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悩める線審の話

 8人制サッカーは、基本的に『主審1人・副審1人』でゲームを仕切ります。

 ところがです・・・6年生にもなると、11人制が導入されて『線審2人』が付く事になります。

 ここで、パパさん審判員は混乱する訳です。

 何せ、線審なんてやった事無いし・・・。

 仮に主審を務めるにしても・・・線審を見ない・・・見る癖がないのです。

 こうして、試合はギクシャクしてしまう事も少なくないのです。

 今回は、線審をやる事になったら特に気を付ける必要のある立ち位置について考えてみたいと思います。

 線審の立ち位置は何処だと思いますか?

 多くの人が、『最終ライン』もしくは『ディフェンス・ライン』と答えるのでは無いのでしょうか?

 ちょっとサッカーや線審の経験のある方なら、『オフサイド・ライン』と答えるかも知れません。

 私もそうすると思います。

 線審は、『タッチライン』をボールが割ったか、そしてどちらのチームのスローインとなるのかを指示する必要があります。

 また、同時に『オフサイド』の反則を監視する役割もありますね。

 その為、多くの方が『ディフェンスの最後尾』と同じ高さにポジショニングし、タッチラインとオフサイドラインの両方を見ようとするはずです。

 ここまでは、特に問題が無い様に思います。

 しかし、ここに落とし穴があるのです。

 試合の状況によっては『ディフェンスの最後尾がオフサイド・ラインとは限らない』と言う事です。

 例を上げると・・・

 ドリブルでディフェンス最後尾の選手が突破された場合。

 つまり、GKしかその後ろに残っていないと言う状況下では、オフサイド・ラインは何処になるのでしょうか?

 冷静に考えてみると分かりますよね?

 ボールの位置がオフサイド・ラインに変わります(オフサイドが適用される条件を思い出してくださいね)。

 その為、このボールより前にいる選手にパスが出たりすれば、オフサイドとなります。

 しかし、このボールより後ろにいる選手にパスを出してもオフサイドにはなりません。

 また、守備側の選手がこのボールよりゴールに近い位置に戻ってくれば、オフサイド・ラインはまた変わってしまいます。

 この様に『オフサイド・ラインは、めまぐるしく変わる可能性を秘めている』と言えるのですね。

 非常に厄介なルールです。

 線審は、その他にもゴールラインをボールが割ったかどうかも監視する必要がありますし、ファウルも監視しないといけません。

 慣れないと本当に瞬時の判断が難しいのです。

 ですから、紅白戦や練習試合で積極的に練習する様に努めておかないと・・・本番で手痛いミスを犯す事になりかねません。

 線審も楽ではないのですね(泣)。

 

 
 
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オフサイド・・・?

 『ミスジャッジ』と言う物は、パパさん審判員には必ずと言ってよい程付いて回る問題ですよね。

 ルールの理解と言う物が非常に難しいのです。

 サッカー経験者ですら、自信を持って出来ていないのに、ましてやサッカー未経験のパパさん審判員には大変な任務です。

 厄介なオフサイドに関するミスジャッジは多いですね。

 今日も、4人がオフサイドポジションにいる状態で、スルーパスが来ました。オフサイドポジションにいる事に気付いたプレイヤーは両手を広げ『プレイしない意思を示しながらボールを見送った』のですが・・・審判は笛を吹きオフサイドの判定。相手側に間接FKが与えられました・・・。

 オフサイドのルールは、本当に分かりにくいものです。

 今回の場合もオフサイドの反則となるのは、『ボールをプレイした場合』です。

 周りに相手チームの選手もいないので、『相手側選手への干渉』もありませんでした。

 多くの人が誤解しているのですが、パスが出ただけでは反則ではありません。

 そのボールをプレイした時です。

 この辺は、よくルールブックを読み理解する様に努めないといけませんね。

 もう1つは、もろオフサイドポジションにいるプレイヤーにパスが通ったにも関わらず・・・オフサイドを取らず・・・そのまま得点に結びついてしまったケースもありました。

 こうした、試合を左右するケースが多いのもオフサイドの反則です。

 しっかり、勉強しておかないと子供達に嫌な思いをさせてしまいます。

 せっかくの休日に大変なのですが・・・お互いに審判がんばりましょうね!


 
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がっかりでした・・・。

日曜日に、浜名湖杯で『3級審判員』のジャッジを見る機械がありました。

 少しでも、参考になる事があったら・・・と思って見ていたのですが・・・。

 全く、見るべき所が無かったと言うのが正直な感想です。

 試合時間の大半をゆっくりと歩いているだけ・・・。

 やはり、小学生の大会では『本気になれない』ご様子。

 どうして、いつもこうなんだろう・・・そう思いながら、日本のサッカー界の現状を見た気がしました。

 4級審判員の方々の方が、子供と一体となってよい試合を作っていた様に思います。

 少年サッカーに4級以外の審判員は必要無いのかも知れない・・・。

 そんな事をふと思った一日でした。

 肩書きだけの3級なら持っている意味ないですね。

  
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カード・・・ただ持ってるだけですか?

 審判員の方は各々、イエローとレッドのカードを持っています。少年サッカーでは、更にグリーンカードと言う物もありますね。

 さて、グリーンカードはさておき・・・イエローとレッドの2種類の切り札・・・切った経験のある審判員の方は、どの程度いらっしゃいますかね?

 小学生の試合では、まず切られる事の無い2つのカード。その理由は、一体何でしょうか?

 「まだ小学生のサッカーだし、子供が傷付くといけない」と言う意見を耳にした事が何度かあります。

 私はむしろ、子供だからカードを切るべき時には切らないといけないのでは?と考えています。その子が傷付くかどうか・・・と言うのは、考える必要は全く無いと思っています。

 「ルールを破れば、罰則が適用される」と言うのは、サッカーに限った事ではありませんよね。学校でも、社会でもこれは同じ事です。

 サッカーに限らず、あらゆるスポーツに、ルールと言う物があります。ルールが無ければ、全てのスポーツは、成り立ちません。何の為のルールなのでしょうか?

 1つには、その競技の核となる競技方法が詳しく定義されています。

 もう1つは、ゲームを面白くする為の工夫が様々な「縛り」と言う形で決められています。サッカーで言えば、オフサイドやバックパス等の縛りがそれに当たります。

 最後に、競技者の安全を確保する為の様々な禁止事項が決められています。これは、その競技の長い歴史の中で作られて来たものです。最も尊重する必要のあるルールです。サッカーで言えば、直接フリーキックが与えられるファウルの殆どがそれに当たります。

 特に最後の部分は、自分はもとより、相手に怪我をさせない為にも守るべきルールです。

 この部分を犯す競技者は、厳しい罰則を与えるべきだと考えています。スポーツは、喧嘩でも戦争でもありません。文字通り「楽しむ」ものですから、人に怪我を負わせる様な行為は、絶対にしてはいけないのです。

 上記の様な理由で、私は、危険行為に関して(特に高学年において)は、カードを切るべきだと考えています。又、再三注意したにもかかわらず、改善されない場合にもカードを切る必要があると考えています。

 ルールを守る事、ルールを犯せば罰せられる事は、子供のうちに理解すべき事です。罰せられないのなら、その子は又同じ事を繰り返すでしょう。

 少年サッカーでも、打撲、骨折、ひどい場合には網膜剥離等も実際に起こっています。危険な行為を撲滅する為に、積極的にカードを切る事は、大人としての勤めではないでしょうか・・・。

 最後に・・・実は、最も耳にするカードを切らない理由・・・それは・・・

 報告書を書くのが面倒だから

 これも、分かる様な気がします。(^^;
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これってファール?

 先日、リーグ戦でこんなシーンがあったそうで、質問をうけたので書いておきます。

 私も、普段意識した事はなかったのですが・・・。

 ゴールキーパーが相手プレイヤーの蹴ったボールを、ペナルティーエリア外で足でコントロール。

 その後、自陣ペナルティーエリア内に運び込み、手でボールを拾い上げた・・・。

 審判は、笛を吹く事も無く・・・そのままプレイオンとしたそうですが、「間接じゃ・・・?」と言う声がそこかしこから上がり騒然となったそうです。

 同じ4級審判の方も、サッカー経験者の方も意見が分かれてしまった様で、どれが正解か分からない・・・今後の為にどう言う扱いにすればよいのか知りたいと言う事でした。

 こういうシーンは、Jリーグ等でも時々見る事ができます。その場合も、ファウルを取られるシーンと言うのは、見た記憶がありません。

 4級審判員としての、私の意見としてはこうです。

 ★ 相手チームの選手がプレイしたボールに関しては、問題無し。

 ★ 味方チームの選手がプレイしたボールに関しては、バックパスの時と同様の扱い(ヘッディングや胸なら問題無し、足でならファウル)をし、相手チームに反則のあった場所から、間接フリーキックを与える。

 ★ 味方チームのスローインも同様に、直接手で触れる事は禁じられている為、反則があった場所から相手チームに間接フリーキックが与えられる。

 こんな感じになるかと・・・。

 ルールブックにもこの辺は細かく書いて無いので、確かに難しいジャッジですね。

 ただ、逆にゴールキーパーの反則として挙げられている項目と照らし合わせると、上述の様な判定方法が最も無難な様に思われます。

 この様な、ちょっと「ん?」と思ってしまうケースは、なるべくなら自分が審判を勤める試合では出くわしたく無いですね。考えてる暇は有りませんから・・・(汗)。

 日頃から、疑問に思う事を皆で「あーでもない。こーでもない。」と考え、意見交換しておく事も審判員には必要だな〜と言う事が分かった今回の出来事でした。

 もし、違ってましたらご一報を下さるとありがたいです。
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子供がルールを覚えるのは?

 先日、とある大会で笛を吹く事になりました。

 そこで、キーパーがバックパスを手で扱ってしまったと言うファウルが発生しました。

 小学校4年生の大会ですから、もうそろそろルール覚えなくちゃ・・・と言う気もしないではないのですが・・・まだ正ゴールキーパーを持たないチームも見受けられるので、たまにこう言う事が起こります。

 「バックパスを手で扱ってはいけないんだよ」とゴールキーパーに一言伝え、ボールをゴールエリアのライン上に(ゴールエリア内でのファウルだったので)置く事を指示しようとした時、相手側チームの選手達はこぞって「PK!」を連発!ボールをPKの位置にセットしてしまいました。

 「違うよっ!間接フリーキック」と一言告げると、保護者側の方からざわめきが・・・何だか、冷たい視線を感じながらも、ゴールエリアのライン上にボールをセットすると、今度はキッカー1人とGK1人がペナルティーエリアの中に入り、まるでPKが始まる様な雰囲気に・・・。

 誰も、何も言わないので又一言「PKじゃないから、壁をゴールライン上に作っても良いんだよ。」と促すと壁が作られました。それでも、ボールの前にはキッカーが1人いるだけ・・・「間接だからねっ直接シュートはできないよ!」と言うと、ようやくベンチから「ルールブックをよく読めお前らっ!」と一言。

 いや、そうじゃなくて・・・コーチであるあんたが練習時間に教えろよ・・・と思いながらも、何とか笛を吹く所まで辿り着けた次第で。(苦)

 大会に臨むチームは非常に多くいますが、ルールを練習の時に教えているチームはどのくらいあるのでしょうか?少し不安になってしまった試合でした。

 保護者の方も覚えてくださると助かります。(^^;

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痛恨のミスジャッジを目の当たりにして思った事

 先日、うちの『なでしこ』の大会を応援した時の事です。

 角度の無い所からのシュートが反対側のゴールネットを揺らしました。誰もが、得点を確信したその時です。遠くにいた審判が駆け寄り、ゴールキックを指示・・・つまり、ノーゴールとの判定となりました。これには、間近で見ていた私達夫婦も唖然!

 コーチも駆け寄り、「今、入ってませんか?入りましたよね?」といぶかし気に一言。「ええ、決まりましたよ!」と答えると、納得いかない表情でベンチへと戻って行きました。

 子供達も、言葉を失ってしまい、結果惜しくも勝利を逃してしまいました。

 この様な事が起こるのは、審判の立ち位置が悪いためです。常に、ボールに近い位置で、ゲームをコントロールする事が求められます。中には、中央に突っ立っているだけの審判員の方もいたりします。学年が上がると、ゲームのスピードについてゆけなくなってしまうのは、仕方の無い事なのですが、それでも中央に立ちっ放しはいけませんね。

 勝敗を分けるような場面では、致命的なミスジャッジをしない様に努力しないといけません。今回の様な誤審は、子供達に審判に対する不信感を与えてしまいます。

 後でその審判員の方が、「入ってた?」と尋ねて来ました。「サイドネットから入って来たかと思って・・・」と言っていました。確かに、子供達がごちゃごちゃと団子状態で見辛い状況ではありましたが、ゴール近くにボールがある時に中央付近にいる事自体がこの誤審の原因です。

 たかが少年サッカー・・・と言う気持ちが、この様な誤審を招きます。子供達は、本気になって一生懸命頑張っています。大人も本気で審判演じないといけないのではないかな・・・と思いました。
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