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2015年10月13日

TPP交渉がまとまったとのことで

10月5日にTPP交渉がまとまったという
ニュースが流れました。

5、6年前からTPPの話は出ていましたが、
ようやくまとまったのかな、という印象です。

農業だけ見ても、いろんな物の関税が
変わりますが、牛肉も結構変わりますね。
現行38.5%が将来9%になるとのことで。


この事態を受けて、現場ではどう反応して
いるかというと、そんなに動きはない感じです。
道庁あたりはバタバタしているでしょうけどね。

生産者や農協が今何ができるかというと、
特にないように思います。
おそらく何らかの保護策が出てくるだろうから、
それを待つ、というところでしょうか。


個人的には、TPPによって日本全体の経済が
上向き、国民全体の生活水準向上や
税収増につながっていくのであれば、
TPPを進めていくことに賛成です。

農業は大きな打撃を受ける、という
主張もありますが、どのみち現状でも
国の補助なしではやっていけないんだし、
それがさらに手厚くなるのかどうか、
というところでしょう。


農業関係者は一様に
「自分たちの食べ物は自分たちで
作らなきゃダメだ」
と言いますが、果たして国民は
どう考えるのか。

私としては、日本で作られた農産物の
方がより安全な可能性が高い、という
点で、国産の食べ物は残っていって
ほしいな、と思っています。

海外の農産物が危険だとひっくるめる
つもりはないですが…。
私に日本の農産物についての知識や情報がある分、
情報のない海外産よりも安全と思える、
といったところでしょうか。


ただ、国が補助するとなると、
財源が必要です。

これまでは、関税で得られた分を
国内生産の補助にまわす、という
手法が取られてきました。
麦、砂糖、牛肉、チーズなど、だいたいは
関税を財源に国が生産者に補助
していると思います。

それが、TPPにより関税収入が
減るとなると(輸入量が増えれば
収入は減らないかもしれませんが)、
あるいは補助のためにより多くの
財源が必要となると、果たして財源は
どこからでてくるのか?

他産業で税収が増えるから、それを
農業保護にまわすのか?

それで国民が納得するかな?


そういった議論が起こってくれると
いいんですが、現在の農業政策ですら
国民には広く知られていないことですし、
今回の件でもあまり広く知られすぎない
ように政策が決まっていくかもしれません。


農業は今でも結構守られている。

それでも、経営が成り立たない農家がいる。


何が問題なんだろう、と日々悩んでいますが、
その農家独自の問題があるならともかく。

ある特定の業態の農家がみんな
経営が成り立っていない現状。

この構造的な問題について
どう対処したらいいものか。
答えが出なくて困っている昨今です。


このTPPに絡んで、何か政策が
出てくれば、現状を打破できるでしょうか。
posted by とば吉 at 22:31 | TrackBack(0) | 農業の話題

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