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2021年10月29日

急遽実家へ@(長文)

今、実家で書いている。
26日の火曜日、早く仕事を切り上げジムに行っていた。ふくらはぎの鍼が落ち着いたので刺激を入れようと。
帰宅して料理。レンジでできる焼き豚、豚バラ肉300gを買って作った。
その時にLINEに気づいた。姉からだった。

父親がおかしくなっていると。尿がでなく尿管をつけてもらったと。そして言動もおかしい、動けなくなっているとも。
すぐに電話したが出ない。実家の母親に電話した。
父親は夜中にトイレに行きたいが全く動かない。ふとんに父親を乗せてトイレまで廊下を引きずったこと。結局尿が全く出ず、近所の医院の紹介状を書いてもらって病院の泌尿器科に行ったこと。
その話を聞いていると姉から電話が折り返しかかってきた。

姉が言うには、尿管を付けたが、そのあとの状態として様子がおかしいと。何十年も前のことを急に言ったり、手を急に動かして畑に種を植えていると言ったり。
身体が動かなく尿が出ないのは、脳が何か異常な状態ではないかと。脳出血か脳梗塞か。
それで水曜日にもう一度近所の医院に行って脳神経科への紹介状を書いてもらおうかと。その考えには全く同意だ。尿がでなくなるだけでボケた症状。逆を考える。脳に異常があるから尿もでなくなっているのではないかと。

水曜日は仕事の予定があったので、木・金と休んで実家に帰ろうかと思った。
でも思い直した。父親の一大事だ、水曜日の早い新幹線で実家に帰ることにした、水曜の予定は社内のことだ、いつでもできる勉強会だった。
300gの焼き豚は、切りにくかったこともあってその日に食べた。煮卵2個も作っていたのだが、1個食べて翌朝に1個。その日は夜中に目が覚めたが、それから寝られなかった。かなり胃がもたれた。

水曜日の午前に実家についた。
途中の大きな駅で幼いころ、父がよく買って帰ってくれていたたこ焼きを途中下車して買った。なんでだろう、父がボケていてもそれを食べたら正気になるような気がしたのだ。
いつも地元の駅に着くと父が迎えに来てくれていた。つい先月帰った時もそうだったのだ。
タクシーで実家に向かう。

実家に着いて父は僕を見上げると一瞬驚いたようだった。誰か判ってはいるようだ。
普通に話ができる。別にボケてはいないようだ。ただ、顔が急に老けたように感じた。
姉が昼休みに実家に来た。昨日はこんな様子じゃなかったという。何を言っているか解らない話をしていたらしい。
夕方、姉と二人で父を連れて近所のかかりつけの医院に一緒に行く。家から2分程の距離。この医院の医者は、尿が出ないと行った父の様子がおかしいのに気づき、翌日の朝に家まで寄ってくれたり、次の日に電話もくれたりしている。この医者のお父さんに、僕の子供時代にはお世話になっている。
その前に町の社協で車いすを借りに行っていた。もう父は歩けなかった。

父親はずっとこの医師に診てもらっている。だから医師も父親の状態をよく知っているのだ。
尿が出なかったのは病院の検査で腎臓結石と前立腺肥大だと報告する。肝心なのは歩けないこととボケの症状だ。
医師によると、この89歳という歳になるとふだんやっていることを2日やらなければもうその機能が衰えるという。ボケた状態になったのは、それもあるし、腎臓結石による急激な痛みでパニックになるとそういった症状になるという。
痛みで脳がパニックになり脳が機能しなくなるというのは高齢ではあり得るのだろう。そんなことばかり考えている自分にとっては説得力のあるコトバだ。
父も医師の前ではすごくしっかりしている。結局、脳の検査のための紹介状は言い出せなかったし、このしっかりした父の状態では必要性もないように思った。

その日は車いすに乗ったが、医院から帰ると杖で歩いたりもできた。
リビングから食卓まで杖で歩けた。
医院に行っているときに母親は自分のケアマネージャーに相談の電話を入れ、翌日の木曜に来てくれることになった。トイレに行くときにふとんで引きずる状態だったことを伝えたようだ。
この時点でそのケアマネは介護ベッドの手配をしてくれた。
このケアマネも父を知っている。だからこそ、こういう状態になったらもう要介護認定になると確信したのだろう。

そんな状況で帰省した水曜日は終わった。
posted by shigenon at 08:04| Comment(0) | TrackBack(0) | リハビリ
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2014年クリスマスイブのプレゼントは最悪でした。 「頸髄損傷」というケガなのか病気なのか・・その症状との戦いの記録と現在の日々をアップします。 (2018年4月追加) 不全の頸髄損傷は「健常な人」に見えます。“ふつうに見える”様に努力をしています。が、反面、「もう良くなったんだ」と思われがち。 骨折とは違い、中枢神経の損傷は完全回復はしないという現実。 「健常に見える」「もっと良くなるよう努力する」「もう治っているんでしょ」の狭間で何とか毎日を過ごしています。
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