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2022年01月28日

オギさんからの電話

一昨日、電話が鳴った。オギさんだ。話すのは2年ぶりくらいか。
オギさんは年上の元同僚だ。もう定年退職して8年くらいになるか。元々の会社が同じなのだ。どちらも出向したが。
「身体の調子はどうなの」心配してくれる。後は元々の会社の話や株の話。オギさんは株の売買でずいぶん資産を形成している。

オギさんはたたき上げだ。派遣社員でウチの会社に入った。
ずっと東京に勤務、僕は違う地域なので関わることはなかった。関わるようになったのは僕が広島営業所の所長になってから。
その時オギさんは福岡営業所の所長だった。福岡と広島、得意先も交差していた。何よりも親密になったのは社員旅行を一緒に行っていたことだ。
当時、社員旅行は営業所単位だった。
広島も福岡もベテランのパートの女性営業が複数いた。全国でもこの2つの営業所だけだ。彼女たちは仲が良かったので、社員旅行の時は一緒にということになった。

プロパーの社員が殆どの中でオギさんは珍しい存在だった。
どちらかというと福岡の所長になったのもプロパー人材が育つまでの中継ぎの感が否めない。当の本人もそれは自覚していた。
いい加減なところもあるが、営業という職務には忠実な人だ。売り上げを作るということにはかなりのこだわりを持っていた。
月末に「生産工場が火事になったから早く商品を買わないと無くなりますよ」と得意先にウソを言ってでも売り上げを達成する人だった。

ある営業部が立ち上がった。オギさんは東京に戻りその事業の営業となった。
それからしばらくして僕は広島から大阪に移動しその営業部の企画担当となった。それでより濃厚にオギさんと接することが多くなった。東京と大阪と離れてはいたが、しょっちゅう電話がかかってきた。東京へ出張した時は一緒に呑んだ。
その営業部が無くなる時、オギさんは子会社に出向した。
その後僕は全社の企画担当として東京へ。東京に来てからもオギさんと酒の付き合いは続いた。

オギさんは細かくてセコイところもある。
退職して電話をたまにくれるのだがワン切り。掛けてこいということなのだろう。セコい。
退職してからも当時から仲の良かったM君、彼は別の会社に転職しているのだが、M君とオギさんの3人で呑みに行くようになった。M君も年に数回電話をくれる。
M君との会話ではいつもオギさんの話題が出る。M君とオギさんは家も近いのでたまに会っているようだ。オギさんは長野の佐久に実家があり、野菜を持って帰ってM君にあげるようだ。

今年に入ってからM君から電話があり、出向元の人事などを話していた。
たぶんオギさんはそれをM君から聞いて電話してきたのだろう。オギさんが最後にいた会社の社長も変わる。
この環境下でいつ呑みに行こうという約束はできない。ただ近いうちに呑みに行こうと約束して電話を切った。
posted by shigenon at 10:10| Comment(0) | TrackBack(0) | リハビリ
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2014年クリスマスイブのプレゼントは最悪でした。 「頸髄損傷」というケガなのか病気なのか・・その症状との戦いの記録と現在の日々をアップします。 (2018年4月追加) 不全の頸髄損傷は「健常な人」に見えます。“ふつうに見える”様に努力をしています。が、反面、「もう良くなったんだ」と思われがち。 骨折とは違い、中枢神経の損傷は完全回復はしないという現実。 「健常に見える」「もっと良くなるよう努力する」「もう治っているんでしょ」の狭間で何とか毎日を過ごしています。
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