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2018年06月01日
治療の原則
U型糖尿病は膵臓のβ細胞から分泌されるインスリンの働きが十分に発揮されていない
「インスリン抵抗性」に加え、分泌されるインスリン量が徐々に不足する
「インスリン分泌不全」が原因となって発症します。
これらは過食や運動不足といった生活習慣が原因となっていることがほとんどなので、
まずは食事療法と運動療法によってインスリンの働きをよくすることから始めます。
エネルギー量や脂肪分が多すぎる食事は、インスリン抵抗性の原因になるので改善する必要があります。
また適度な運動はインスリンの働きをよくするので、毎日の生活の中に取り入れることが大切です。
インスリンの働きがよくなれば、膵臓への負担も小さくなり、インスリン分泌が回復してきます。
食事療法と運動療法を行ってもインスリン不足やインスリンの働きの不足を補えない時には、
インスリン分泌を増やす薬やインスリンの働きを良くする薬を内服します。
あるいはインスリン療法またはGLP-1受容体作動薬による治療を行うことがあります。
U型糖尿病では、血糖のコントロールを良好に保つだけでなく、
血圧や血中脂質などを適正に保つことも治療の基本となります。
治療の目的は、血糖値が高いために起こる口渇・多尿や疲労感などの
不快な症状を改善することだけではありません。
症状がなくても高血糖が長くつすくことによって起こす合併症を予防すること、
また合併症が生じている方その進行を抑え、
健康な人と同じように活動的で快適な社会生活を続けられるようにすることが治療の大きな目標です。
「インスリン抵抗性」に加え、分泌されるインスリン量が徐々に不足する
「インスリン分泌不全」が原因となって発症します。
これらは過食や運動不足といった生活習慣が原因となっていることがほとんどなので、
まずは食事療法と運動療法によってインスリンの働きをよくすることから始めます。
エネルギー量や脂肪分が多すぎる食事は、インスリン抵抗性の原因になるので改善する必要があります。
また適度な運動はインスリンの働きをよくするので、毎日の生活の中に取り入れることが大切です。
インスリンの働きがよくなれば、膵臓への負担も小さくなり、インスリン分泌が回復してきます。
食事療法と運動療法を行ってもインスリン不足やインスリンの働きの不足を補えない時には、
インスリン分泌を増やす薬やインスリンの働きを良くする薬を内服します。
あるいはインスリン療法またはGLP-1受容体作動薬による治療を行うことがあります。
U型糖尿病では、血糖のコントロールを良好に保つだけでなく、
血圧や血中脂質などを適正に保つことも治療の基本となります。
治療の目的は、血糖値が高いために起こる口渇・多尿や疲労感などの
不快な症状を改善することだけではありません。
症状がなくても高血糖が長くつすくことによって起こす合併症を予防すること、
また合併症が生じている方その進行を抑え、
健康な人と同じように活動的で快適な社会生活を続けられるようにすることが治療の大きな目標です。
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2018年05月31日
応用カーボカウント
食事中の糖質量に応じて、食前のインスリン注射量を計算する方法です。
特に超速効型インスリンを食前に注射している場合に使いやすい方法です。
インスリン量を計算する際には、「食事中の糖質量は、必要なインスリン量と比較する」
という考えに基づいて行います。
例えば、お茶碗1杯のご飯に超速効型インスリン5単位が必要な場合には、2杯で10単位、
3杯で15単位というように計算できます。
このように、食事中の糖質量に応じて計算したインスリン量を注射します。
一般に、1日に30単位以上のインスリンを注射している方では、
10gの糖質ごとに1単位の超速効型インスリンが必要なことが多いです。
また、食前血糖値が高い場合には、
インスリンの追加投与(「補正インスリン」といいます)が必要となります。
この場合、食事前に、糖質に必要なインスリンと補正インスリン量を合わせて注射することで
血糖を良好に管理することができます。
糖質に必要なインスリン量も補正に必要なインスリン量も、個々で異なりますので、
種々の手びき書を参考にし、医師や管理栄養士と相談の上運用するようにしましょう。
また、カーボカウントを用いることで食事の自由度は広がりますが、
栄養バランスの崩れやカロリーのとりすぎから肥満にならないよう注意する必要があります。
特に超速効型インスリンを食前に注射している場合に使いやすい方法です。
インスリン量を計算する際には、「食事中の糖質量は、必要なインスリン量と比較する」
という考えに基づいて行います。
例えば、お茶碗1杯のご飯に超速効型インスリン5単位が必要な場合には、2杯で10単位、
3杯で15単位というように計算できます。
このように、食事中の糖質量に応じて計算したインスリン量を注射します。
一般に、1日に30単位以上のインスリンを注射している方では、
10gの糖質ごとに1単位の超速効型インスリンが必要なことが多いです。
また、食前血糖値が高い場合には、
インスリンの追加投与(「補正インスリン」といいます)が必要となります。
この場合、食事前に、糖質に必要なインスリンと補正インスリン量を合わせて注射することで
血糖を良好に管理することができます。
糖質に必要なインスリン量も補正に必要なインスリン量も、個々で異なりますので、
種々の手びき書を参考にし、医師や管理栄養士と相談の上運用するようにしましょう。
また、カーボカウントを用いることで食事の自由度は広がりますが、
栄養バランスの崩れやカロリーのとりすぎから肥満にならないよう注意する必要があります。
2018年05月30日
基礎カーボカウント
食事中の糖質を計算して一定になるように心掛けると、食後血糖を管理しやすいという方法です。
「食品交換表」にそった食事を行っている場合でも、糖質の合計も考えることで併用することが出来ます。
特に食後血糖を測定する場合には、食後血糖がよい値になる糖質の量を知り、
その量を守ることで血糖コントロールは改善します。
食事中の糖質量の算出の仕方は、食品成分表や種々の手引きを参照し、
医師や管理栄養士の指導の元で運用してください。
「食品交換表」にそった食事を行っている場合でも、糖質の合計も考えることで併用することが出来ます。
特に食後血糖を測定する場合には、食後血糖がよい値になる糖質の量を知り、
その量を守ることで血糖コントロールは改善します。
食事中の糖質量の算出の仕方は、食品成分表や種々の手引きを参照し、
医師や管理栄養士の指導の元で運用してください。
2018年05月29日
カーボカウントに基づく糖質の量
昨日に引き続き、今日はカーボカウントに基づき、
糖質を多く含む食品と含まない食品について考えてみたいと思います。
炭水化物を含む食品を知ることがカーボカウントを行う上では非常に重要になってきます。
炭水化物は、主食、野菜の一部(芋類、かぼちゃ、コーン、豆類)、乳製品、果物、菓子類、ジュース
などに多く含まれます。
肉や魚などのたんぱく質を多く含む食品や油脂類には、ほとんど含まれないか微量なので、
カウントしなくて構いません。
では具体的に食材例を挙げてみていきましょう。
〇主食
食事の中心として主要なエネルギー供給源となる食べ物
(でんぷんを多く含むので血糖値が上がりやすい)
例)ご飯、パン、シリアル、麺類(うどん、そば、中華麺、パスタなど)
〇副菜
糖質の多い野菜類、芋類、豆類を用いた主菜に次ぐおかず
(ビタミン、ミネラル、食物繊維も豊富だが、でんぷんを多く含むので、血糖値が上がりやすい)
例)糖質の多い野菜、種実(れんこん、とうもろこし、かぼちゃ、栗、ぎんなんなど)、
芋類(里芋、じゃがいも、山芋、さつま芋など)、
豆類(空豆、いんげん豆、小豆、ひよこ豆、大豆を除く)
〇嗜好品
・菓子・飲料(砂糖の主成分であるショ糖を多く含む)
・醸造酒などの糖質を含むアルコール(食事を摂らずにアルコールを摂ると低血糖のリスクあり)
例)日本酒、ビール、ワインやリキュール類
〇主食
食事の中心になるおかずとしてたんぱく質、脂質、エネルギー、鉄の供給源になる食べ物
(糖質を含まないのでこの食品だけでは血糖値を上げにくい)
例)肉類、魚類、魚介類、卵類、大豆製品、チーズ
〇副菜
糖質を含まない野菜、きのこ類、海藻類を用いた主菜に次ぐおかず
(ビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源なので、毎日摂取する)
例)糖質を含まないまたはわずかに含む野菜(ほうれん草、玉ねぎ、レタス、人参、きゅうり)、
きのこ類(しめじ、しいたけ、まいたけ、えのきだけ)、
海藻類(わかめ、ひじき、昆布)
〇油脂類、種実類
・油・植物油
例)バター、マーガリン、ドレッシング、マヨネーズなど
・種実類
例)ピーナッツ、ヘーゼルナッツなどのナッツ類
〇嗜好品
・糖分のない飲料
例)日本茶、無糖飲料など
・合成甘味料で甘味をつけた飲料
例)「糖質オフ」、「ゼロ」などの表示がされた飲料
・蒸留酒などの糖質を含まないアルコール
(蒸留酒自体は血糖値を挙げないが、甘い酒やジュースなどを加えた場合は糖質が増える)
例)焼酎、ウイスキー、ウォッカ、糖質ゼロ表示の醸造酒
カーボカウントでは上記のような考え方の元、
決められたカーボ数の中で適切な献立を立てて実行していきます。
エネルギー制限とは違う考え方なので、
カーボカウントの方が食事制限されている感覚は少なくて済むでしょう。
また機会があれば、具体的なカーボ数等、ご紹介して行きたいと思います。
カーボカウントについてもっと詳しく知りたい方は、
「カーボカウントナビ」がオススメです。
私も実際に患者さんの栄養食事指導で使用している本です。
食材の写真付きで何カーボかが示されており、視覚的にも分かり易くまとめられています。
糖質を多く含む食品と含まない食品について考えてみたいと思います。
炭水化物を含む食品を知ることがカーボカウントを行う上では非常に重要になってきます。
炭水化物は、主食、野菜の一部(芋類、かぼちゃ、コーン、豆類)、乳製品、果物、菓子類、ジュース
などに多く含まれます。
肉や魚などのたんぱく質を多く含む食品や油脂類には、ほとんど含まれないか微量なので、
カウントしなくて構いません。
では具体的に食材例を挙げてみていきましょう。
【糖質を多く含む食品】
〇主食
食事の中心として主要なエネルギー供給源となる食べ物
(でんぷんを多く含むので血糖値が上がりやすい)
例)ご飯、パン、シリアル、麺類(うどん、そば、中華麺、パスタなど)
〇副菜
糖質の多い野菜類、芋類、豆類を用いた主菜に次ぐおかず
(ビタミン、ミネラル、食物繊維も豊富だが、でんぷんを多く含むので、血糖値が上がりやすい)
例)糖質の多い野菜、種実(れんこん、とうもろこし、かぼちゃ、栗、ぎんなんなど)、
芋類(里芋、じゃがいも、山芋、さつま芋など)、
豆類(空豆、いんげん豆、小豆、ひよこ豆、大豆を除く)
〇嗜好品
・菓子・飲料(砂糖の主成分であるショ糖を多く含む)
・醸造酒などの糖質を含むアルコール(食事を摂らずにアルコールを摂ると低血糖のリスクあり)
例)日本酒、ビール、ワインやリキュール類
【糖質を含まない食品】
〇主食
食事の中心になるおかずとしてたんぱく質、脂質、エネルギー、鉄の供給源になる食べ物
(糖質を含まないのでこの食品だけでは血糖値を上げにくい)
例)肉類、魚類、魚介類、卵類、大豆製品、チーズ
〇副菜
糖質を含まない野菜、きのこ類、海藻類を用いた主菜に次ぐおかず
(ビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源なので、毎日摂取する)
例)糖質を含まないまたはわずかに含む野菜(ほうれん草、玉ねぎ、レタス、人参、きゅうり)、
きのこ類(しめじ、しいたけ、まいたけ、えのきだけ)、
海藻類(わかめ、ひじき、昆布)
〇油脂類、種実類
・油・植物油
例)バター、マーガリン、ドレッシング、マヨネーズなど
・種実類
例)ピーナッツ、ヘーゼルナッツなどのナッツ類
〇嗜好品
・糖分のない飲料
例)日本茶、無糖飲料など
・合成甘味料で甘味をつけた飲料
例)「糖質オフ」、「ゼロ」などの表示がされた飲料
・蒸留酒などの糖質を含まないアルコール
(蒸留酒自体は血糖値を挙げないが、甘い酒やジュースなどを加えた場合は糖質が増える)
例)焼酎、ウイスキー、ウォッカ、糖質ゼロ表示の醸造酒
カーボカウントでは上記のような考え方の元、
決められたカーボ数の中で適切な献立を立てて実行していきます。
エネルギー制限とは違う考え方なので、
カーボカウントの方が食事制限されている感覚は少なくて済むでしょう。
また機会があれば、具体的なカーボ数等、ご紹介して行きたいと思います。
カーボカウントについてもっと詳しく知りたい方は、
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食材の写真付きで何カーボかが示されており、視覚的にも分かり易くまとめられています。
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2018年05月28日
カーボカウントとは?
カーボカウントという言葉は聞いたことがありますか?
今日はカーボカウントの基本について少しお話してみようと思います。
庵追加物=糖質+食物繊維です。
炭水化物を多くを含む食品の多くは糖質の量に比べて食物繊維の量はさほど多くないので、
カーボ≒糖質と考えます。
カーボカウントでは、最も急速に血糖を上昇させる炭水化物量を管理する食事療法です。
・炭水化物の摂取量が、食後の血糖値上昇の主役とみなして、
適量の炭水化物量を1日の食事に適宜配分することにより、血糖値の管理を試みる。
・血糖を予測する手段として、低血糖の予防などに役立てる。
炭水化物(糖質+食物繊維)、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、水分など。
このうち血糖に影響を与える栄養素は炭水化物、たんぱく質、脂質の3つです。
・炭水化物
消化吸収が早く、ほかの栄養素と比較して最も早く大きく血糖値を上昇させます。
・たんぱく質
50〜60%がブドウ糖に置き換わります。
血糖上昇作用は少ないですが、ゆっくりブドウ糖に変換させるので、
4〜12時間後に血糖が上昇する場合があります。
・脂質
約10%がブドウ糖が置き換わります。
消化に時間がかかるため、食直後の血糖は高くなく、
3〜5時間後に血糖が上昇することがあり、次の食前高血糖につながります。
・炭水化物+たんぱく質:たんぱく質の消化時間により消化吸収が遅延する。
・炭水化物+脂質:脂質は胃の中にとどまっている時間が長いため、特に消化吸収を遅延する。
脂質の量により次の食前血糖の上昇に繋がる。
〇カーボカウントの注意
・脂肪とたんぱく質の血糖上昇が遅いことからこれらを中心に食べると、
脂肪が蓄積されて太りやすくなります。
太るとインスリンの効き目が悪くなります。
・たんぱく質の過剰摂取は腎臓に負担をかけるので避けましょう。
また、たんぱく質を多く含む食品は脂質も多く含んでいる場合があります。
※栄養バランスのよい割合:炭水化物50〜60%、たんぱく質15〜20%、脂質20〜25%
表示の仕方は様々で100g単位や1袋、1個あたりのものなどがあるので、確認が必要です。
今日は、カーボカウントの基本についてお話しました。
次回は、カーボカウントの考え方に基づき、糖質を多く含む食品、含まない食品についてお話します。
カーボカウントについてもっと詳しく知りたい方は、
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私も実際に患者さんの栄養食事指導で使用している本です。
食材の写真付きで何カーボかが示されており、視覚的にも分かり易くまとめられています。
今日はカーボカウントの基本について少しお話してみようと思います。
【カーボカウントとは】
カードとは英語で炭水化物のことです。庵追加物=糖質+食物繊維です。
炭水化物を多くを含む食品の多くは糖質の量に比べて食物繊維の量はさほど多くないので、
カーボ≒糖質と考えます。
カーボカウントでは、最も急速に血糖を上昇させる炭水化物量を管理する食事療法です。
【カーボカウントの目的】
・血糖値をできるだけ正常範囲内に維持すること。・炭水化物の摂取量が、食後の血糖値上昇の主役とみなして、
適量の炭水化物量を1日の食事に適宜配分することにより、血糖値の管理を試みる。
・血糖を予測する手段として、低血糖の予防などに役立てる。
【食品に含まれる栄養素と血糖値との関係】
〇食品に含まれる栄養素炭水化物(糖質+食物繊維)、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、水分など。
このうち血糖に影響を与える栄養素は炭水化物、たんぱく質、脂質の3つです。
・炭水化物
消化吸収が早く、ほかの栄養素と比較して最も早く大きく血糖値を上昇させます。
・たんぱく質
50〜60%がブドウ糖に置き換わります。
血糖上昇作用は少ないですが、ゆっくりブドウ糖に変換させるので、
4〜12時間後に血糖が上昇する場合があります。
・脂質
約10%がブドウ糖が置き換わります。
消化に時間がかかるため、食直後の血糖は高くなく、
3〜5時間後に血糖が上昇することがあり、次の食前高血糖につながります。
【炭水化物と他の栄養素との組み合わせによる消化・吸収と血糖上昇の違い】
・炭水化物+食物繊維:消化吸収がゆっくり行われる。食後高血糖を抑制する。・炭水化物+たんぱく質:たんぱく質の消化時間により消化吸収が遅延する。
・炭水化物+脂質:脂質は胃の中にとどまっている時間が長いため、特に消化吸収を遅延する。
脂質の量により次の食前血糖の上昇に繋がる。
〇カーボカウントの注意
・脂肪とたんぱく質の血糖上昇が遅いことからこれらを中心に食べると、
脂肪が蓄積されて太りやすくなります。
太るとインスリンの効き目が悪くなります。
・たんぱく質の過剰摂取は腎臓に負担をかけるので避けましょう。
また、たんぱく質を多く含む食品は脂質も多く含んでいる場合があります。
※栄養バランスのよい割合:炭水化物50〜60%、たんぱく質15〜20%、脂質20〜25%
【食品のラベル、栄養成分表示を確認しましょう】
食品の箱やパッケージには食品の成分表示が記載されているものがあります。表示の仕方は様々で100g単位や1袋、1個あたりのものなどがあるので、確認が必要です。
今日は、カーボカウントの基本についてお話しました。
次回は、カーボカウントの考え方に基づき、糖質を多く含む食品、含まない食品についてお話します。
カーボカウントについてもっと詳しく知りたい方は、
「カーボカウントナビ」がオススメです。
私も実際に患者さんの栄養食事指導で使用している本です。
食材の写真付きで何カーボかが示されており、視覚的にも分かり易くまとめられています。
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2018年05月27日
手術を受ける時
手術あるいは外傷はいずれも体にとって大きなストレスとなり、血糖値を上昇させます。
食事療法を運動療法、あるいは内服薬で治療していた方でも
手術・外食の時はインスリン療法に変更しなければならないことがあります。
手術を受ける際に重要なのは血糖のコントロールが良好であることです。
また、細小血管の合併症(網膜症、腎症、神経障害)や太い血管の合併症(心筋梗塞、脳梗塞)などが
手術後の経過に大きな影響を与えることがあります。
医師は、手術の前にこれらの合併症がないかどうか、あるとすればどの程度かをあらかじめチェックします。
緊急時には血糖のコントロールが不十分であってもやむを得ず手術をするケースがあります。
手術後はインスリンを使用して、血糖のコントロールを行うのが普通です。
食事療法を運動療法、あるいは内服薬で治療していた方でも
手術・外食の時はインスリン療法に変更しなければならないことがあります。
手術を受ける際に重要なのは血糖のコントロールが良好であることです。
また、細小血管の合併症(網膜症、腎症、神経障害)や太い血管の合併症(心筋梗塞、脳梗塞)などが
手術後の経過に大きな影響を与えることがあります。
医師は、手術の前にこれらの合併症がないかどうか、あるとすればどの程度かをあらかじめチェックします。
緊急時には血糖のコントロールが不十分であってもやむを得ず手術をするケースがあります。
手術後はインスリンを使用して、血糖のコントロールを行うのが普通です。
2018年05月26日
主治医を受診すべきケース
シックデイといっても病気の種類やそれが軽いか重いかは予知できません。
シックデイでは、そのまま病状を観察するか、主治医に連絡して相談するか、
あるいはすぐに受診すべきか、あらかじめ主治医とよく相談しておきましょう。
〇主治医を受診すべきシックデイのチェック項目
・全く食事がとれない
・下痢や嘔吐が続く
・高熱が続く(38℃以上)
・腹痛が強い
・高血糖が続く(250mg/dL以上)
・尿検査用紙を持っている場合:尿ケトンが強陽性となる
・尿検査用紙を持っている場合:尿糖が強陽性となる
・内服薬やインスリン注射をどうしたらよいか分からない
シックデイでは、そのまま病状を観察するか、主治医に連絡して相談するか、
あるいはすぐに受診すべきか、あらかじめ主治医とよく相談しておきましょう。
〇主治医を受診すべきシックデイのチェック項目
・全く食事がとれない
・下痢や嘔吐が続く
・高熱が続く(38℃以上)
・腹痛が強い
・高血糖が続く(250mg/dL以上)
・尿検査用紙を持っている場合:尿ケトンが強陽性となる
・尿検査用紙を持っている場合:尿糖が強陽性となる
・内服薬やインスリン注射をどうしたらよいか分からない
2018年05月25日
シックデイ〜食事が十分とれない場合〜
食事がとれないといっても様々なケースがあります。
例えば、朝食はいつものようにとれたが、昼食は全くとれず、昼食はいつもの半分の場合、
また3食ともいつもの1/3程度しかとれないような場合、などと実に様々です。
@食事療法と運動療法で治療している場合
食事療法と運藤療法のみで治療している場合は、安静にして水分さえ十分に補給できれば、
食事によるエネルギー量が減少しても、大きな問題とはなりません。
しかし、病気で食物だけでなく水分もとれない時は脱水状態になり、
糖尿病昏睡など危険な状態となることもあります。
A内服薬やインスリンで治療している場合
内服薬やインスリンで治療している方がシックデイになって、
食事が十分にとれない場合は迅速に対応する必要があります。
食事量が減少していても、低血糖が起こるとは限りません。
病気のストレスによる血糖上昇反応が強く働き、逆に高血糖となる場合もあります。
T型糖尿病の場合、食事がとれなくてもインスリン注射は必須です。
インスリン注射を中断するとケトアシドーシスによる昏睡の危険があります。
インスリン注射の量を調整する必要があるので、あらかじめ主治医に確かめておくか連絡をとりましょう。
シックデイに適切に対応するには血糖自己測定のチェックが不可欠です。
脱水症が起こった場合には、医療機関での点滴による水分とエネルギー(ブドウ糖)の補給が必要です。
例えば、朝食はいつものようにとれたが、昼食は全くとれず、昼食はいつもの半分の場合、
また3食ともいつもの1/3程度しかとれないような場合、などと実に様々です。
@食事療法と運動療法で治療している場合
食事療法と運藤療法のみで治療している場合は、安静にして水分さえ十分に補給できれば、
食事によるエネルギー量が減少しても、大きな問題とはなりません。
しかし、病気で食物だけでなく水分もとれない時は脱水状態になり、
糖尿病昏睡など危険な状態となることもあります。
A内服薬やインスリンで治療している場合
内服薬やインスリンで治療している方がシックデイになって、
食事が十分にとれない場合は迅速に対応する必要があります。
食事量が減少していても、低血糖が起こるとは限りません。
病気のストレスによる血糖上昇反応が強く働き、逆に高血糖となる場合もあります。
T型糖尿病の場合、食事がとれなくてもインスリン注射は必須です。
インスリン注射を中断するとケトアシドーシスによる昏睡の危険があります。
インスリン注射の量を調整する必要があるので、あらかじめ主治医に確かめておくか連絡をとりましょう。
シックデイに適切に対応するには血糖自己測定のチェックが不可欠です。
脱水症が起こった場合には、医療機関での点滴による水分とエネルギー(ブドウ糖)の補給が必要です。
2018年05月24日
シックデイ〜食事が普通にできる場合〜
シックデイでも指示エネルギー量が摂取できていれば、
内服薬やインスリン注射を通常どおり続けても問題ありません。
しかし、中等症以上の感染症であれば、急速に高血糖となり、
場合によってはケトアシドーシスを起こすことがありますので、
血糖自己測定の回数を増やし、可能であれば尿ケトン体をチェックして、
念のため主治医の診察を受けることが大切です。
次回、食事が十分とれない場合の対処法についてお話します。
内服薬やインスリン注射を通常どおり続けても問題ありません。
しかし、中等症以上の感染症であれば、急速に高血糖となり、
場合によってはケトアシドーシスを起こすことがありますので、
血糖自己測定の回数を増やし、可能であれば尿ケトン体をチェックして、
念のため主治医の診察を受けることが大切です。
次回、食事が十分とれない場合の対処法についてお話します。
2018年05月23日
シックデイとは?
糖尿病の方も健康な方と同じように風邪をはじめとする様々な病気にかかります。
このように糖尿病の方が他の病気にかかった状態を「シックデイ」と呼びます。
シックデイでは、かかった病気や治療のための薬が血糖値に影響を与えることがあります。
特に、感染書府は血糖値を急速に上げ、糖尿病昏睡(ケトアシドーシス)を起こすことがあります。
シックデイで多く見られる病気としては呼吸器感染症と消化器病があります。
呼吸器感染症では、咳や痰と共に発熱し、一般に血糖値は上昇します。
インスリンの量を増やしたり、内服薬をインスリンに切り替える場合もあります。
また、消化器の病気では腹痛や嘔吐、下痢のため、食事どころか水分の摂取もできずに脱水症状を起こし、
時には糖尿病昏睡を起こす危険があります。
シックデイの時には、食事がどの程度とれるかを考えて、
内服薬やインスリン注射をどうするかを判断することが重要です。
早めに医師と連絡をとり、指示を受けましょう。
このように糖尿病の方が他の病気にかかった状態を「シックデイ」と呼びます。
シックデイでは、かかった病気や治療のための薬が血糖値に影響を与えることがあります。
特に、感染書府は血糖値を急速に上げ、糖尿病昏睡(ケトアシドーシス)を起こすことがあります。
シックデイで多く見られる病気としては呼吸器感染症と消化器病があります。
呼吸器感染症では、咳や痰と共に発熱し、一般に血糖値は上昇します。
インスリンの量を増やしたり、内服薬をインスリンに切り替える場合もあります。
また、消化器の病気では腹痛や嘔吐、下痢のため、食事どころか水分の摂取もできずに脱水症状を起こし、
時には糖尿病昏睡を起こす危険があります。
シックデイの時には、食事がどの程度とれるかを考えて、
内服薬やインスリン注射をどうするかを判断することが重要です。
早めに医師と連絡をとり、指示を受けましょう。