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2019年04月14日
54.転脚擺蓮(ズァンジャオバイリャン)
転脚擺蓮(ズァンジャオバイリャン)
現在は転身擺蓮と言われる。
転脚擺蓮(ズァンジャオバイリャン)は双擺蓮とも言い、意念上は二起脚と対応する。十字擺蓮では左手で右足を迎え打つが、双擺蓮は両手で順次右足を迎え打つ。
◆動作の説明
左足はつま先を軸にして踵を外側に回し、右足は踵を軸につま先を外側に開き、続いて左足を東南方向に踏み出し、踵で着地してつま先を内に入れ、体は右に回し、南西方向を向き虚歩となる。同時に両手は自然に開いて体を回す。右足を左から右に開いて振り上げ、顔の前で両手で順次足の甲を迎え打った後、左独立歩で両手を左へ。
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2019年02月27日
20.紜手(ユンショウ)
紜手 (ユンショウ)
紜手 は現在、雲手という名前に統一されている。両者の中国語の発音は同じであるが、その意味は全く異なる。「雲」は空の雲を意味し、「紜」は数多く乱れるほど出現するという意味である。
意味からいうと、「紜手」が正しい。
紜手は太極拳だけでなく、紅拳にもある動作名称。左右の紜手以外に前紜手、後紜手もある。
十三勢 套路の中では紜手は太極方図を創るのに使用する。太極拳の動作の中で唯一左右を繰り返し行う動作である。
また、紜手は左、右と動くのが特徴である。
これは、 十三勢 套路 の 中では五行に関係がある。太極拳の専門用語としては、 左は「顧」 (木) 、右は「盼」(金)である。
紜手は、一般的には3回行う。
◆動作の説明
紜手は東を向き、南から北へと向かう。
@体を右に回し、左足のつま先を内側へ入れる。
左手は下側に円弧を描いていく。
A重心を左足にうつし、右足は左に寄せて小開立歩(両足は10〜20pの間隔)にする。腰を左にまわし、左手は顔の前を経て左へ、右手は腹の前を経て左肘の下へゆっくりと円弧を描く。これが、第一紜手である。
B左足は左に開き、他の動作は@と同じ。
CはAと同じ。これが第二紜手である。
DはBと同じ。
EはCと同じ。これが第三紜手である。
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2019年02月15日
2018年12月15日
擒拿法(きんなほう)
擒拿法(きんなほう):関節技の総称
敵を掴んで捉え、梃子の原理を用いた技法で、四肢や頚部の関節を攻撃して挫き受傷させる、日本の古流柔術でいう「逆技」に相当する技法である。
擒拿を用いる場合は
・経絡・経穴を攻撃する「点穴法」
・血脈(血管・神経)を攻撃し分断させる「截脈法」
・気道を圧迫して攻撃し呼吸を困難とさせる「閉気法」
・打撃を用いて攻撃し関節を挫く「鉄歯法」
などと併用されることが多く、
広義の意味では、これらの技法も含めて擒拿と総称されて呼ばれることもある。
擒拿術の要素はあらゆる中国武術門派の技法の中に含まれるが、とくに優れた擒拿術を誇る門派としては鷹爪翻子拳が有名である。
「擒」、「拿」の漢字には共に相手を捕まえるといった意味のある言葉で、「擒」には捉える、罠に掛ける、「拿」には手指を用いて掴むといった意味がある。
タグ:太極拳
2018年11月26日
07.手揮琵琶勢 (ショウホイピーパ)
手揮琵琶勢 (ショウホイピーパ)
この動作は、擒拿法(きんなほう)であり、技法としては関節技である。
手揮琵琶勢は動作の構成でみると白鶴亮翅に対称する動作として考えられる。
虚歩は大きく分けて、爪先が着地する虚歩と、踵が着地する虚歩の二種類ある。
この二つの虚歩は現在の規格によるとほぼ同じとはいえ、技の本質から見るとまったく違う動作である。
白鶴亮翅は手の動きが受身技なので、歩法は撤歩(てっぽ)しかできない。
つまり実際に戦う場合、相手が攻めてきたらやや後ろにさがって手でかわし、チャンスがあれば前の足で蹴ることを想定している。
逆に相手の攻めが届かなければ、わざわざ前に寄ってかわしに行くとは考えられないので、十三勢套路の白鶴亮翅はすべて半歩さがる。
手揮琵琶勢、肘底看捶のように踵から着地する虚歩は、技から言うと攻めていく動作なので前に半歩寄せるのは合理的であり、踵で着地するのは発勁(はっけい)のためである。
したがって同じ虚歩と言っても、その内容はまったく違う。
◆動作の説明
@右足を前に半歩寄せ、爪先より着地し、右手はやや前に推す。
A足を踏みしめ、重心を右足に移し、右手は斜め後ろに向けて引き、左手は円弧を描きながら前にあける。
B左足を調節して「虚歩」にする。両手は外旋させて両掌を相対して沈める。
撤歩:足を後ろに半歩さげること。
発勁:力の発し方の技術のこと。
「激しく力を発する」という意味。
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2018年11月25日
06.搂膝拗步 (オウシーアォブー)
搂膝拗步 (オウシーアォブー)
搂膝拗步 は太極拳にとって最も重要な動作です。太極拳の基本功の練習としてもよく使用されている。
長拳などの套路には似ている動作はあるが、同じ名称の動作はない。< 拳経 >にも記載されていない。しかし、「拗単鞭」という動作が同じ種類の動作だと考えられる。
白鶴亮翅+搂膝拗步というつなぎ方は、現在も変わらない伝統的な組み合わせと言える。
◆動作の説明
@身体をわずかに左に回し、右手は身体の前におろし、身体を幹に回し、右手は円弧を描きながら右後方の耳の高さにあげ、左足を右足に引き寄せる。
A左足を一歩前に踏み出し、踵より着地し、左手は左足の上を払い、右手は曲げて耳の高さに持ってくる。
B重心を左足に移し弓歩にし、左手は左足を払いながら大腿の横側におく。右手は耳の高さから前に推し出し、手首の高さは肩と同じである。
搂膝拗步 は十三勢の中には前後4回出てくる。対称的な動作は倒輦猴である。
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タグ:太極拳
2018年11月24日
太極拳 簡化24式と 太極拳 十三勢
太極拳 簡化24式と 太極拳 十三勢
健康太極拳で最もポピュラーなのは
簡化24式であると思います。
太極拳を初めて、
まず、入門からはじまり
慣れてくると、初級へ
その初級が24式の前段につながり、
24式をマスターすることで、
おおよその太極拳の套路を覚える
といった手順が多いと思います。
太極拳簡化24式は、
中国において、国を強くするためには
「国民が健康であること」
という観点からまとめられた
比較的容易にできるものを套路にまとめたものです。
しかし、太極拳のひとつひとつの動作には
それぞれ、拳理があり、
その拳理は太極と五行からきています。
その源流は、十三勢にあると考えますが、
日々、訓練を行っている太極拳は
簡化24式であることが多いので、
その際にも、
ひとつひとつの拳理を意識しながら
することが大切だと思います。
以下、簡化24式
1.起勢 (チーシー)
Qǐshì、起势
2.左右野馬分鬃 (ズオヨウイェマーフェンゾン)
Zuoyou Yémǎ Fēnzōng、左右野马分鬃
3.白鶴亮翅 (バイフーリャンチィ)★
Báihè Lìangchì、白鹤亮翅
4.左右搂膝拗步 (ズオヨウオウシーアォブー)
Zuoyou Lōuxī Àobù、左右搂膝拗步
5.手揮琵琶 (ショウホイピーパ)
Shǒuhūi Pípā、手挥琵琶
6.左右倒巻肱 (ズオヨウダオジェンゴン)
Zuoyou Dào juǎn gōng、左右倒卷肱
7.左攬雀尾(ズオランチュウウェイ)★
Zuo Lǎn Què Wěi、左揽雀尾
8.右攬雀尾 (ヨウランチュウウェイ)
You Lǎn què wěi、右揽雀尾)
9.単鞭 (ダンビェン)
Dān biān、单鞭
10.雲手 (ユンショウ)
Yúnshǒu、云手
11.単鞭 (ダンビェン)
Danbian、单鞭
12.高探馬 (ガオタンマー)
Gāo tàn mǎ、高探马
13.右蹬脚 (ヨウドンジャオ)
Yòu dēng jiǎo、右蹬脚
14.双峰貫耳 (スァンファングァンアル)
Shuāng fēng guàn ěr、双峰贯耳
15.転身左蹬脚 (ズァンシェンズオドンジャオ)
Zhuǎnshēn zuǒ dēngjiǎo、转身左蹬脚
16.左下勢独立(ズオシャーシードゥーリー)
Zuo Xià shì dúlì、左下势独立
17.右下勢独立 (ヨウシャーシードゥーリー)
You Xià shì dúlì、右下势独立
18.左右玉女穿梭 (ズオヨウイニイチュアンスオ)★
Yòuzuǒ yùnǚ chuānsuō、右左玉女穿梭
19.海底針 (ハイディージェン)
Hǎidǐ zhēn、海底针
20.閃通臂(シャントンペイ)
Shǎn tōng bì、闪通臂
21.転身搬欄捶 (ズァンシェンバンランチェイ)
Zhuǎnshēn Bānlánchuí、转身搬拦捶
22.如封似閉 (ルーフォンスービィ)
Rúfēng shìbì、如封似闭
23.十字手 (シーズーショウ)
Shízìshǒu、十字手
24.収勢(ショウシー)
Shōushì、收势
☆再見(ツァイチェン)
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タグ:太極拳
2018年11月20日
太極拳 十三勢
太極拳 十三勢
大極拳の本質
すなわち、十三勢の源流を追求する前に
十三勢の一般的理解を示す。
十三勢とは
中国語の発音はシーサン シー
中国武術のひとつである太極拳の基本武功を表したもので、
・太極拳の8個の拳を打つ方向と、
・5つの歩行法、
手・眼・体・歩行と心のあり方を説いたものである。
楊式太極拳では「八門五歩」ともいう。
具体的には、
・掤(ほう)
・履(り)
・擠(せい)
・按(あん)
・採(さい)
・挒(れつ)
・肘(ちゅう)
・靠(こう)
・進
・退
・顧
・盼
・定
の13であり、
この中の「掤、履、擠、按、採、挒、肘、靠」が八卦を表し、
それぞれ「坎、離、震、兌、乾、坤、艮、巽」の四方斜めの方角にも対応している。
「進歩,退歩,左顧,右盼,中定」が五行を表し、
それぞれ「水、火、木、金、土」に対応している。
(Wikipediaより)
下記のサイトに原文(及び英文)による表記がある
Brennan Translation
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タグ:太極拳
2018年11月19日
05.白鶴亮翅 (バイフーリャンチィ)
白鶴亮翅 (バイフーリャンチィ)
十三勢は < 周易 > の理論が拳理である。
易の原理によると、少陰と少陽は直接変化できないため、一旦、老陰あるいは老陽に変えてから次の変化に発展させる原則がある。
十三勢は提手上勢が少陰で、白鶴亮翅が少陽なので両動作は直接つながらないことから、提手上勢の次の履擠勢を入れる。
履擠勢は老陰と考えれらるので、
履擠勢 → 白鶴亮翅
とすると、
老陰 → 少陽のつなぎになるので、原理にかなう。
◆動作の説明
重心を右足にかけたまま右足のつま先を内に入れ、体を左に回し、左足を軽く持ち上げ、つま先で着地して「左虚歩」にする。左手は右腕につけたまま右手を内旋して腹前におき、体の中間線にそって胸の高さに持ち上げ、両手を内旋しながら体の前で左手は下に、右手は右に分ける。
白鶴亮翅は長拳では「挑勢」と言い、受け身の動作であるが、左足の虚歩は足技も含んでいる。相手の攻めをかわして左足で蹴ることもできる。武術の言葉で「暗腿(あんたい)」と言い、つまり隠された腿法である。
白鶴亮翅は十三勢套路の中では前後3回出てくる。十三勢は「気」による健康増進を目的としているので、動作の意念はとても重要である。動作の意念としては白鶴亮翅は野馬分鬃とが対応する。白鶴は野馬に対し、亮翅は分鬃に対する対句になっている。動作の数からみると白鶴亮翅は3回に対して、野馬分鬃は一つの動作を繰り返して3回行う。このような意念上の対応は十三勢ではごく普通のことで、健康作りにはとても重要である。
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