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2023年07月26日

脳からの命令の強さ

前回書いた意識しないと動かせないという状態。
確かにそうなのだ。健常な状態であれば常に意識しないでも自然に身体が動く。必要な動きを目から脳、そして瞬時に判断してそれぞれの神経が筋肉を動かすのだろう。習慣になった一連の動作というイメージ。
今はどうか。何か動かすといった時にはけっこう脳が強い命令を出している。受傷後、そうしないと動かなかった。強い命令を出しても動かなかったこともある、指令の断絶、左腕は受傷後40日間ピクリともしなかった。

今は強く命令を出すことが習慣化している中で身体が動いているのだろう。それに慣れてしまって強い命令を出しているという実感がないのかもしれない。
正しい歩き方を徹底して実施したから考えなくても動けるようになったつもりだが、脳の命令がいつも同じ命令だから慣れっこになって命令していない・もしくは弱い命令と感じているのか。
それが証拠に昨年10月、今年4月に転んだ際に顔から転んでいる。とっさに手で顔を守るということが出来ていない。健常な反応だとそうはならないだろう。急な動きには対応はできない。

感覚神経と運動神経の違い。調べていたが難しい。前にも調べたのだけど。
要は受傷により中枢神経の信号が緩慢な状態だからとっさの反応ができないと理解していいのだろう。それに加え皮膚感覚が鈍いから熱いものを触っても熱いと感じるまで数秒かかる。目と鼻はまともだが、目にゴミが入りそうな時に前ほど敏捷には動けていないかもしれない。
前にも感覚神経と運動神経を意識しないといけないと書いていながら忘れている。
https://fanblogs.jp/shigenon/archive/956/0?1690352559

今でも階段を降りる時はスムーズに脚が動くわけではない。この動きはずいぶん改善したが腰・脚・足首の運びがまだうまく連動していない。階段から転げ落ちるという惨事を防ぐために脳は目を通じてかなり強い命令を発しているのが解る。それによって余計に筋肉の動きがぎくしゃくする感もある。
いずれにしても慣れて動けると思って脳の命令が弱くなった時に足が上がっていないということが起きている。
考えなくても歩けるようになったと書いたのは1年以上前か。それは間違いで考えていないようで脳はしっかり同じ強さの命令をしているのだろう。同じ動きの時に命令しているということに慣れていただけなのだろうか。

東京にいた時はビルが多く自分の姿が見られる。
歩いている自分の姿。その目から入る情報を脳は考えて最適化してくれていたような気がする。身体を動かすということはフィジカルなことだけではないようだ。
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posted by shigenon at 16:53| Comment(0) | TrackBack(0) | リハビリ
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2014年クリスマスイブのプレゼントは最悪でした。 「頸髄損傷」というケガなのか病気なのか・・その症状との戦いの記録と現在の日々をアップします。 (2018年4月追加) 不全の頸髄損傷は「健常な人」に見えます。“ふつうに見える”様に努力をしています。が、反面、「もう良くなったんだ」と思われがち。 骨折とは違い、中枢神経の損傷は完全回復はしないという現実。 「健常に見える」「もっと良くなるよう努力する」「もう治っているんでしょ」の狭間で何とか毎日を過ごしています。
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