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2016年08月02日
粗放的放牧が持つ可能性
放牧について私が知っている範囲では、
かつて北海道の酪農家はみんな面積の差はあれ
放牧をしていたようです。
しかし、生乳増産の要請が高まるにつれ、
1つの家で飼わなければいけない頭数が増え、
放牧では十分なエサを確保できないこと、
手間がかかるようになったことから次第に
放牧は衰退していったようです。
そんな放牧ですが、その効果を実感する
酪農家は多いです。
牛にとってもいいし、人も楽になる、という。
放牧技術の一つに集約放牧があります。
放牧地を何牧区かに分け、牛を離すエリアを
日々変えていくことで常に栄養価の高い短草が
食べさせられる、というのが利点の一つです。
ただ、牧区を分けるというのは非常に
手間がかかります。牛道の整備や水飲み場の
確保が大変だからです。
ところが、牧区を分けたりせずに、広い
放牧地に牛を放している酪農家でも、短草
利用ができている人がいるということを
最近になって知りました。
それが可能であれば、放牧の手間は
かかりませんし、放牧草をたくさん食べさせて
かつ高乳量が期待できます。
いいことづくめだと思います。
ただ、それをどう実現しているか、というのは
はっきりわかりません。オーチャードグラスと
ペレニアルライグラスの混播草地というのがいいのか、
面積に対して放す頭数がちょうどいいのか、
放牧開始時期がぴったりなのか、気候的に
草がぐっと伸びる地域ではないのがかえっていいのか。
はっきりしない点はあるものの、
手間をかけず放牧をして乳量も出している
経営があるんだ、ということがわかっただけでも
放牧のさらなる可能性を感じたところです。
牛舎の近くに草地がないと駄目ですが、
条件が合う方には是非放牧を取り入れて
いただきたいです。
牛舎作業は減りますし、牛は健康になりますし、
技術さえ持ってしまえばあまりデメリットは
ないように思います。
かつて北海道の酪農家はみんな面積の差はあれ
放牧をしていたようです。
しかし、生乳増産の要請が高まるにつれ、
1つの家で飼わなければいけない頭数が増え、
放牧では十分なエサを確保できないこと、
手間がかかるようになったことから次第に
放牧は衰退していったようです。
そんな放牧ですが、その効果を実感する
酪農家は多いです。
牛にとってもいいし、人も楽になる、という。
放牧技術の一つに集約放牧があります。
放牧地を何牧区かに分け、牛を離すエリアを
日々変えていくことで常に栄養価の高い短草が
食べさせられる、というのが利点の一つです。
ただ、牧区を分けるというのは非常に
手間がかかります。牛道の整備や水飲み場の
確保が大変だからです。
ところが、牧区を分けたりせずに、広い
放牧地に牛を放している酪農家でも、短草
利用ができている人がいるということを
最近になって知りました。
それが可能であれば、放牧の手間は
かかりませんし、放牧草をたくさん食べさせて
かつ高乳量が期待できます。
いいことづくめだと思います。
ただ、それをどう実現しているか、というのは
はっきりわかりません。オーチャードグラスと
ペレニアルライグラスの混播草地というのがいいのか、
面積に対して放す頭数がちょうどいいのか、
放牧開始時期がぴったりなのか、気候的に
草がぐっと伸びる地域ではないのがかえっていいのか。
はっきりしない点はあるものの、
手間をかけず放牧をして乳量も出している
経営があるんだ、ということがわかっただけでも
放牧のさらなる可能性を感じたところです。
牛舎の近くに草地がないと駄目ですが、
条件が合う方には是非放牧を取り入れて
いただきたいです。
牛舎作業は減りますし、牛は健康になりますし、
技術さえ持ってしまえばあまりデメリットは
ないように思います。
2016年07月12日
儲かる酪農とは 1
酪農において、どのような経営が最も良いのか
日々悩んでおりますが、いろんな農家を見てきて
思うことは、やはり放牧をやっているほうがいい、ということです。
放牧をやっていると草を食べるのであまり乳が出ない
という考え方もありますが、やりようによっては草主体でも
年間1頭あたり9000キロという人もいます。
私が今までお会いした中で
一番すごいと思った酪農家は、
とても草づくりにこだわっていて、
それを栄養価の高い短草で食べさせることを
意識していました。
そして集約放牧を取り入れており、
飼養頭数から見て不足気味な土地を有効
活用していました。
放牧は粗放的な放牧と集約放牧に分かれますが、
集約放牧というのは単なる土地不足への対応と考えず、
草を最大限利用する手段だと考えるべきだと思います。
だいたい2週間で1回転するように毎日牧区をかえてやれば、
牛はさほど残さず草を食いますし、転牧中に草は伸びますし、
ふんは分解しますし、手間をかけるだけのメリットはあります。
なにより、春先の栄養価が高い時期だと、
草がうまいので配合飼料を食べないよ、という
話もされてました。
これで配合飼料をやっている時と同じくらいの
乳量なのだから、こんないいことないですよね。
海外からエサを買うことはリスクがありますし、
効率のいい自給飼料生産と考えると
集約放牧が最もいいのではないかと
常々考えています。
なかなか広まりませんが…。
また後日、儲かる酪農、をテーマに
書いてみたいです。
日々悩んでおりますが、いろんな農家を見てきて
思うことは、やはり放牧をやっているほうがいい、ということです。
放牧をやっていると草を食べるのであまり乳が出ない
という考え方もありますが、やりようによっては草主体でも
年間1頭あたり9000キロという人もいます。
私が今までお会いした中で
一番すごいと思った酪農家は、
とても草づくりにこだわっていて、
それを栄養価の高い短草で食べさせることを
意識していました。
そして集約放牧を取り入れており、
飼養頭数から見て不足気味な土地を有効
活用していました。
放牧は粗放的な放牧と集約放牧に分かれますが、
集約放牧というのは単なる土地不足への対応と考えず、
草を最大限利用する手段だと考えるべきだと思います。
だいたい2週間で1回転するように毎日牧区をかえてやれば、
牛はさほど残さず草を食いますし、転牧中に草は伸びますし、
ふんは分解しますし、手間をかけるだけのメリットはあります。
なにより、春先の栄養価が高い時期だと、
草がうまいので配合飼料を食べないよ、という
話もされてました。
これで配合飼料をやっている時と同じくらいの
乳量なのだから、こんないいことないですよね。
海外からエサを買うことはリスクがありますし、
効率のいい自給飼料生産と考えると
集約放牧が最もいいのではないかと
常々考えています。
なかなか広まりませんが…。
また後日、儲かる酪農、をテーマに
書いてみたいです。