少年サッカーを見守るブログ

　ナイター練習の時、暗闇に唯１人で我が子の練習を見守っているママさんがいます。

　毎日、毎日、唯１人・・・ポツンと座って、夏の暑い日も、冬の寒い日も・・・。

　他のママさん達は、送り届けると・・・霧散して行く方が大半、数人は暫くは留まってママさん達同士でお話をしていますが、やはり一旦帰って行きます。

　そして、誰もいなくなって・・・唯１人、暗闇の中で飛び級で頑張っている我が子を見守っているのです。


　
　別に、偉いとか、真似をしろとか・・・そう言う事が言いたい訳ではありませんよ！（汗）

　どうして・・・と訊いてみると・・・「そこで、見てて・・・」って、最初は言われていたそうなんです。

　唯１人、飛び級で上がっていたと言う事もあって、上級生の中に入ってやるのは心細かった・・・様です。

　その時は、まだ２年生でしたか・・・。



　見ていないと後で、凄く怒るんだそうです。（笑）

　今はもう、そんな事もないのでしょうに・・・それでも、何時もそこに座って我が子の練習を見守っています。

　視線をそこに向ければ・・・必ずそこにいると言う安心感・・・そんな物も子供に取ってはあるのでしょうね。

　時間が来て、ママさんの所に戻って来る時の安堵の表情と来たら・・・もう・・・。(^^;



　こう言う時、ともすれば暇になってしまって・・・スマホ三昧になりがちなのが今風なんですがね。

　そう言う事も無く、目はグラウンドに向けられています。

　元々、サッカーファンだった事もあって、サッカーを見ている事自体は、苦痛ではない様なのです。

　この間の、青森山田が優勝した全中の決勝戦も見ていたって言ってましたかね。(^^;



　まだ、低学年と言う事も合って、一足早く練習を切り上げて帰って行くのですが、それでも１時間半ですからね。

　決して短い時間じゃないですよね。(^^;

　他に誰か話し相手でもいれば・・・何とか間も持つのでしょうが・・・唯１人ですからね。

　私なら、寂しくて死んでしまうかも知れないレベルですよ。（笑）



　練習も終わりに近付いて来ると、車が１台、２台、と入って来ます。

　子供のお迎えに来た車です。

　その時間は、ママさんの周りが少し賑やかになるものの・・・違う学年と言う事もあってか、ママさんも少し遠慮がちの様に見えてしまいます。

　それでも、そこにいる・・・いられるって実は、凄い事なのかも知れませんよね。



　何時の日も変わらぬ眼差しで、我が子を見続けているママさん・・・。

　ただ、それだけなんですが・・・子供に取っては、心強いものなんでしょうね。

　まぁ、今はその存在のありがたみ・・・は分らないのかも知れませんがね。

　いずれ、気付く時が来るのだろうと思います。



　それは、もしかしたら自分が親となってから・・・なのかも知れませんがね。

　何時も、同じ所から見守ってくれていた、温かい目が在った事を・・・。

　そして、その子にとっての親の在るべき姿・・・となって行くんじゃないかな・・・なんて思いながら、私も時々話し相手になって貰っていますけどね。

　敵わないな・・・このママさんには・・・。(^^;