2020年09月23日
Tour de Japan 94th Stage in Miyagi Fukushima
2020年9月22日(仙台市〜相馬市〜南相馬市〜いわき市)
お疲れ様です〜
昨晩はちょっと呑み過ぎてしまい、完全二日酔い状態でしたが、今日はいったいどんなライドになったんでしょうか。基本的には仙台以降の45号線はほぼフラットの平たん路とわかっているのと、風向きが完全に追い風モード。原発周りの見学に時間を取られるものの、基本的には楽勝ライドになるのでは?という感じスタートを切りました。
その模様をUPします!
やはり朝寝坊。8時ごろのスタートとなりましたが、気合入ってます!
仙台以降、海沿いの国道の主役は国道6号線となります。6号目指して川沿いを走っていると、、、おや?
後輪に違和感が。。。やはり、パンクでございます。
今シーズン3回目のパンク。しかも全部後輪。こんな頻度でパンクが起こることは今までなかなかなかったなぁ
原因はコレ。以前修理した部分が完全に接着できていなかったようです。完全なる当方のヒューマンエラーですね。
にしても、コノ国道6号線はフラットで走りやすい!しかも追い風に乗ってガンガン進みます。すると、、、おや?またしてもポツンと目立つ建物が。
コレは例の伝承施設に間違いないでしょう。
宮城県の中浜小学校です。
こちらにも津波到達プレートが。
マジですか。ココまで来たんだ。。。
ココに避難した90人の命を救った校舎ということで、今年の9/26から一般公開となるようです。公開前ですが、普通に見ることができちゃいました。過去の津波の教訓で、この校舎は他の建物よりも2mかさ上げしいて設計建築されたそうです。まさにその2mが生死を分けたそうで、かさ上げが無かったら全員津波にさらわれていたことでしょう。昨日の大川小学校しかり、ちょっとの差で運命って決まってしまうんですね。。。
さあ、先に進みましょう。福島県に入りました!
そしてさっそく絶景ライドポイントが出現します。
相馬市の松川浦の海側の部分。ココ、チャリで走れちゃうんです!!!
橋を渡り、、、
トンネルを超えると、、、
延々と続くフラットロードが!!!
左側に太平洋〜
右手に松川浦という感じで、まるで水の上を走っている気分を味わえました〜!!
二日酔いも解消してきました!うぇーい〜♪
昼食はコンビニで。コノ6号線で気を付けないといけないのは、補給ポイント、特にレストラン系がほとんどない、ということです。
追い風に乗って快調に飛ばしていると、、、またしても、おや?
お、またしても伝承施設でしょうか。ただ、、、
手前にある、大きな石に注目ください。どうやらここに黒い大きな石碑があったようですが、下に落ちてしまって無造作に放置されてます。
うーん、今までの施設に比べて何かが違います。。。標識も看板も何もなく、単純に放置されている印象。
再び走っていると、、、ん?
被災した家がそのままの状態で放置されてる。。。
表札が残ってました。この方はいったいどこに行ったんでしょうか。
何かの作業施設でしょうか。コレもそのまま。
車も。
がれきも。
何とも言えない違和感を感じつつ、今日の一つの目標であった、現場地事故の伝承館に到着。
写真撮影はngだったんですが、原発事故の当時の状況や町の人たちの思い、復興の状況等々、様々な観点で色々展示されておりました。原発によって潤った町が、原発によって破壊されていく、、、というナマナマしい事実を客観的に確認できる施設となります。全国の原発保有地域の皆さんにぜひ足を運んでみていただきたい施設となります。
さあ、前に進みましょう。道はかなり整備が整っているようです。
至る所に線量計が。だんだんものものしくなってきました。
福島第一原発にどれだけ近ずけるのでしょうか。国道6号より海側の道をあえて進んでみたところ、、、おや?
この先は帰還困難区域ということで、完全封鎖されておりました。仕方がないので6号線に戻るべく、双葉町の方に行ってみましょう。当然多くの人家があるんですが、、、
え??????
一見普通に並んでいる車たちも、、
タイヤを見てみると、、、、え??????
町のあらゆる施設が放置状態。
こ、これは!!
そうか!
コレでようやく状況を理解できました。つまるところ、先ほどの石碑もしかり、放置された家や車もしかり、この辺りはつい最近まで帰還困難区域に指定されていて、最近解除された地域だったです。つまり、このあたり一帯が、地震があった10年前の当時のまんま、そのまんま放置されてきた、ということになります。
うーん、こんな話、皆さんは知ってましたか?線量も落ち着いているので徒歩で回ることもできちゃいます。
ということで、今までは、地震による津波の被害という観点で、イロイロ感じてきたんですが、今回の主役は、原発事故、ということになります。10年間立ち入りができない、家に戻れない状態になるって、尋常じゃないですよね。コレはもはや復興というお話以前のお話で、原発の恐ろしさを如実に感じてしまいました。
またしても、複雑な思いを抱えながらも、前に進みましょう。6号線に戻ってみると、、、
え?車はOKですが、徒歩やチャリは進入禁止に!!!線量がまだ高いのでしょうか。
国道がダメならわき道からアプローチしようと思ったら、、、
えーーーー?
ということで、バリケードの警備員にイロイロ聞いてみたところ、、、走行禁止区域は富岡までで、どうやら自転車でいわき方面に行くには南相馬あたりまで戻って内陸の山を越えないとダメ、ということらしいです。マジで言ってます??
やはり帰還困難区域が解除されたのは一部地域のみだそうで、マダマダヤバい場所が多く、立ち入り禁止になっているようです。コレ、詰んでますよね?
ということで、仕方ないのでこの区間は輪行で行こうと考えました。
双葉駅に行ってみました。リニューアルしてきれいな駅ですね。
さあ、輪行の準備を。
その前に、時刻表を確認してみると、、、本数少なっ!!ってか、1時間以上待つことになります。
ウーム、ココで1時間待って、電車移動して富岡まで行って、ってやってると確実にいわきまで行けそうにありません。どうしよう。。。
そうだ!!
タクシーがあるではないですか。さっそくググって近くの営業所、楢葉タクシーさんに連絡して、配車完了!!
とても親切な運転手さんに感激!
実はプリウスって結構荷物乗るんですよね。完璧!
タクシーの中からは人生で経験したことのない、光景が広がります。
先ほどの人家同様、商業施設も丸々その当時のまま。運転手さんにイロイロ教えてもらったところ、6号線は線量もだいぶ落ち着いてきていて、国の基準はまだ超えているものの、人体に影響の出ない範囲まで来たとのことでした。人や自転車が走っても問題ないレベルなんですが、なんで通行禁止になってい居るかというと、泥棒対策だそうです。先日も100件以上の盗みをした泥棒が捕まったとのことで、徒歩で入って無人の家や店舗を荒らす輩がいまだにいるようです。なので、自転車で強行突破しようものなら、確実にパトカーで署に連行されてしまう、とのことでした。また、震災当時はたまたま海側に風が吹いていたので、このようなスラム街も一部になってますが、関東方面に吹いていたら、もしかしたら東京もこんな感じになってたのかも、とのことです。やっぱり原発は辞めましょうよ。改めて心に誓った瞬間でした。
富岡のショッピングモールに到着〜。タクシーツアーはココまでで、自転車を組み立てます。
楢葉タクシーさん、イロイロありがとうございました〜!実は今まで何度も自転車をレスキューしたそうで、とても手際よく親切に対応いただきました。原発事故の件もイロイロと解説いただき、見識が深まりました。皆さん、ぜひ一度行ってみてはいかがでしょうか。タクシーツアーで6号線を走ってみるのもかなりいい経験になると思いますよ!
さあ、6号線をいわきに向けて走りましょう。途中、気になる看板がありましたが、時間がないので先に進みます。
完全にナイトライドになってしまいました。そりゃそうですよね。パンクあり、伝承施設あり、原発伝承館あり、国道封鎖という、今までのツアーで一番イロイロ起こったライドですから。
とはいえ、追い風にも乗ってガンガン進んで、本日の宿、いわき市のスーパーホテルに無事到着〜
チャリを部屋に入れてOKなのがいいですね!いやー、マーリン号もお疲れさまでした〜
夜はいわき市まで移動して、お寿司を頂きました。やはり海近は何を食べてもうまいっすね!特にフグの西京焼きは最高においしかったです!
ということで、色々ありましたが本日の走行結果です。
イロイロあった割にはかなり走れました。それはやはり国道6号線と追い風の恩恵ですね。平均スピードも今シーズン最高となりました。で、今日のライドを振り返ると、やはり何と言っても原発問題となります。もう書きたいことは既に書きまくってきましたが、ひとたび事故が起きると、一つの町など簡単に破壊する威力を持っているこの原発というものに、我々はどう対処していけばいいんでしょうか。日本には今現在、33基の原発が稼働許可を得ていて、6機が稼働中となります。震災直後は全面停止でしたが、我々の電力は十分足りていたと記憶しています。なんでこんなに危険なものを国や電力会社は躍起になって再稼働したがるんでしょうか。新設したがるんでしょうか。当方なりの答えはあるんですが、ぜひ皆さんも一度、この原発というものを真剣に考えてみていただけますと幸いでございます。そして実際にご自身の足でこの地を訪れてみていただきたいと思います。明日は千葉県は銚子市を目指しますが、台風が関東を直撃するという、ヒジョーに微妙な状況になってます。明日も頑張ります〜!
お疲れ様です〜
昨晩はちょっと呑み過ぎてしまい、完全二日酔い状態でしたが、今日はいったいどんなライドになったんでしょうか。基本的には仙台以降の45号線はほぼフラットの平たん路とわかっているのと、風向きが完全に追い風モード。原発周りの見学に時間を取られるものの、基本的には楽勝ライドになるのでは?という感じスタートを切りました。
その模様をUPします!
やはり朝寝坊。8時ごろのスタートとなりましたが、気合入ってます!
仙台以降、海沿いの国道の主役は国道6号線となります。6号目指して川沿いを走っていると、、、おや?
後輪に違和感が。。。やはり、パンクでございます。
今シーズン3回目のパンク。しかも全部後輪。こんな頻度でパンクが起こることは今までなかなかなかったなぁ
原因はコレ。以前修理した部分が完全に接着できていなかったようです。完全なる当方のヒューマンエラーですね。
にしても、コノ国道6号線はフラットで走りやすい!しかも追い風に乗ってガンガン進みます。すると、、、おや?またしてもポツンと目立つ建物が。
コレは例の伝承施設に間違いないでしょう。
宮城県の中浜小学校です。
こちらにも津波到達プレートが。
マジですか。ココまで来たんだ。。。
ココに避難した90人の命を救った校舎ということで、今年の9/26から一般公開となるようです。公開前ですが、普通に見ることができちゃいました。過去の津波の教訓で、この校舎は他の建物よりも2mかさ上げしいて設計建築されたそうです。まさにその2mが生死を分けたそうで、かさ上げが無かったら全員津波にさらわれていたことでしょう。昨日の大川小学校しかり、ちょっとの差で運命って決まってしまうんですね。。。
さあ、先に進みましょう。福島県に入りました!
そしてさっそく絶景ライドポイントが出現します。
相馬市の松川浦の海側の部分。ココ、チャリで走れちゃうんです!!!
橋を渡り、、、
トンネルを超えると、、、
延々と続くフラットロードが!!!
左側に太平洋〜
右手に松川浦という感じで、まるで水の上を走っている気分を味わえました〜!!
二日酔いも解消してきました!うぇーい〜♪
昼食はコンビニで。コノ6号線で気を付けないといけないのは、補給ポイント、特にレストラン系がほとんどない、ということです。
追い風に乗って快調に飛ばしていると、、、またしても、おや?
お、またしても伝承施設でしょうか。ただ、、、
手前にある、大きな石に注目ください。どうやらここに黒い大きな石碑があったようですが、下に落ちてしまって無造作に放置されてます。
うーん、今までの施設に比べて何かが違います。。。標識も看板も何もなく、単純に放置されている印象。
再び走っていると、、、ん?
被災した家がそのままの状態で放置されてる。。。
表札が残ってました。この方はいったいどこに行ったんでしょうか。
何かの作業施設でしょうか。コレもそのまま。
車も。
がれきも。
何とも言えない違和感を感じつつ、今日の一つの目標であった、現場地事故の伝承館に到着。
写真撮影はngだったんですが、原発事故の当時の状況や町の人たちの思い、復興の状況等々、様々な観点で色々展示されておりました。原発によって潤った町が、原発によって破壊されていく、、、というナマナマしい事実を客観的に確認できる施設となります。全国の原発保有地域の皆さんにぜひ足を運んでみていただきたい施設となります。
さあ、前に進みましょう。道はかなり整備が整っているようです。
至る所に線量計が。だんだんものものしくなってきました。
福島第一原発にどれだけ近ずけるのでしょうか。国道6号より海側の道をあえて進んでみたところ、、、おや?
この先は帰還困難区域ということで、完全封鎖されておりました。仕方がないので6号線に戻るべく、双葉町の方に行ってみましょう。当然多くの人家があるんですが、、、
え??????
一見普通に並んでいる車たちも、、
タイヤを見てみると、、、、え??????
町のあらゆる施設が放置状態。
こ、これは!!
そうか!
コレでようやく状況を理解できました。つまるところ、先ほどの石碑もしかり、放置された家や車もしかり、この辺りはつい最近まで帰還困難区域に指定されていて、最近解除された地域だったです。つまり、このあたり一帯が、地震があった10年前の当時のまんま、そのまんま放置されてきた、ということになります。
うーん、こんな話、皆さんは知ってましたか?線量も落ち着いているので徒歩で回ることもできちゃいます。
ということで、今までは、地震による津波の被害という観点で、イロイロ感じてきたんですが、今回の主役は、原発事故、ということになります。10年間立ち入りができない、家に戻れない状態になるって、尋常じゃないですよね。コレはもはや復興というお話以前のお話で、原発の恐ろしさを如実に感じてしまいました。
またしても、複雑な思いを抱えながらも、前に進みましょう。6号線に戻ってみると、、、
え?車はOKですが、徒歩やチャリは進入禁止に!!!線量がまだ高いのでしょうか。
国道がダメならわき道からアプローチしようと思ったら、、、
えーーーー?
ということで、バリケードの警備員にイロイロ聞いてみたところ、、、走行禁止区域は富岡までで、どうやら自転車でいわき方面に行くには南相馬あたりまで戻って内陸の山を越えないとダメ、ということらしいです。マジで言ってます??
やはり帰還困難区域が解除されたのは一部地域のみだそうで、マダマダヤバい場所が多く、立ち入り禁止になっているようです。コレ、詰んでますよね?
ということで、仕方ないのでこの区間は輪行で行こうと考えました。
双葉駅に行ってみました。リニューアルしてきれいな駅ですね。
さあ、輪行の準備を。
その前に、時刻表を確認してみると、、、本数少なっ!!ってか、1時間以上待つことになります。
ウーム、ココで1時間待って、電車移動して富岡まで行って、ってやってると確実にいわきまで行けそうにありません。どうしよう。。。
そうだ!!
タクシーがあるではないですか。さっそくググって近くの営業所、楢葉タクシーさんに連絡して、配車完了!!
とても親切な運転手さんに感激!
実はプリウスって結構荷物乗るんですよね。完璧!
タクシーの中からは人生で経験したことのない、光景が広がります。
先ほどの人家同様、商業施設も丸々その当時のまま。運転手さんにイロイロ教えてもらったところ、6号線は線量もだいぶ落ち着いてきていて、国の基準はまだ超えているものの、人体に影響の出ない範囲まで来たとのことでした。人や自転車が走っても問題ないレベルなんですが、なんで通行禁止になってい居るかというと、泥棒対策だそうです。先日も100件以上の盗みをした泥棒が捕まったとのことで、徒歩で入って無人の家や店舗を荒らす輩がいまだにいるようです。なので、自転車で強行突破しようものなら、確実にパトカーで署に連行されてしまう、とのことでした。また、震災当時はたまたま海側に風が吹いていたので、このようなスラム街も一部になってますが、関東方面に吹いていたら、もしかしたら東京もこんな感じになってたのかも、とのことです。やっぱり原発は辞めましょうよ。改めて心に誓った瞬間でした。
富岡のショッピングモールに到着〜。タクシーツアーはココまでで、自転車を組み立てます。
楢葉タクシーさん、イロイロありがとうございました〜!実は今まで何度も自転車をレスキューしたそうで、とても手際よく親切に対応いただきました。原発事故の件もイロイロと解説いただき、見識が深まりました。皆さん、ぜひ一度行ってみてはいかがでしょうか。タクシーツアーで6号線を走ってみるのもかなりいい経験になると思いますよ!
さあ、6号線をいわきに向けて走りましょう。途中、気になる看板がありましたが、時間がないので先に進みます。
完全にナイトライドになってしまいました。そりゃそうですよね。パンクあり、伝承施設あり、原発伝承館あり、国道封鎖という、今までのツアーで一番イロイロ起こったライドですから。
とはいえ、追い風にも乗ってガンガン進んで、本日の宿、いわき市のスーパーホテルに無事到着〜
チャリを部屋に入れてOKなのがいいですね!いやー、マーリン号もお疲れさまでした〜
夜はいわき市まで移動して、お寿司を頂きました。やはり海近は何を食べてもうまいっすね!特にフグの西京焼きは最高においしかったです!
ということで、色々ありましたが本日の走行結果です。
イロイロあった割にはかなり走れました。それはやはり国道6号線と追い風の恩恵ですね。平均スピードも今シーズン最高となりました。で、今日のライドを振り返ると、やはり何と言っても原発問題となります。もう書きたいことは既に書きまくってきましたが、ひとたび事故が起きると、一つの町など簡単に破壊する威力を持っているこの原発というものに、我々はどう対処していけばいいんでしょうか。日本には今現在、33基の原発が稼働許可を得ていて、6機が稼働中となります。震災直後は全面停止でしたが、我々の電力は十分足りていたと記憶しています。なんでこんなに危険なものを国や電力会社は躍起になって再稼働したがるんでしょうか。新設したがるんでしょうか。当方なりの答えはあるんですが、ぜひ皆さんも一度、この原発というものを真剣に考えてみていただけますと幸いでございます。そして実際にご自身の足でこの地を訪れてみていただきたいと思います。明日は千葉県は銚子市を目指しますが、台風が関東を直撃するという、ヒジョーに微妙な状況になってます。明日も頑張ります〜!
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