2018年11月26日
07.手揮琵琶勢 (ショウホイピーパ)
手揮琵琶勢 (ショウホイピーパ)
この動作は、擒拿法(きんなほう)であり、技法としては関節技である。
手揮琵琶勢は動作の構成でみると白鶴亮翅に対称する動作として考えられる。
虚歩は大きく分けて、爪先が着地する虚歩と、踵が着地する虚歩の二種類ある。
この二つの虚歩は現在の規格によるとほぼ同じとはいえ、技の本質から見るとまったく違う動作である。
白鶴亮翅は手の動きが受身技なので、歩法は撤歩(てっぽ)しかできない。
つまり実際に戦う場合、相手が攻めてきたらやや後ろにさがって手でかわし、チャンスがあれば前の足で蹴ることを想定している。
逆に相手の攻めが届かなければ、わざわざ前に寄ってかわしに行くとは考えられないので、十三勢套路の白鶴亮翅はすべて半歩さがる。
手揮琵琶勢、肘底看捶のように踵から着地する虚歩は、技から言うと攻めていく動作なので前に半歩寄せるのは合理的であり、踵で着地するのは発勁(はっけい)のためである。
したがって同じ虚歩と言っても、その内容はまったく違う。
◆動作の説明
@右足を前に半歩寄せ、爪先より着地し、右手はやや前に推す。
A足を踏みしめ、重心を右足に移し、右手は斜め後ろに向けて引き、左手は円弧を描きながら前にあける。
B左足を調節して「虚歩」にする。両手は外旋させて両掌を相対して沈める。
撤歩:足を後ろに半歩さげること。
発勁:力の発し方の技術のこと。
「激しく力を発する」という意味。
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