの、民家がある集落へ出る。

また振り返ると、3メートルくらいの位置に立っていた。一瞬だが顔が見えた。目元はべったり張り付いた髪で隠れていて、口がモゴモゴ動いていた。

前を向いて、走る、走る。もう振り返る勇気はなかった。次に振り向いたら、俺の背中ぴったりのところにいるんじゃないか。

ゼヒュッ、ゼヒュッ、と呼吸困難寸前になりながら、集落へ。最初に目に付いた家に飛び込み、呼び鈴を狂ったように連打した。

「誰か!!誰か!!」

俺が騒いでいると、家の中からおばあさんが出てきた。

「なんだいな。どがぁしただ?(どうした、の意味)」

俺の様子を見て驚くおばあさん。そりゃそうだろう、いきなり大の男が息を切らしてやってきたら。

「すいません、……あの、俺の後ろ、何かありませんか?」

「…なんもあらあせんがな。」

言われて恐る恐る振り向くと、確かにあの女の姿はなかった。

……これが俺の体験。クラブの仲間に相談しようかと思ったが、誰かに話すのも怖くてやめておいた。予定していた〇〇さんでのイベントも、当然俺は参加拒否。

あれは何だったんだろう。

最初は詳しく調べる度胸なんてかけらもなかったが、今はだいぶ恐怖も薄れてきた。来年あたり、少し探りを入れてみようかなと思っている。







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posted by T.O.P..Class at 11:17| 怖い話

この家の人が凄く変なことをしていました








11/08/23
そんなに怖くないかもしれませんが、私の体験談です。

埼玉県のある地域に住んでいるのですが、何代も前から住んでいる人たちの間にある習慣があります。それにまつわるお話です。

ある家の敷地のすみには、お地蔵さんが2体置いてありました。車でいつも通りかかるのですが、

私が「お地蔵さんかわいいね。」

なんていってニコニコして覗き込むと、供えてある風車が回ったりしていました。なんかうれしかったです。






母は、「これね。墓なのよね。。。」

となぜか言い出し、私は墓なのか〜と認識しました。寺社などが大好きな私が期待するような、信心深くてお地蔵さんを置いたわけではない、とのことでした。

この辺では自分の家の庭に、先祖代々のお墓を作る家がたまにあります。

2年前に亡くなった「見える人」だった母は、良くないことだといっていました。

当時の私は、「何でいけないの?」という感じだったのですが、いろいろあってからはそう思うようになりました。

近所のショッピングモールに行くときは、いつもちょうどその家の前で信号待ちをすることが多いのですが、母は私がお地蔵さんをじっと見るのを怖がっていた様子。

私はなぜか見ちゃうんですよね。見るのが楽しかったです。

母「それ凄く怖くない?おかーさんちょっとダメだわ。あらいやだ。いるわよ。」

私「ちゃんと供養してるんじゃない?庭にあるお墓なんだし。イヤな感じもしないよ。霊がいるんだー。へー。」

母「この家の人、これ怖いんじゃないかなぁ?」

私「自分の先祖でしょ。怖くないんじゃない?」

母「そうかなぁ。この家の人これ怖くないのかな。。。orz」

なんて話をしていました。

なんかその家では妙にお葬式が多かったです。しょっちゅうやってました。葬式中に通りかかったこともあるし、お地蔵さんの前を通るときに母が、

「また入ったね。ここの墓。新しい人が。。。この家の人だね。」

とか言うので、そうなのかなと思っていました。大体一年に、一人かそれ以上は亡くなっていたと記憶しています。よく考えてみると、凄いハイペースだなと思いました。

あるとき、この家の人を見たとこがあるのですが、凄く変なことをしていました。

スラッとした背の高い眼鏡の50〜60歳くらいの女の人が、お花をもちドアから出てきました。目の悪い子供のように目を細めて、じっとお地蔵さんを見ていました。

お地蔵さんのほうに行くと見せかけて止まったり、いつまでもじろじろお地蔵さんを見ていました。

私「変な人だね。。」

母「あの人さぁ。見えてるんだよ。。。」

私「えっ!!このお墓の中の人そんなに怖いの?わたし全然こわくないよ。この家の人がびびってるの?」

母「ねっ。ここの家の人は怖がってるって言ったでしょ。」

私「ねぇ。早く帰ろうよ。」

母「信号変わらないでしょ!そういうこといってると、こういうことで(霊で)事故るよ。結構みんな見るところで事故るんだよ。」

お母さんってそんなに霊感があるの?と落ち着いた母にびっくりしながら帰りました。

母いわく「あのお墓じっと見てると、お墓に入っちゃうよ。」

「お母さんあのお墓怖いって言ったでしょ。あの家の人も怖いと思う。お墓に入るの怖いでしょ?あの家の人もそれが怖いんだよ。なんで庭になんて埋めるんだろう。あんなことしなきゃ良いのに。」

といっていました。

そういえば車で通り過ぎるときに母は、「やらない!!やらないよ!!!」とか叫んだり、(私が危なかったのではと、今は思います。)普段はしないことなのにハンドルを叩いたりしていました。

このときは、半信半疑でしたが一年後くらいに、お嫁に行ったお姉ちゃんが遊びに来ました。ショッピングモールの帰りにその家の前にて、

姉「えっ。ちょっと凄いたくさんいるよ。なんでなの?」

母「あれね、お墓なの。この家の人がみんないるの。」

姉「どーしてこんなところに。うーわ墓かよ。ちょっと普通じゃない。勘弁してよ。早く行こうよ。やばいよ!!」

車が動きました。

私「どんなのが見えるの?」

姉「ちょっと凄い怖いものが見える。たくさんいる。あれは怖いわ。つ、ついてきてる。ぶっちぎって!!!」

私「事故るよ」

姉「いーから。ぶっちぎって!!今すぐ!!」

と、打ち合わせしていない二人が言ってたので信じました。それにそこの家は、庭の墓に霊がでる&妙に葬式が多いと付近の噂になっている家だそうです。

その後、母が末期がんで他界しましたが、死ぬ数日前に私が、

「あの家のお墓を私が覗いたせいでお母さん病気になったの?」

って聞いたら、

「違う。お母さんを庭には埋めないでね」といっていました。

母の49日の前の日くらいに、お父さんに

「お母さんをお墓に入れないで、押入れに置いておかない?お墓に入れちゃうの寂しくない?」

といったら、お父さんはびっくりした顔で、

「あの家の人と同じになる。お母さんは、庭に埋めるなって言ったでしょ?」

といっていました。なので公園墓地内のお墓に入れました。押入れとかもダメらしいです。死んだ人とは一線を引いたほうがよさそうです。

ちなみにショッピングモールは、道中が怖いのでしばらく行っていません。なので、あの家の人はどーなったのかはわかりません。

ぶっちゃけ、町中にあーゆー物はなくして欲しいです。山の中じゃないんだし。みんな怖がってるし。。。

個人情報が特定されませんよーに。長文駄文スマソ











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posted by T.O.P..Class at 11:07| 怖い話

2017年10月21日

拾ったビデオテープを再生してみた








14/08/26
20年以上前になるが、小学校低学年の夏休み。

遊びに来た年上の従兄弟と家まで歩いてたら、途中の空き地にビデオテープが三本捨ててあった。

従兄弟が面白半分に持ち帰ろう、と言い出して俺は嫌だったけど逆らえず持ち帰ってしまった。

帰宅して親が仕事に行ってる間にリビングのビデオデッキで適当に一本再生してみると、いかがわしい内容が映し出された。

標準録画だったが画質はかなり悪く、どうやらダビングしたA〇のようだった。従兄弟は観たそうだったが、俺はモタモタしてると親が帰ってくるから、と言って早送りで終わらせた。






それからもう一本再生したが、そっちはアルプスみたいなとこで外人同士が……オエーとなってすぐ出した。で、最後の一本を入れたが、他二本に輪をかけて画質が悪かった。

つまんねーな、と思いつつ早送りしてると不意に映像が途切れてノイズが入り、竹林を行く子供が映った。

あっ、と思って早送りを止めた。まだ小学校前の少女のようだった。辺りは薄暗い。

後ろから撮っているのだが、少女の足取りがフラフラしていておかしく、時おり転びかけたり立ち止まろうとしたりする。そのたびに画面の端から大人の手が伸びてきて、支えたり小突いたりしていた。

声はしっさいしない。その映像が10分くらい続いて、従兄弟と何コレって言いながらもなぜかそのまま見入っていた。

やがて竹林が途切れ広い場所にきた。陽が射し込んでいる。

中心部近くに大きな穴が掘ってあった。少女がその縁までくると、後ろから両手が背中を押して穴へ落とした。ジーパンをはいた足が現れ、土を穴に落としていく。

その間少女は身動きせず、背中に土が被さるにまかせていた。顔は横を向いていたが暗くてよくわからない。

俺達は黙りこくって画面を見つめていた。後から思うと金縛りみたいなものだったかも知れない。

ついに縁まで土で埋まった。足はその上を入念に踏み固めた。そこまで見て俺は急にやばいと感じた。このままだとまずいことになる。手を伸ばし停止ボタンを押した。しかし映像は消えない。

「ああヤバい」

かすかに声が漏れた。すると隣に座っていた従兄弟が前に倒れ込むようにしてテレビに近づいた。次の瞬間映像が回転したようになり空が斜めに映って、消えた。

「早く取り出して」

俺が叫ぶと従兄弟はテープを出そうとしたが、中で絡まってて取り出せない。無理に引っ張り出すとぐじゃぐじゃになったテープがズルズルと伸びてきた。

俺たちがパニックになっていると親父が帰ってきて、何やってんだとテープをハサミでちょんぎった。その後テープは改めて元の空き地へ捨てた。





タグ:ビデオ
posted by T.O.P..Class at 23:56| 怖い話

※閲注 戦時中のカニバリズム








15/09/28
もう20年以上前だけど、小学校で戦争体験を発表する授業があった。

じいちゃんばあちゃんとか、身近なお年寄りに聞いた話をクラスのみんなに披露するヤツ。その時にある男の子がした話が、いまだに頭にこびりついて離れない。

その子のおじいさんはコックだったそうで、(いつどこでどんな状況だったのかは、残念ながら私の記憶に残っていないが)戦時中のある時、異国の地で外国人をもてなす料理を作らなければならなくなった。






しかし食材がない。肉も魚も食べつくしてしまっていた。困っていると、餓死や戦死した人間の肉をこっそり使うよう指示された。

ある程度コース仕立てにしなければならないので、いろんな部位を使った。

目玉をどう調理しようか悩んだ末に、バターソテーにした。目玉ソテーは外人に好評で、コックだったおじいさんは上司に褒められたそうだ。

もちろん、食事が人肉だったことを食べた人達は知らない。コックも(多分軍人だと思われる)依頼者も、味見はさすがに出来なかったらしい。

目玉のソテーは、子供だった私の心に強烈に残った。

ソテーにすれば、それは人間の目玉だとは気付かれないモノになるのだろうか?食感は硬いのか軟らかいのか?魚の目玉のような芯はないのか?そもそも死人の目玉の鮮度は?

いや、死肉だってどこで調達・保管してたのか?

話の細部を覚えていないし、男の子の話がそんなに詳細だった記憶もない。でも、フライパンで料理をしていると、時々この話を思い出してしまう。

フタを開けると、そこにたくさんの目玉が湯気を立てているようで怖い。どんな味がするのか、ちょっと食べてみたいと思う自分にも。



73:2015/09/28(月)04:54:59.35ID:YWQKNS7F0
屠殺(とさつ)した後すぐに処理しなきゃろくでもない味になるんだがね。食う目的を持って殺さなきゃ。

無論餓死者も戦死者も無理。

そんな単純なことも知らないのかね最近の馬鹿いモンは。



75:2015/09/28(月)20:08:33.34ID:c32bWixEO
人肉食殺人事件の佐川なんたらが、胸がうまかったとか尻肉まずかったとか書いてたな

脳さえ食わなきゃ、人肉食っても大丈夫なんだろうか…



76:2015/09/28(月)20:43:51.82ID:ILS+jUuj0
脳と神経がやばいんだとさ。
あとは食っても問題ないとかなんとか。



92:2015/09/29(火)23:25:48.73ID:Ey4NuHJMO
>>76
脳と神経なんでダメなん?
猿の脳ミソは大丈夫なのに?



93:2015/09/29(火)23:41:29.96ID:BNMIOtFd0
原因になる異常プリオンはほとんど脳にあるからだろ。牛の異常プリオンは人のとよく似てるから。

極めてまれではあるが、狂牛病が人に感染する可能性がある。猿の場合もはっきりとはわかっていない。



86:2015/09/29(火)07:08:16.61ID:ldpSKijv0
戦時中の人肉食の話は「自分は食ってないが」という伝聞系が多い。後ろめたいからそうなるんだろうけど。

この話も実際食ったのは外人じゃないのかもしれない。



87:2015/09/29(火)07:15:12.23ID:Q/9cFK000
人肉食はなんやかんやでどこでもあるな。ロシアの人肉市場、ドイツの人肉ソーセージ、アメリカの人肉ジャーキー。

中国の子供の唐揚げとか、イギリスとかフランスあたりの人肉食はちょっと古いから、伝説みたいな感じになってて生々しさがなくなってら。







タグ:戦争
posted by T.O.P..Class at 23:49| 怖い話

顔を舐める女








06/07/11
変な女が現れて怖い思いをした事なら、俺もあるなぁ。

小学校1年の2学期に入る前だったかな。父親の仕事の都合(海上保安庁に務めてる)で、実家から島根県に引っ越す事になった。

当時は車を持ってなかったので、荷物の運送は業者に任せ、俺達家族は必要な荷物だけ持って鈍行列車で「浜田駅」まで行く事になった。

駅に着くまで2時間半ぐらいかかるので、親父も母親も妹も寝ちゃってた。俺1人が頑張って起きてた。家族全員が寝たら荷物を盗られるんじゃないかと、心配になってね。

どこの駅からだったかは忘れたけど、通路をはさんだ反対側の座席に女の人が座ってた。






髪の短い人で、当時の俺は「女性=長髪」という認識だったから、珍しくて景色を見る振りをしてチラチラ見てた。やることないし、そのうち見るのも飽きてウトウトし始めた。

で、なんか気持ち悪くて目が覚めた。臭うんだ。洗面所の排水口に鼻を近づけた感じの臭い。顔がぬれてるみたいだし、誰かが顔を触ってる。

てっきり妹が起きてイタズラしてるんだと思い、目を開けたんだ。隣の座席に座ってた女の人が、俺の頬をベロベロ舐めてた。(舐めるというより、舌を這わすといった方が正しいかもしれない)

目にした最初の光景が、ドアップの顔なんだから驚いたのなんの。でも何が起きてるのか分からなくて、悲鳴もあげられない。「ひ」とか「い」とか、そんな事しかつぶやけなかった。

女の顔なんて覚えてない。何度もまばたきしながらこっち見てる『目』しか覚えてないんだ。どれだけの時間、その女がそうしてたかなんて今も考えたくない。

けれど、さすがに変な気配を感じたんだろうな。親父が眼を覚ましてくれた。

「おいっ!何してんだテメェッ!」

と、これまで俺が聞いたこともないデカイ声で親父が叫んだかと思うと、女の横腹に蹴りを一発。その一撃で、ようやく俺の顔から女が離れた。

母親も妹も、ここで目を覚ましたらしい。すかさず親父が女を組み伏せる。田舎の在来線とはいえ、俺達以外にも客はいる。

何事かと客が集まりだした。俺は親父の声に驚いて泣き出して(正直、親父の怒声の方が怖かったかもしれん)。

オロオロしながら「何があったの」と聞く母親に、親父は「こいつ〇〇の顔を舐めてやがった!」と返す。俺が泣くから妹も泣き出して、手がつけれない状態に。

客の誰かが車掌さんを呼んでくれたらしく、親父が事情を説明し、浜田駅で警察に引き渡すことになったらしい。

俺はひたすら泣いてたんで、その辺はよく覚えてないんだが…親父によると、女は警察に引き渡されるまでずっと無言で、ヘラヘラ笑ってたそうだ。舐めてた時は無表情だったと思う。

車輌にあるトイレ(の手洗い場)で顔を洗い、別の車輌に移された(他の客も移った)。親父と車掌さんで女を見張り、駅について警察に引き渡した。

警察の人に話を聞かれたけど「女の人が顔を舐めてた」としか言いようがない。結局、女は連行されて、それっきり。二度と会うことはなかった。

彼女の素性も、どうして舐めたのかも分からずじまい。(その後、警察から何度か「安全ですか?」という電話がかかってきたらしいので、どうも釈放されたようだ)

この出来事のせいで、中学まで女子が苦手になった。今はもう、そんな事はないんだが…列車に乗ると思い出して気分が悪くなる。

…今頃なにしてるんだろうな、あの人。







タグ:
posted by T.O.P..Class at 23:40| 怖い話

金魚鉢を被った女








11/05/23
金魚鉢を被った女幽霊の話。

大学の友人が親元から離れてワンルームに引っ越すことになった。大学の近くに格安の物件を見つけたらしい。

しかし格安には理由があって、前の住人がその部屋で自殺した事故物件だということだ。オカルト好きの友人は逆に興味を惹かれ、一も二もなく入居をきめた。

私は友人にお願いされて引越しの手伝いでその部屋を訪れることになったが、どこにでもあるようなワンルームだった。






ただなぜか金魚蜂が一つだけ床にぽつんと置かれていた。

友人が下見に来た時にはなかったものらしいが、友人は特に気にすることもなく、インテリアにでも利用させてもらうよと笑っていた。

引越しの手伝いをした後友人宅でお酒をのんで、そのまま泊まることにした。

夜中尿意を覚えて目を覚まし、トイレで用を足して戻ってみると友人の枕元に女の人が立っていた。

白いワンピースを着た女が友人の寝顔を見下ろしている。そしてなぜかその女の頭には金魚鉢が被せられていた。

私が非現実的な光景に固まっていると、女はこちらを振り向き被っていた金魚鉢を床に置き、スッと消えていった。

翌日その話を友人にすると、初日から幽霊が出るとは幸先がいいねとはしゃいでいた。

その後その女は友人の前にも何度か姿を現したそうだが、金魚鉢を被ってこちらを見てくること以外には何もしないという。

さらにしばらくの後、友人はあの金魚蜂でランチュウを買い始めたと言う。

いい加減あの女幽霊にも飽きてきたからね。金魚蜂に水とランチュウが入っていれば、うかつにかぶることも出来ないだろう、ということだ。

久しぶりに友人の部屋に呼ばれていってみると、テーブルの上にはランチュウが泳ぐあの金魚蜂があった。その日も友人宅に泊まったが、あの女幽霊は出てこなかった。

しかしその数日後、友人は大学に顔を出さなくなった。連絡もつかず部屋に行っても何の返事もない。

翌日、友人の家族が合鍵でその部屋に入ると友人は金魚蜂に顔を突っ込んで死んでいたと言う。警察の判断は自殺だということだ。

友人の葬式で、友人の家族に聞いた話だと前の住人も金魚蜂に顔を突っ込んで死んでいたと言うことだった。しかし、女の人ではなくて30代の男のサラリーマンだということだ。

金魚蜂の行方は知らないが、ランチュウは奇跡的に生きていて友人家族が飼っているそうだ。







タグ:金魚鉢
posted by T.O.P..Class at 23:30| 怖い話

【大阪】ナチスの腕章をつけた少年の噂








07/09/05
私が昔住んでいた大阪S市では奇妙な噂が流れていました。

以下がその内容ですが、何せ10年も前の話なので記憶が定かではありません。

「夕方から夜にかけてナチスの腕章をつけた少年が街を徘徊している。」

「その少年と目が合うと警棒を持って追いかけられる。」

「片足が義足であるというのにすごいスピードで、自転車で全力疾走しても追いつかれそうになった。」

「いつも3匹〜5匹くらいの犬を連れている。」




その噂の共通点は確かこんな具合だったと思います。

当時は学校の怪談ブームで口裂け女などが流行っていたので、恐らくそのたぐいの物だろうと私は内心バカにしていたのですが、この噂が一気に現実味を帯びた事件が一度、ありました。

記憶力の良くない私でもこの出来事は鮮明に覚えています。

その日は中学一年生のちょうど今くらいの時期で、残暑でとても蒸し暑い夕方でした。

私は部活が終わってから教室に忘れ物を取りに行ったか何かで、いつも一緒に帰るグループとは別れ1人で下校していました。

下校途中、私たちの間で大東の坂道と呼ばれていた暗く細長い坂道に差しかかった時です。向こうから歩いて来る異様に細長い人影が見えました。

「あっ!やばい。」

私は瞬間的にそう思いました。なぜならその人影は5匹の犬を連れているのです。

しかし、前述のとおり私には怪談のたぐいをバカにしているところがあり、また少年時代特有の好奇心から歩みを止めず進んでいきました。

さすがに直視する勇気はなかったので、うつむきながら歩いていきました。そして坂も中腹くらいに差しかかった時です。突然前方から変な音が聞こえました。

その音は

「サバンッ、サヴァンサヴァンッ」

とでも表現すればよいのか、とにかく奇妙な音でした。

突然そんな音がするものですから、私はついつい首をあげてしまいました。そして、見てしまったのです…。その腕章の少年を。

その少年は年のころは僕と同じくらいに見えましたが、異様に顔色が青白く、頬はこけ、露出している腕は白く枝のように細いのです。

しかしその腕にはしっかりと…例のナチスドイツのハーケンクロイツの腕章が巻かれていました。また噂どおり足は義足の様でした。

そして何より印象的だったのは少年の鋭く異様な光を帯びた眼光でした。

そこで私は「しまった!」と思いました。少年の鋭く光る目を見てしまったからです。その瞬間彼の目が一瞬白眼になったように見え、頭上に上げた左手には警棒が握られていました。

私は振り返ると全力で大東の坂道を駆け上りました。

この坂道は全長40メートルほどの急な坂道で腕章と目が合った位置から坂を上りきるまで20mほどありました。

その20mほどを全力で走っている間、後ろから「サバンッサバンッサバンッ」という音が聞こえてきます。

それはどうやら腕章の連れている犬?(今思うとそれが犬だったのかどうか定かではありません。)が吼えている鳴き声のようでした。

その証拠に音はいくつも重なって発せられ、徐々に近づいてくるのがわかります。

私は当時陸上部に所属し、学年でも3本の指に入るくらいの俊足だったのですが、「サバンッ」の音は近づいてくるばかりです。

冷汗まみれで半泣きになりながら急な坂道をとにかく全力で走りました。わずか20mほどの坂道がとても長く感じられました。

そして、「サバンッ」の音が本当に間近、つい足元から聞こえてくるくらいのところで、なんとか坂を登りきったのです。

大東の坂道を登りきったすぐ横には小さな商店があって、私は半泣きになりながらそこへ駆け込みました。

その店にはいつも寝ている、役立たずの番犬がいました。しかし私が店に入った瞬間

「キャンキャンキャン」

と激しく吼えまくっていたのを鮮明に聞こえてきました。店主のおばちゃんは僕の様子を見ると、

「会ってもうたんやな…」

とため息混じりにつぶやくとこう続けました。

「もう大丈夫や“あれ”は動物見るとしばらく来えへんから。兄ちゃん運動やってるやろ?あぁ…やっぱり、運動やってる子はよく狙われるんや。

まあ安心し。一度会ったら明日以降はもう大丈夫やから。ただ今夜だけは気をつけて。部屋の窓は絶対閉めとくんやで。

もしなんかペットを飼ってるんなら今夜だけ外に出しときや。あれは動物がおると何もしてこうへんから。それと帰るんなら今の内うちやで。さ、はよし。」

こういうと私を外に連れ出し坂道の下まで一緒に来てくれました。そして、「なるべく急いで帰りよ。」と付け加えると帰っていきました。

私はまた半泣きになりながら大急ぎで家に帰りました。

そして親が止めるのも聞かず普段座敷犬として飼っている犬のトシヒコを家の外につないでおきました。

そしてその晩。

私は部屋の戸締りをいつもより厳重にと雨戸を閉めている時です。すぐ近所で例の「サヴァンッ」の声が聞こえたのです。そしてトシヒコが必死に吼えている鳴き声も聞こえました。

その夜はほとんど寝付けず夜通し電気はつけっぱなしでした。

以上が腕章の少年にまつわる私の体験した話です。長文スマソ。





タグ:ナチス
posted by T.O.P..Class at 23:21| 都市伝説
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