2014年10月13日
なんちゃってゾーンディフェンス8人制カスタム(3)
今回は、ちょっと局所的な対応の仕方を考えてみます。
まぁ、基本的な約束事となる所です。
『ゾーン』とは、『領域』や『帯域』を意味する言葉です。
1人のカバーする領域をある程度『限定』する事によって、フォーメーションを大幅に崩す事無く守備を実現する事を目標とします。
その為、『ライン』を意識した陣形を組む事が多い様に見受けられます。
今回も3−3−1と言う陣形にする事によって、フィールドを縦・横にライン分割できる様になっています。
そうする事によって、1人のプレイヤーの責任分担をより明確にする事ができそうです。
左サイドにボールが来れば全体的に左に流れ、左サイドのポジションの者が『正面』からプレッシャーをかけます。
右についても同様です。
これは、前回までの記事で何となく分かって頂けたかと思います。
もう1つ、重要なのが、『ラインの上げ下げ』です。
タイミングは様々ですが、中盤(ハーフ陣)が前に出れば、その分ディフェンスライン(バック陣)も前に出ます。
そうする事で、各ライン(とプレイヤー間)の距離を常に一定に保つ様に努めます。
距離が開けば開く程、相手に付け入る隙を与えてしまう事になります。
『バイタルエリア』と呼ばれる、中盤と最終ラインとの間の危険な空間に侵入してきた攻撃側プレイヤーをどの様にケアするのか・・・と言う難問が生じます。
ここで『マーク』を導入する事となります。
左の図は、中盤と最終ラインの一部に注目した物です。
各プレイヤーを結ぶ黄色のラインが一人当たりの守備範囲となります。
ボールを保持していない(フリーランニング中の)侵入者に対しては、後方にいるバック陣が対応する事となります。
この黄色い線で囲まれた領域に攻撃側のプレイヤーがいる間は、マークに付きます。
侵入者が、この領域を出てしまえば、深追いはせずに元の位置に戻ります。
ゾーンディフェンスとマークディフェンスの違いはここにあります。
守備範囲を出て行った侵入者を追う事はしません。
ここで『マークの受け渡し』が(もし必要ならば)発生します。
どちらのプレイヤーがマークに付くのかと言う問題は、基本的にはボールとの位置関係で決めるしかないですかね。
右にボールがあるのなら図のように左側(ボールから遠い方のプレイヤー)がマークに付く方が良いはずです。
中央にボールがあるのなら、センターバックがマークに付き左右両サイドバックはやや中央に絞る様にすると良いかと思います。
このマークに付いている間は、非常に『タフ』な守備が要求される場合もあります。
ここにパスが出された時の対応が正にそうですね。
次に中盤でのボールホルダーへの対応を考えます。
基本は、『正面を切る』事とします。
自陣に深く侵入される事は、ピンチを招きます。
その為、先ず正面を塞ぐ事を最優先します。
次いで2人目が『横を切る』様にします。
最後に3人目が『パスコースを切る』と同時に、正面が突破された時のフォローが出来る位置に寄ります。
『つるべ』と呼ばれる伝統的な手法です。
最低でも、正面だけは絶対に切ります。
ここがゾーンディフェンスの肝です。
縦への突破を許さず、横へ移動、もしくは横パスを出させます。
その隙に見方の戻りや、陣形の建て直しの時間を稼ぎます。
その為、人数不足なら無理に飛び込む必要はありません。
コースを切る事、時間を稼ぐ事に力を注ぎます。
『ボールを持たせる』くらいの意識で良いと思います。
突破を図ってくる相手には、バックステップ等で対応して、『抜かせない』工夫をし、味方の応援を待ちます。
数的優位が作れた時が、チャレンジの時です。
囲んでボールを奪う様にします。
この様に、『無理な対応はしない』様にし、チームとしてボールホルダーへの対応を図ります。
つまり、『数的優位』をどれだけ早く作れるか・・・が鍵となります。
ただ、小学生の8人制ですから・・・なかなか上手くこの辺を浸透させられるか・・・。
そこで、先ず最低限の約束事として、『必ず正面から』ボールホルダーに寄せると言う事を心掛けさせるとよいかも知れません。
横からでも斜めからでもなく正面からです。
ゾーンディフェンスは、これが徹底できないと簡単に崩されてしまいます。
先の例でもそうですが、必ず正面から寄せる事の出来るプレイヤーが守備にあたる事が大切です。
後ろ向きでの(自陣のゴールに向かっての)守備は、何人いようが先ず上手く機能しません。
ボールホルダーに正対できるプレイヤーが常に最初のプレッシャーを掛けるべきです。
まぁ、理想ですがね・・・現実はそうそう上手くは行かない事ばかりです・・・。
しかし、めげずに練習です。
繰り返し練習をして、『なんちゃってゾーンディフェンス』から『ゾーンディフェンスっぽい』、『ゾーンディフェンスかも』、『ゾーンディフェンス風』、『ゾーンディフェンス系』・・・くらいまで、レベルアップを目指して・・・。
導入を考えているチームは、挑戦してもらいたいですね。
頭が膿みだしそうです・・・メチャクチャ厄介な戦術です。
次回に続く・・・事が・・・できる・・・のか?
活動限界が近いかも・・・。
まぁ、基本的な約束事となる所です。
『ゾーン』とは、『領域』や『帯域』を意味する言葉です。
1人のカバーする領域をある程度『限定』する事によって、フォーメーションを大幅に崩す事無く守備を実現する事を目標とします。
その為、『ライン』を意識した陣形を組む事が多い様に見受けられます。
今回も3−3−1と言う陣形にする事によって、フィールドを縦・横にライン分割できる様になっています。
そうする事によって、1人のプレイヤーの責任分担をより明確にする事ができそうです。
左サイドにボールが来れば全体的に左に流れ、左サイドのポジションの者が『正面』からプレッシャーをかけます。
右についても同様です。
これは、前回までの記事で何となく分かって頂けたかと思います。
もう1つ、重要なのが、『ラインの上げ下げ』です。
タイミングは様々ですが、中盤(ハーフ陣)が前に出れば、その分ディフェンスライン(バック陣)も前に出ます。
そうする事で、各ライン(とプレイヤー間)の距離を常に一定に保つ様に努めます。
距離が開けば開く程、相手に付け入る隙を与えてしまう事になります。
『バイタルエリア』と呼ばれる、中盤と最終ラインとの間の危険な空間に侵入してきた攻撃側プレイヤーをどの様にケアするのか・・・と言う難問が生じます。
ここで『マーク』を導入する事となります。
左の図は、中盤と最終ラインの一部に注目した物です。
各プレイヤーを結ぶ黄色のラインが一人当たりの守備範囲となります。
ボールを保持していない(フリーランニング中の)侵入者に対しては、後方にいるバック陣が対応する事となります。
この黄色い線で囲まれた領域に攻撃側のプレイヤーがいる間は、マークに付きます。
侵入者が、この領域を出てしまえば、深追いはせずに元の位置に戻ります。
ゾーンディフェンスとマークディフェンスの違いはここにあります。
守備範囲を出て行った侵入者を追う事はしません。
ここで『マークの受け渡し』が(もし必要ならば)発生します。
どちらのプレイヤーがマークに付くのかと言う問題は、基本的にはボールとの位置関係で決めるしかないですかね。
右にボールがあるのなら図のように左側(ボールから遠い方のプレイヤー)がマークに付く方が良いはずです。
中央にボールがあるのなら、センターバックがマークに付き左右両サイドバックはやや中央に絞る様にすると良いかと思います。
このマークに付いている間は、非常に『タフ』な守備が要求される場合もあります。
ここにパスが出された時の対応が正にそうですね。
次に中盤でのボールホルダーへの対応を考えます。
基本は、『正面を切る』事とします。
自陣に深く侵入される事は、ピンチを招きます。
その為、先ず正面を塞ぐ事を最優先します。
次いで2人目が『横を切る』様にします。
最後に3人目が『パスコースを切る』と同時に、正面が突破された時のフォローが出来る位置に寄ります。
『つるべ』と呼ばれる伝統的な手法です。
最低でも、正面だけは絶対に切ります。
ここがゾーンディフェンスの肝です。
縦への突破を許さず、横へ移動、もしくは横パスを出させます。
その隙に見方の戻りや、陣形の建て直しの時間を稼ぎます。
その為、人数不足なら無理に飛び込む必要はありません。
コースを切る事、時間を稼ぐ事に力を注ぎます。
『ボールを持たせる』くらいの意識で良いと思います。
突破を図ってくる相手には、バックステップ等で対応して、『抜かせない』工夫をし、味方の応援を待ちます。
数的優位が作れた時が、チャレンジの時です。
囲んでボールを奪う様にします。
この様に、『無理な対応はしない』様にし、チームとしてボールホルダーへの対応を図ります。
つまり、『数的優位』をどれだけ早く作れるか・・・が鍵となります。
ただ、小学生の8人制ですから・・・なかなか上手くこの辺を浸透させられるか・・・。
そこで、先ず最低限の約束事として、『必ず正面から』ボールホルダーに寄せると言う事を心掛けさせるとよいかも知れません。
横からでも斜めからでもなく正面からです。
ゾーンディフェンスは、これが徹底できないと簡単に崩されてしまいます。
先の例でもそうですが、必ず正面から寄せる事の出来るプレイヤーが守備にあたる事が大切です。
後ろ向きでの(自陣のゴールに向かっての)守備は、何人いようが先ず上手く機能しません。
ボールホルダーに正対できるプレイヤーが常に最初のプレッシャーを掛けるべきです。
まぁ、理想ですがね・・・現実はそうそう上手くは行かない事ばかりです・・・。
しかし、めげずに練習です。
繰り返し練習をして、『なんちゃってゾーンディフェンス』から『ゾーンディフェンスっぽい』、『ゾーンディフェンスかも』、『ゾーンディフェンス風』、『ゾーンディフェンス系』・・・くらいまで、レベルアップを目指して・・・。
導入を考えているチームは、挑戦してもらいたいですね。
頭が膿みだしそうです・・・メチャクチャ厄介な戦術です。
次回に続く・・・事が・・・できる・・・のか?
活動限界が近いかも・・・。
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