手の力を抜いていると手のひらへ指が丸まってくる。いわゆる猿手。そうならないよう時折、手の指を思い切り張っている。指を張るのは気持ちいい。痺れている手のひら、甲、指がジンっといい感じ。受傷前はこんなに気持ちいい感じだったろうか、残念ながらそれは覚えていない。
手を張ったときに、肘を伸ばす。指先を外側にして伸ばしたり、内側にして伸ばしたり。そうすれば腕も気持ちいい。内側・外側で張った指に伝わる刺激も変わる。
手の痺れは受傷前にもあった。
それは、ゴルフでドライバーを打った瞬間に左肩が動かなくなって、その後左親指・人差し指が痺れた。
それは受傷の2年前だった。2013年の秋。このブログにも書いたT整形外科に行ったら「異常はない」との診断と、「痛いと痺れているのはこちらはわかりませんからね」という冷たい対応。ただレントゲンで「頸椎が狭い」ことは指摘だけしていた。「手術するわけにもいきませんからね」とも。ここでは何度も心を傷つけられている。今思えば、その時に手術で頸椎を拡げておけば良かっただが。
その後に、今も行っているK整形外科に行って「胸郭出口症候群」という可能性を知った。
その後、マッサージに行ってはいたが時々指が痺れていた。
その時に“どのようにして痺れが生じるのか”を痺れた指から辿って確認していた。肩から指までの“痺れロード”をよく自分でマッサージしていた。胸郭を押したら痺れが無くなるので胸郭出口症候群だと思っていた。今思えば胸郭出口症候群ではなく、頸椎への何らかの圧迫が原因と思われるが。
そういう経験があったので、頚髄の損傷で手が痺れるという症状はすんなり受け入れられたのだろう。
すんなり受け入れすぎて、どういうケアをすれば良いのかをあまり考えていなかった。手を張るくらいだった。
手を張るのと同時に腕を伸ばすのが良いなと再認識したのはロングブレス体操。ロングブレス体操の代表的な美木良介のポーズを知っているだろうか。息を吐きながら手を張って伸ばしている。
手の痺れは感覚であり、実際に強くも弱くもなるわけではないのだろう。その時の感じ方だけだと思う。
しかし、その感じ方を伝える神経を手を張って腕を伸ばして、“通路である神経”を刺激することでマシに感じられるなら、そしてそのマシな感覚が習慣化するのであればGoodだ。
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