2017年12月17日
ラノゲツクールMV 制作に役立つTips/有用ツール/素材サイト様など
◆ラノゲツクールMV 制作Tips
ラノゲツクールMVにおいて、サンプルゲーム制作で活用した小技Tips、ツール、参考書籍、素材サイト様などをご紹介します。
■エディタの日本語化
1.メニューバー[Tools]-[Preferences]-[Application]でApplication Preferencesを起動
2.Generalタブの[Language]から[Japanese]を選択してOKを押下
3.ラノゲツクールMVを再起動すると日本語メニューに変更が反映されます
■素材の取り込み方法
外部素材はエディタの「リソースマネージャー」から「インポート」で指定する必要があります。
・量が多い場合はリソースマネージャーでフォルダ作成し、階層管理
・プロジェクトフォルダへコピーしてもエディタ内では認識されないので注意が必要
■データベースのキャラクターについて
「シーンに登場」、「メッセージの表示」などのコマンドで選択できるようにするため、データベースへ登録しておく必要があります。
・キャラクター名に対する立ち絵は「表情の変更」で指定ができる
(モブは使いまわしのきく名前にして「表情の変更」で立ち絵指定すると楽かもしれません)
・ナレーション用には名前を空白にして登録
■シーンコマンドのサイズ「小」
この設定により、画面が大きく使えるようになります。
1.メニューバー[ツール]-[環境設定]-[アプリケーション]でアプリケーションの環境設定を起動
2.シーンエディタタブの[シーンコマンドのサイズ]を[レギュラー」から「小」に変更
3.ラノゲツクールMVを再起動すると反映されます
比較
■ライブプレビューの別ウィンドウで起動
Ctrl+Dのショートカットキー操作で別ウィンドウでライブプレビューを起動することができます。
これはとても便利でデバッグ作業に利用していました。
挙動がテストプレイ機能と異なる場合があったので、最終チェックはテストプレイまたはexe形式で出力してのプレイ推奨です。
■オンラインマニュアル
画像の赤囲部分をクリックするとブラウザが起動し、オンラインマニュアルが参照できます。
私が特に活用したのは[エディタの使用方法]-[シーン]-[シーンコンテンツのコマンド]-[メッセージ]のテキストコードの表です。スクリーンショットで撮影して手元ですぐ閲覧できるようにしていました。
なお頻繁に使うコマンドは後述する外部ツール「Clibor」でショートカットキー登録しておくと便利です。
■その他演出の小技
□驚いたときの表現
画面を揺らす | 範囲 X: 5 | 範囲 Y: 5 | 速度: 200 | 時間: 300ms | 続行
□ピクチャ(フキダシ)を使ったSNS演出のページ送り
入力を待機 | キー: Any Button | が: 押されている
□落ち込んだときの表現(キャラはそのまま、背景のみ色調を変更)
背景を色付け | レイヤー: 0 | 色調: -68, -68, -68, 0 |
□夕暮れレイヤー演出(画面全体の色調変更)
画面を色付け | 色調: -38, -68, -68, 0 |
□涙で視界が曇る演出
画面効果 | 種類: ブラー | パワー: 100 | 時間: 1200ms | 続行
□乱数を使ったランダムなTips表示
ラノゲツクールMV解像度変更の手順
https://fanblogs.jp/tabirpglab/archive/1062/0
◆ライティング補助ツール
シナリオ、テキスト関連で有用なサイト様、ツール群です。
■Clibor
作者:Amuns様
https://www.amunsnet.com/soft.html
クリップボードの機能拡張ソフト
・テキスト作業時は「常に手前」
・頻繁に活用する用語やコマンドを登録
この2機能だけでも作業の効率化が進みます
■WorkFlowy
https://workflowy.com/
シンプルな機能のアウトラインプロセッサ
利用方法は後述の単純作業に心を込めて 様のサイトを参照ください
単純作業に心を込めて 様
【WorkFlowyまとめ】WorkFlowyを育てる
http://www.tjsg-kokoro.com/workflowy/
WorkFlowyを高いレベルで使いこなす方法が掲載されています
■Googleドキュメント
https://www.google.com/intl/ja_jp/docs/about/
私の作業スペースです
例えるならワードの無料版Goole仕様といったところ
PCとスマートフォンどちらからも編集できるので時間と場所を選びません
◆文章チェック
■コロケーション辞典
http://collocation.hyogen.info/
品詞単位で分別し、ほかの品詞との結びつきを一覧で表示
■用例.jp
http://yourei.jp/
日本語の用例・例文のみを検索
■goo辞書
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/
例文検索
■連想類語辞典
http://renso-ruigo.com/
言葉に詰まったら検索
■語源由来時点
http://gogen-allguide.com/
■テキストマイニングツール
https://textmining.userlocal.jp/
テキストの中から単語の使用頻度、傾向を分析
■【キャラシート】キャラクター身上調査書 私家版【エクセル版】
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=33780384
キャラクターの深堀、バックボーンを考える際に有用
■句読点[。、]の正しい使い方、9つのルール
http://ebloger.net/punctuation/
『最適な文章の“黄金比”とは?』の項によると「一文の文字数=52.2文字、一文の読点数=1.49個」が良いとのこと
◆素材
■写真AC
https://www.photo-ac.com/
素材に利用可能な写真素材が豊富
・無料アカウントでは1日にDL数/サイズが限られています
・有料登録にすることでDL数/サイズの制限解除、DL履歴が参照可能になります
■cooltext
https://ja.cooltext.com/
web操作だけでロゴが制作
■DOVA-SYNDROME
https://dova-s.jp/
BGM素材が豊富
■効果音ラボ
https://soundeffect-lab.info/
SE、ME音が豊富
■CMAN
https://sozai.cman.jp/
アイコン素材が充実
WEBツールの編集機能が充実
■ICOOON MONO
http://icooon-mono.com/
モノクロのアイコン素材が充実
◆シナリオライティング参考
大きく影響を受けたのはこちらの書籍。
WEBでも閲覧できますので、気になる方はご覧ください。
お話作ろう
http://www.0874296.com/
上記を知るきっかけになったのはアビッサルアンカーの作者terunonさんの記事です。
ポイントを丁寧にまとめてくださっているので、こちらも是非ご覧ください。
【RPG、シナリオ制作Tips】あなたのストーリーを濃厚にする38の質問と9の確認
http://ch.nicovideo.jp/terunon/blomaga/ar1319430
上記を読んでからアビッサルアンカーをプレイすると、多くの技術が活かされていることが分かります。
作品もプレイしてみてください。
贔屓目なしに素晴らしい作品です。
◆その他
考え方寄りな部分を少々。
■作家さんをメンターに立てる
原稿を書きはじめてからは、参考にする作家さんを一人に絞り、その方の本を毎日読むことで文体の影響を集中的に受けるようにしていました。
この作家さんだったらどう表現するだろう、というのを意識できたことは大きかったと思います。
結果、私の場合は「短い文章」、「わかりやすく/読みやすく」が課題となりました。
■ライトノベルらしさ
柔らかい表現、言葉遣いやキャッチ―な言葉選びを意識していました。
シーンによっては地の文と台詞の比率を台詞多めに寄せて、テンポを良くしたりですね。
例.「日向と香水」の「Scene8 機微とか察しとか」
「香水さん?」
声をかけられて我に返る。
「ぎゃっ」
「あ、ヒナタ先輩」
『透明に近い白』のヒナタさんだ。
写真を撮る妄想に浸っていたら図書室に着いていたなんて、恥ずかしくて言えない。
「ぎゃっ、って驚く子は初めて見たよ」
「えーっと、なかったことにしてください」
「おっけ。ここ数秒のことはなかったことに」
真顔で答えるヒナタさん。
この律儀さに、拝まずにはいられない。
作中でもかなりくだけたシーンです。
この場面の視点の主は可愛い思考の女の子なので、台詞は擬音コトバを発させてコミック風に、対して地の文は硬めにすることでギャップが何とも言えない甘酸っぱさになっている……と思います。
■書くエネルギーを温存
毎日原稿を書くために、私生活で言葉を探す機会を極力減らすようにしました。
具体的には「文を考えるTweet発信」「ブログを書くこと」を削るということ。
1日に文章を書くエネルギーは上限があって、Tweet文を考える度に原稿に注ぐ文章が削られるイメージです。
時間管理にも繋がるので、この考えはあっていたと思います。
ただ、あまりにもストイックになり過ぎると文体が硬くなりすぎたり、煮詰まりを起こすので、適度なリフレッシュは必要。
そんな時のTwitterは良い気分転換になります。
以上、「日向と香水」の副産物を書き出してみました。
テクニック的な部分はプロジェクトファイルをご覧くださいませ。
プロジェクトファイル/ゲームはラノゲツクールMV公式サイトの「サンプルゲーム」からダウンロード可能です
https://tkool.jp/lngmv/
また作品についてのご感想をお寄せ頂けますと、もれなく喜びます。
お気が向いた方はなにとぞ。
「日向と香水」公式ページ
https://fanblogs.jp/tabirpglab/archive/1054/0
ご覧になった方にとって、よいラノゲMVライフに繋がることを願っています。
ラノゲツクールMVにおいて、サンプルゲーム制作で活用した小技Tips、ツール、参考書籍、素材サイト様などをご紹介します。
■エディタの日本語化
1.メニューバー[Tools]-[Preferences]-[Application]でApplication Preferencesを起動
2.Generalタブの[Language]から[Japanese]を選択してOKを押下
3.ラノゲツクールMVを再起動すると日本語メニューに変更が反映されます
■素材の取り込み方法
外部素材はエディタの「リソースマネージャー」から「インポート」で指定する必要があります。
・量が多い場合はリソースマネージャーでフォルダ作成し、階層管理
・プロジェクトフォルダへコピーしてもエディタ内では認識されないので注意が必要
■データベースのキャラクターについて
「シーンに登場」、「メッセージの表示」などのコマンドで選択できるようにするため、データベースへ登録しておく必要があります。
・キャラクター名に対する立ち絵は「表情の変更」で指定ができる
(モブは使いまわしのきく名前にして「表情の変更」で立ち絵指定すると楽かもしれません)
・ナレーション用には名前を空白にして登録
■シーンコマンドのサイズ「小」
この設定により、画面が大きく使えるようになります。
1.メニューバー[ツール]-[環境設定]-[アプリケーション]でアプリケーションの環境設定を起動
2.シーンエディタタブの[シーンコマンドのサイズ]を[レギュラー」から「小」に変更
3.ラノゲツクールMVを再起動すると反映されます
比較
■ライブプレビューの別ウィンドウで起動
Ctrl+Dのショートカットキー操作で別ウィンドウでライブプレビューを起動することができます。
これはとても便利でデバッグ作業に利用していました。
挙動がテストプレイ機能と異なる場合があったので、最終チェックはテストプレイまたはexe形式で出力してのプレイ推奨です。
■オンラインマニュアル
画像の赤囲部分をクリックするとブラウザが起動し、オンラインマニュアルが参照できます。
私が特に活用したのは[エディタの使用方法]-[シーン]-[シーンコンテンツのコマンド]-[メッセージ]のテキストコードの表です。スクリーンショットで撮影して手元ですぐ閲覧できるようにしていました。
なお頻繁に使うコマンドは後述する外部ツール「Clibor」でショートカットキー登録しておくと便利です。
■その他演出の小技
□驚いたときの表現
画面を揺らす | 範囲 X: 5 | 範囲 Y: 5 | 速度: 200 | 時間: 300ms | 続行
□ピクチャ(フキダシ)を使ったSNS演出のページ送り
入力を待機 | キー: Any Button | が: 押されている
□落ち込んだときの表現(キャラはそのまま、背景のみ色調を変更)
背景を色付け | レイヤー: 0 | 色調: -68, -68, -68, 0 |
□夕暮れレイヤー演出(画面全体の色調変更)
画面を色付け | 色調: -38, -68, -68, 0 |
□涙で視界が曇る演出
画面効果 | 種類: ブラー | パワー: 100 | 時間: 1200ms | 続行
□乱数を使ったランダムなTips表示
ラノゲツクールMV解像度変更の手順
https://fanblogs.jp/tabirpglab/archive/1062/0
◆ライティング補助ツール
シナリオ、テキスト関連で有用なサイト様、ツール群です。
■Clibor
作者:Amuns様
https://www.amunsnet.com/soft.html
クリップボードの機能拡張ソフト
・テキスト作業時は「常に手前」
・頻繁に活用する用語やコマンドを登録
この2機能だけでも作業の効率化が進みます
■WorkFlowy
https://workflowy.com/
シンプルな機能のアウトラインプロセッサ
利用方法は後述の単純作業に心を込めて 様のサイトを参照ください
単純作業に心を込めて 様
【WorkFlowyまとめ】WorkFlowyを育てる
http://www.tjsg-kokoro.com/workflowy/
WorkFlowyを高いレベルで使いこなす方法が掲載されています
■Googleドキュメント
https://www.google.com/intl/ja_jp/docs/about/
私の作業スペースです
例えるならワードの無料版Goole仕様といったところ
PCとスマートフォンどちらからも編集できるので時間と場所を選びません
◆文章チェック
■コロケーション辞典
http://collocation.hyogen.info/
品詞単位で分別し、ほかの品詞との結びつきを一覧で表示
■用例.jp
http://yourei.jp/
日本語の用例・例文のみを検索
■goo辞書
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/
例文検索
■連想類語辞典
http://renso-ruigo.com/
言葉に詰まったら検索
■語源由来時点
http://gogen-allguide.com/
■テキストマイニングツール
https://textmining.userlocal.jp/
テキストの中から単語の使用頻度、傾向を分析
■【キャラシート】キャラクター身上調査書 私家版【エクセル版】
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=33780384
キャラクターの深堀、バックボーンを考える際に有用
■句読点[。、]の正しい使い方、9つのルール
http://ebloger.net/punctuation/
『最適な文章の“黄金比”とは?』の項によると「一文の文字数=52.2文字、一文の読点数=1.49個」が良いとのこと
◆素材
■写真AC
https://www.photo-ac.com/
素材に利用可能な写真素材が豊富
・無料アカウントでは1日にDL数/サイズが限られています
・有料登録にすることでDL数/サイズの制限解除、DL履歴が参照可能になります
■cooltext
https://ja.cooltext.com/
web操作だけでロゴが制作
■DOVA-SYNDROME
https://dova-s.jp/
BGM素材が豊富
■効果音ラボ
https://soundeffect-lab.info/
SE、ME音が豊富
■CMAN
https://sozai.cman.jp/
アイコン素材が充実
WEBツールの編集機能が充実
■ICOOON MONO
http://icooon-mono.com/
モノクロのアイコン素材が充実
◆シナリオライティング参考
大きく影響を受けたのはこちらの書籍。
WEBでも閲覧できますので、気になる方はご覧ください。
お話作ろう
http://www.0874296.com/
上記を知るきっかけになったのはアビッサルアンカーの作者terunonさんの記事です。
ポイントを丁寧にまとめてくださっているので、こちらも是非ご覧ください。
【RPG、シナリオ制作Tips】あなたのストーリーを濃厚にする38の質問と9の確認
http://ch.nicovideo.jp/terunon/blomaga/ar1319430
上記を読んでからアビッサルアンカーをプレイすると、多くの技術が活かされていることが分かります。
作品もプレイしてみてください。
贔屓目なしに素晴らしい作品です。
◆その他
考え方寄りな部分を少々。
■作家さんをメンターに立てる
原稿を書きはじめてからは、参考にする作家さんを一人に絞り、その方の本を毎日読むことで文体の影響を集中的に受けるようにしていました。
この作家さんだったらどう表現するだろう、というのを意識できたことは大きかったと思います。
結果、私の場合は「短い文章」、「わかりやすく/読みやすく」が課題となりました。
■ライトノベルらしさ
柔らかい表現、言葉遣いやキャッチ―な言葉選びを意識していました。
シーンによっては地の文と台詞の比率を台詞多めに寄せて、テンポを良くしたりですね。
例.「日向と香水」の「Scene8 機微とか察しとか」
「香水さん?」
声をかけられて我に返る。
「ぎゃっ」
「あ、ヒナタ先輩」
『透明に近い白』のヒナタさんだ。
写真を撮る妄想に浸っていたら図書室に着いていたなんて、恥ずかしくて言えない。
「ぎゃっ、って驚く子は初めて見たよ」
「えーっと、なかったことにしてください」
「おっけ。ここ数秒のことはなかったことに」
真顔で答えるヒナタさん。
この律儀さに、拝まずにはいられない。
作中でもかなりくだけたシーンです。
この場面の視点の主は可愛い思考の女の子なので、台詞は擬音コトバを発させてコミック風に、対して地の文は硬めにすることでギャップが何とも言えない甘酸っぱさになっている……と思います。
■書くエネルギーを温存
毎日原稿を書くために、私生活で言葉を探す機会を極力減らすようにしました。
具体的には「文を考えるTweet発信」「ブログを書くこと」を削るということ。
1日に文章を書くエネルギーは上限があって、Tweet文を考える度に原稿に注ぐ文章が削られるイメージです。
時間管理にも繋がるので、この考えはあっていたと思います。
ただ、あまりにもストイックになり過ぎると文体が硬くなりすぎたり、煮詰まりを起こすので、適度なリフレッシュは必要。
そんな時のTwitterは良い気分転換になります。
以上、「日向と香水」の副産物を書き出してみました。
テクニック的な部分はプロジェクトファイルをご覧くださいませ。
プロジェクトファイル/ゲームはラノゲツクールMV公式サイトの「サンプルゲーム」からダウンロード可能です
https://tkool.jp/lngmv/
また作品についてのご感想をお寄せ頂けますと、もれなく喜びます。
お気が向いた方はなにとぞ。
「日向と香水」公式ページ
https://fanblogs.jp/tabirpglab/archive/1054/0
ご覧になった方にとって、よいラノゲMVライフに繋がることを願っています。
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