2019年05月02日
03.単鞭 (ダンビェン)
単鞭 (ダンビェン)
十三勢套路において、単鞭 (ダンビェン)の「単」とは一つのまとまりを整えるという意味で、「鞭 」はムチではなく、各種の動作を動作を組み合わせてつなぐという意味で、単鞭は異なる内容をひとつにまとめることである。入門では左右の単鞭を行うが、十三勢では左単鞭のみである。十三勢套路の中の単鞭の役割は、主に動作と動作の間の「つなぎ」と運動方向の「転換」である。長拳套路の中には単鞭は3種類(順、拗、双)あるが、太極拳に使われたのは順単鞭のみである。
十三勢套路では、斜単鞭を含めて全部で8回単鞭が使われる。これらの単鞭は套路の八卦布局を円滑に行うために大きな役割を果たしている。
◆動作の説明
「 各勢白話歌 」という古い太極拳の文献(主に太極拳の套路の順番の記録)の中には「扭頭回身拉単鞭」とあり、これは興味深い言葉である。「扭頭」とは頭を先に回すという意味で、「回身」とは次に体を回転させるという意味で、「拉」とは両側に開くという意味である。
十三勢は伝統楊式太極拳と同じように、弓歩の場合に按勢から単鞭につなぐ時に、重心を前の足にかけたまま身体を回転させるので、その時に頭を先に回すのは体をスムーズに回転させるためにとても重要である。身体動作額の条件反射によると、両足を固定された場合は頭を回転させると体を回せるようになる。したがって伝統太極拳はとても合理的な動きで動作を行っていることがわかる。
拉単鞭は両手を両側に開くようにすること。したがって単鞭の動作は前の手だけでなく両手を同時に両側に開くのポイントである。単鞭の動作は次の二つの子動作に分けられる。
収脚抱勾:左足を右足に引き寄せ、右手は勾手にし、左手は掌心を上に、勾手と上下に合わせて球を抱える。
![2-1.jpg](/taijiprocess/file/2-1-214e0.jpg)
弓歩旋推:重心を前に移動し、両手は「弓歩」にする。同時に右手は後ろに開いて、左手は内旋しながら前に押し出す。
![2-2.jpg](/taijiprocess/file/2-2-746e0.jpg)
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