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2024年01月31日

太極剣 32式【 第一段 】

太極剣 32式 第一段


預 備 式( ユー ベイ シー)

@南を正面として足を揃え、体を自然にして立ち、両手は垂らす。剣は左手でまっすぐに立てて持ち、右手は剣指にする。


A左足を横に一歩出す。両足は肩幅の間隔とし、重心を両脚にかける。目は前方遠くを見る。


起 勢 (チーシー)

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@両腕をゆっくりと前方、肩の高さまであげ、両手心を下に向ける。目は前方遠くを見る。

要 点
・両腕をあげる時、硬直させないようにする。両手の間隔は肩幅とする。
・剣身は左前腕の後ろ側にぴったりとつける。剣先は低すぎてはいけない。剣柄は正面に向ける。


A上体をやや右にまわし、重心を右脚に移す。同時に左手に持った剣を上体にまわすにつれてやや上にあげ、右に移し、手心を下にむける。右手の剣指は翻しながら下へ腹前に下ろす。


B右脚の膝を曲げて腰をおとしながら、左足を右脚の内側へ引き寄せる。同時に左腕を曲げ、左手を右肩の前へおろす。右手の剣指は斜め上方に向けてあげ、手心を上へむける。目は剣指を見る。

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要 点
・重心は右脚に移してから左足を右足の内側に引き寄せる。
・両肩は力を抜いておとす。
・左足を寄せるのと同時に右剣指を上げ、左手の剣をおろすのと同時にさせる。


C体を左に回し(東向き)、左足を左側前方に一歩出す。同時に左手に持った剣は、体の前におろして、剣を左腕の後ろにまっすぐ立てる。右腕は肘を曲げ、右手の剣指は耳のそばを通って前方に。目は前方を見る。

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D右足を踏みしめて、重心を左脚に移して左弓歩とする。右剣指は前方にさしだし、左手の剣は左側に払い、左腰のあたりで止める。目は剣指を見る。

要 点
・弓歩にして剣指にさす動作は、重心をまず右脚にかけ、左足を静かに踏み出し、重心をゆっくりと左脚に移す。


E右足を前へ一歩踏み出し、爪先を外側へ開いて横向きにおろす。同時に左腕の肘を曲げて上にあげ、右剣指は翻して掌心を上へ向ける。目は剣指を見る。

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F上体は右にまわし、両足を交差させ、腰をおとして、半座盤歩のかたちをとる。右剣指は下、右後上方へ弧を描いてあげ、手心は上に向ける。目は剣指を見る。


G左足を前に一歩踏み出し、かかとから着地する。右脚を自然に伸ばして左弓歩とする。同時に上体を左にまわす。剣指は頭部右上方を通して、前におろして剣の柄に添え、剣を右手に移す準備をする。目は前方を見る。

要 点
・両脚を交差させ、半坐盤になる時、半ば腰をおとし、左脚の膝がしらを右膝の裏にあてる。左足のかかとをあげて地面から離す。重心は左脚に多くのせる。
・両腕を伸ばしすげてはいけない。肩はリラックスさせ、肘部をやや曲げる。
・弓歩になる時の両足の横向距離は 30センチメートルぐらい。


第一段

並歩点剣 (ピンブー ディェン ジィェン)

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重心を徐々に左脚に移し、右足を左足のそばに引き寄せ、つま先を前に向けて揃え並歩(ピンプ)とする。両膝を軽く曲げて半ば腰を落とす。同時に、右手の剣指を開き、剣の柄を握って剣を右手に移す。右手をやや下へ下ろし、剣は、前方下段に向けて軽く打ちおろして止める(点剣)。左手は剣指にして右手首に添える。目は剣を見る。

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要 点
・剣を右手に移した時、右手の虎口をできるだけ剣の「剣格」に近づけるようにする。重心は主として左脚にかけ、上体をまっすぐにする。
・剣を打ちおろして止める「点剣」の動作は、まず右肘を曲げ、右手を下ろして右手首に力を込め、剣先を上から下へと押さえるようにして止める(点啄)剣を硬く持たず自由自在に動かせるようにする。
「点剣」が終わったら、右腕を自然に伸ばす。手首の高さは肩の高さとする。
・並歩の時は両足の裏をしっかり地につけて爪先は前方に向ける。


独立反刺(ドゥリー ファンツー)

@右足を右後方に一歩退いて、爪先から着地する。同時に右手首は下に下ろして左剣指は右手首に添える。目は剣を見る。

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要 点
・右足は斜め後方に退き、爪先は横向きになりすぎないようにする。着地した後、爪先は、進行方向に対して60度の角度を保つのが適当である。腰を伸ばし肩の力を抜き、軽くしなやかに剣を握る。


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A重心を右脚に移し、体を右にまわす。同時に右手の剣を後ろに向けて引く。目は剣先を見る。

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Bひきつづき体を右にまわし、左足のつま先を内側へれる。同時に、右手の剣は体の前を通して後ろへと移し、さらに体の右後方へともっていく。左剣指は、右手首に添えて剣とともに後ろへ移す。目は剣先を見る。

要 点
・動作は途中で止まったり、切れたりしないで続けていくようにする。
・剣を後ろに移すとき、体をまっすぐにして、ねじらないように注意する。


C左足を右足の内側に引き寄せ、つま先を地につける(点地)。同時に右腕を外側にまわし、右手首を上に曲げ、剣先を上にはね上げ、剣を体の右側に立てる。その際、剣はやや体の方へ傾ける。左剣指は剣の動きにつれて引き寄せ、右腕の前で止める。目は剣を見る。

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D上体を左にまわし、左膝を曲げて高く上げ、右脚で体を支えてたつ(独立歩)。同時に、右手の剣は後ろから次第にあげ、頭部の上方を通し、剣を握っている親指側を下に向けて前方に刺す(反手刺)。その際、剣先はやや低めにする。左剣指は、下顎のあたりを通し、体のひねりにつれて前方にさしだす。高さは鼻の高さとする。目は剣指を見る。

要 点
・剣をはね上げる時は、主として親指と人差指で柄を握り、他の三指は力を抜いておく。足を引き寄せる動作と、剣先をはね上げる動作は同時に終わらせる。
・右脚で体を支えて立ったとき、重心をゆっくりと曲げてあげ、足の甲はぴんと伸ばて下にさげ、すねと左足はやや内側に向けて寄せる。左膝と左肘は上下相対っするようにする。上体を真っ直ぐにし、頭を上に突き抜けるようにし、下顎を引き、右脚は自然に直立させる。


仆歩横掃 (プー ブー ホンサオ)

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@上体を右へまわし、右膝を曲げ、左足を進行方向の左前方30度に爪先からおろす。同時に右手の剣を右後方へ向けて切りおろし、左剣指は右手首のあたりに添える。目は剣先を見る。

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A体を左にまわし、半仆歩の姿勢をとると同時に、左剣指は左腹前に引き寄せる。手心は上に向ける。右手の剣は下におろし手心を上に翻す。目は剣先を見る。

要 点
・「半朴歩」になる時、体は前に前に倒れないように、まっすぐにする。右手は軽く剣を持つ、初心者は下まで下がらなくても良い。


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Bひきつづき、重心をゆっくりと左に移し、左足の爪先を外側に開き、左膝を曲げる。右足の爪先は内側に入れ、右脚は自然に伸ばして左弓歩とする。同時に右手の剣は右から左へと平らに払う。剣は胸の高さとする
。左剣指は左へ弧を描きながらあげ、額の左前方でとめ、手心を斜め上方に向ける。目は剣先を見る。

要 点
・剣をなぎ払う(掃剣)動作と、上体をまわす動作、および重心を前に移す動作はバランスの取れたものとする。定式を決めたとき、弓歩の方向は前方斜め約30度とし、右手は左胸前で止め、剣先は真正面の線上で止める。
・「掃剣」の時、刃の中ほどに力を込める。
・体を左へまわしながら左剣指を左脇から後方下へと伸ばす。と同時に、左腕を内旋させて手心を後方へかえし、再び左上へと弧を描きながらあげていく。


向右平帯 (シァン ヨウピンダイ)

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@重心を前に移し、右足を左足の内側に引き寄せる。同時に上体を左にまわし、右手の剣をやや引き寄せる。左手の剣指はおろして、右手首に添える。目は剣先を見る。


A右足を右前方に一歩踏み出すと同時に、右手の剣を前方にさし出す(引剣)。左剣指はひきつづき右手首に添えておく。目は剣先を見る。

要 点
・剣を前にさしだす時に手心はそのまま、剣先は中心線に近いところ。両腕は伸ばし過ぎないようにする。右足を踏み出すとき、重心を左脚にかけ、右足の踵から着地させる。腰をおとして体はリラックスする。


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B重心を右脚に移し右膝を曲げ、左脚を自然に伸ばして右弓歩とする。同時に上体を右にまわして、右手を翻しながら剣を右側へ弧を描いてゆっくりと引き(帯剣)、柄を右胸前に移す。剣先は正面で止め、左剣指はひきつづき右手首に添えおく。目は剣先を見る。

要 点
「帯剣」のとき、柄を左から右、又は右から左へ大きく移動させるが、剣先は真正面の線上におくようにする。剣先は柄の高さよりもやや高めにする。弓歩の方向は斜め前方約30度とする。


向左平帯 (シァン ヅォオピンダイ)

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@重心を右脚に移し、左足を右足の内側に引き寄せる。同時に、上体を右にまわし右手の剣はやや引き寄せる。手心を下に向ける。目は剣先を見る。


A左足を左前方へ一歩踏み出すと同時に、右手の剣を前にさし出し、左剣指を翻して左腰のあたりに引き寄せる。手心は上へ向ける。目は剣先を見る。

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B上体を左にまわし、重心を左脚に移し、右脚を自然に伸ばして左弓歩をする。同時に、右手を翻しながら剣を左側へ弧を描いて引き(帯剣)、柄を左胸前で止める。左剣指は後方に向け、さらに上方に向けて弧を描いて額の左前方に移し、左腕は曲げて上に突っ張り、手心を斜め上方に向ける。目は剣先を見る。

要 点
「帯剣」の動作は左右とも同じで、右手首は翻し長さ左(右)後ろに引く。
「帯剣」「転腰」「弓歩」の動作は、いづれもバランスのとれたものおtする。



独立掄劈 ドゥーリー ルンピー

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@重心を左脚に移しながら上体を左にまわし、右足を左足の内側に引き寄せる。同時に、右手の剣を下に向け、さらに後ろへと弧を描いてまわし、「立剣」にして体の左方下段に斜めに置き、手心は斜め上に向ける。左剣指は、頭の左方上段から右肩のあたりにおろし、手心を下に向ける。目は剣先を見る。

要 点
・剣を振りまわす際に、剣先は地に触れないようにする。
・左にまわすときに、右手心を上に向けたままで下へ後ろへまわす。体は前に倒れないようにする。


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A右足を前方に一歩踏み出し、かかとを着地させると同時に、右腕を内側にまわしながら手首を翻して上にあげる。手心は外に向ける。左腕は外側にまわし、左剣指は左腰に引き寄せる。手心は上に向ける。目は剣先を見る。

要 点
右足を踏み出すときに、重心は左側に残す。体のまっすぐにさせる。


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B重心を前に移して右脚にかけ、左脚は膝を曲げ上げ、爪先を内側に寄せる。右脚は自然に伸ばし、体を支えて右独立歩とする。同時に上体を右にまわし、右手の剣を「立剣」にして、前方下段向けて振りおろす(劈剣)。その際、右腕と剣は一直線を成すようにし、前方に向ける。左剣指は上へ向け、弧を描いて額の左上方にあげ、左腕は曲げて上に突っ張り、手心を斜め上方に向ける。目は剣先を見る。

要 点
・最後の膝を上げる動作と、剣を振りおろす動作、および剣指を上に突っ張る動作はバランスのとれたものとする。
・「劈剣」のとき、右腕に弾力性をつけて、力を込めるようにする。
・「独立歩」の動作は、体を支える方の足の爪先をやや内側に寄せて、体の安定をはかる。上体は前方にやや傾け、左腕は丸みを持たせて、後方上段に突っ張るように張るようにする。



退歩回抽 トゥイ ブー フェイ チョウ

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@右膝を曲げ、左足を後ろに退いておろし、爪先から着地する。

要 点
左足を退く際、歩幅が小さくならないようにする。左足の爪先を斜め45度から60度とする。


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A重心を後ろに移し、右足をやや後ろに退き、爪先を地につけて右虚歩とする。同時に右手の剣を翻しながら上に、頭の前を通して胸前に引き抜き、柄を左胸の下に近づける。その際、手心は内側に向け、剣面と体は平行にし、剣先は斜め上方に向ける。左剣指はおろして剣柄にそろえる。目は剣を見る。

要 点
・「抽剣」のとき右腕を外側にまわし、手心を翻しながら柄を上にあげ、重心を後ろに移し、虚歩のフォームを取りながら剣を引き抜く。
・形を決めたとき、頭を突き上げるようにし、腰を伸ばし、腹を引き、肩の力を抜く。上体を左にまわして、両腕に丸みをつけて突っ張り加減にして、両手を左胸下で合わせて剣面は体と平行におく。



独立上刺 ドゥリーシャンツー

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@体を右にまわし、右足を踏みかえて、右手の剣を腹前にまわし、手心を上に向け、剣先を斜め上に向ける。左剣指は前式についで柄にそえておく。目は剣先を見る。

要 点
体をまわすときは、腹をやや引き、胸を引き加減にする。右足は踏みかえるときに、爪先をすこし外側に開いて重心を左脚にかける。


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A重心を右脚に移し、左脚は膝を曲げてあげ、右独立勢とする。同時に右手の剣を前方上段に向けて刺し出す。その際、手心は上に向け、剣先は頭の高さにあげる。左剣指は右手首にそえる。目は剣先を見る。

要 点
「独立」の際は、右足で地を強く踏んでから自然に伸ばし、左脚は膝を曲げて高く上げ、足の甲をぴんと伸ばして内側に寄せる。剣を刺しだした後、両腕に丸みをもたせ、力を剣先に込める。剣は前方上段に向けて斜めにする。頭を突き上げるようにして腰を伸ばし、肩の力を抜き、胸を引き加減にする。






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