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2024年01月11日

広島県呉市 海軍の街 呉で海軍料理を味わう 2023年2月5日来訪

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軍港を見下ろせる「クレイトンベイホテル」で味わう海軍料理です。

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呉に来たら是が非でも泊まってみたいホテル。
それが「じゃらんネットランキング2022 泊まって良かった宿大賞 中国・四国部門」第2位受賞のホテル、「クレイトンベイホテル」だ。
ホテルからは、軍港として有名な呉港の眺望が楽しめる。
清潔感漂う客室にて、贅沢な時間に身を任せ、ゆったりとくつろぎたい。
格式ある4つ星ホテルが与えてくれるのは、優雅に流れる最上級の癒し時間。
結婚式場やカフェ、日本料理店などが、心に明かりを灯したい客の利用を、ホテル内で常日頃待ち構えている。

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ホテルにチェックインし、さっそく夕食会場に向かう。
瀬戸内の海の幸や新鮮な野菜など、四季折々の食材を楽しめる、日本料理店「呉濤(ごとう)」の暖簾をくぐる。
食卓に並ぶのは彩り豊かな小皿の数々。
地産地消にこだわった匠の技が光る。
広島の地酒を味わえば、一段と箸が進む。
旨みをともなった料理一品一品が、口の中でふくよかな味わいを広げていく。

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翌朝、清々しい海辺のホテルで迎える朝食の時間。
期待大の「海軍さんの朝食」を味わうため、朝食会場の「ヴェール・マラン」へ向かう。
「ヴェール・マラン」はホテル最上階の11階にある。
呉湾を一望できる窓際から望めるのは、山と海両面の景色。
山側には、標高737mの灰ヶ峰や呉市の街並みが、海側にはかつて軍港として栄えた港湾が見える。
海上自衛隊艦船の出入りも、運が良ければ見ることが可能だ。
驚きなのは、この最上階の11階が、戦艦大和の艦橋とほぼ同じ高さに当たるということだ。
訪れる観光客を少しでも楽しませる、ホテルの心意気が感じられる。

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「海軍さんの朝食」と名づけられた色彩豊かなメニューの一品一品。
卵にベーコン、焼き魚など、タンパク質多めのパワフルな食材が、食卓に向き合う客を鮮やかな色合いで魅了する。
シャキッと目が覚める朝食は、元気いっぱいに迎えたい一日のスタートには欠かせない。
長期にわたる洋上生活を強いられた海軍軍人のため、工夫をこらして作られた料理の数々。
味わいながら、当時お国のためにと、戦地へ赴いた海軍の特異な環境に思いを馳せる。

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「海軍さんの朝食」のリーフレットを入手。
見開き1枚の紙面では、目の前に配膳される料理一品一品について、名称や食材を解説している。
名称に使われているのは、戦時中に活躍した名だたる軍艦の名前だ。
お膳に美しく配置された軍艦たちは、各々誇らしげに存在感を示す。
栄養が詰まった器のひとつひとつが、軍人たちのエネルギーを詰め込んで大海に浮かぶ、艦船に見えてくる。
かつての軍港を見下ろしながら堪能する海軍料理。
軍人たちがエネルギーの源とした食事で、自身もエネルギーをしっかりチャージする。
さあ、今日もエネルギッシュな一日の始まりだ。

改稿・編集 HT

詳しくは以下のリンクを参照してください。
クレイトンベイホテル https://clayton-bay.jp/
クレイトンベイホテル公式Twitter https://twitter.com/claytonbay1991
呉観光協会 http://www.kure-kankou.jp/


2024年01月06日

山梨県北杜市白州町 サントリーが提供する「白州蒸溜所ものづくりツアー」に参加する 2023年11月1日来訪

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希少なウイスキーのテイスティングも楽しめる、「白州(はくしゅう)蒸溜所ものづくりツアー」です。

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ウイスキー博物館前を集合場所に、ツアー参加者7名が集まる。
天候に恵まれた標高700mの白州町。
冷んやりした空気が気持ち良い。
徒歩数分の移動で蒸留棟に到着。
工場内にはウイスキー独特の芳しい香りが漂っていた。
製造過程である仕込み、発酵、蒸留、熟成をじっくりと見学でき、どのようにして有名ブランド品が作られるかを知れる、興味深いツアーの始まりだ。

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製造過程の最初に行われる仕込み。
仕込みとして使われる水は、地元山梨は北杜市白州町で採取される、南アルプスの地下天然水である。
仕込み槽へ、粉砕した大麦麦芽を投入し、仕込み水と混ぜ合わせる。
麦芽中の酵素による作用で、でんぷんが糖に変わる。
出来上がるのが麦汁だ。
熱気でむんむんとした場内には、甘い香りが漂う。

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適温に冷まされた麦汁は、発酵樽へ移される。
酵母を加えると、麦汁中の糖分が分解されてアルコールと炭酸ガスに変わり、ウイスキー特有の香味成分が作られる。
ここ白州蒸溜所で行われる発酵には、伝統的に木桶を使っているようだ。
木桶は保温性や通気性に優れ、発酵しやすい環境の中で、複雑で厚みのある味わいを生み出す。
場内に立ち込める熱気が、ツアー参加者の上着を脱がせる。

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約60時間の発酵を終えたもろみは、このポットスチル(蒸留釜)を使ってアルコール濃度を高める。
ポットスチルで2度蒸留すると、7%のアルコール濃度が、60〜70%に変わる。
ポットスチルは形や大きさに違いがあり、使い分けて、多彩な原酒を製造しているようだ。
白州蒸溜所は今年で50年目だが、ポットスチルが並ぶ光景は、開業当初からほとんど変わっていない。
貴重な記録となっている写真からは、当時から最先端の技術を使っていた事実がうかがい知れる。

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貯蔵庫へはバスを使って移動する。
いよいよ、ウイスキー製造の最終工程にたどり着く。
貯蔵庫の中に充満しているのは、より一層の甘い香り。
5年から10年、または30年にも渡る長い年月を樽の中で寝かせ、熟成させるのが、貯蔵庫の重要な役目だ。
約2万の樽で眠っているウイスキー。
周囲には、このような貯蔵庫がほかに17棟もあるというから驚きだ。

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蒸溜所の見学を終えたあと、待ちに待ったテイスティングの時間を迎える。
テイスティングできるウイスキーは4種類。
左から、「ホワイトオーク樽原酒」、「ライトリーピーテッド原酒」、「白州」、「白州森香るハイボール」と、4つの試飲グラスが並ぶ。
写真は、「白州」を使用した特製ハイボール、「白州森香るハイボール」だ。
透明感あふれるミントグリーンカラーが見た目に美しい。
グラスにはたっぷりの氷を入れ、白州を注いでソーダで割る。
白州とソーダの割合は1:3〜4がいいらしい。 
最後にミントの葉を1枚叩いて水面に添えると、何とも言えない爽やかな香りが漂う。
テイスティンググラスもお土産に頂き、要予約の3000円コースだが、値段以上の価値を感じられたツアーだった。
  
改稿・編集 HT

詳しくは以下のリンクを参照してください。
サントリー白州工蒸留所(山梨県北杜市) https://www.suntory.co.jp/factory/hakushu/

2024年01月01日

長野県松本市 黒と白の対比が美しい 国宝 松本城を訪ねる 2022年9月9日来訪

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貴重な現存する五重天守が見られる国宝のお城、松本城です。

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長野県松本市の中心地にそびえ立つ松本城。
全国のお城の入城者数では、毎年トップ10入りするお城として名高い。
お城情報WEBメディア「城びと」(株式会社東北新社)によるアンケートでは、「2023年に行きたい!お城ファンの“推し城”20」において、堂々の1位にランクインしている。
戦国時代の1504年(永世元年)に築城された深志城(ふかしじょう)が始まりであるといわれる松本城は、日本にある現存天守(げんそんてんしゅ)で、12ある中の一つだ。
内、五重天守を持つのは、松本城と姫路城の2城のみ。
日本最古の五重天守を現存天守とする松本城は、天守の建物に月見櫓(つきみやぐら)が接続している点においても、大変貴重な城といえる。
軍事目的ではない月見を目的にした櫓の接続には、時代によって天守の意味づけが変わってきた様子が見てとれる。
現存天守とは、「江戸時代以前に建てられたもので、修復を続けながら今も残っている城」のこと。
400年以上もの風雪に耐え、今なお美しい存在感を放つ国宝 松本城。
その美を放つ魅力の真髄を知るべく、城郭へ足を運んだ。

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松本城は、現存12天守の中では唯一の平城だ。
平城とは平地に築かれた城のことで、対してほかの城は、丘に築かれた平山城や山に築かれた山城である。
遠くに望む日本アルプスの山々をバックに、松本城は優美な整然とした姿を見せる。
お堀の水面には、漆喰の白と漆塗りの黒の対比が作る高潔な外観を映し込み、幻想的な美を演出する。
洗練された松本城城郭は、どの角度から見ても絵になる。
数あるフォトスポットの中で、松本市の公式ゆるキャラ「アルプちゃん」と記念撮影ができる場所が人気を集め、観光客が列を成していた。
アルプちゃんの愛らしい顔立ちが、人の心を惹きつけているようだ。

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天守閣から一望する、日本アルプスに囲まれた松本市内の景色。
かつての城主が眺めたであろう景色を見ながら、当時のお城での生活に思いを馳せる。
天守閣の展望場所からは、周囲に広がる市内全域をぐるっと回りながら見下ろす。
城下町であった周囲には、蔵造りの建物が未だ多く残こり、街にレトロな雰囲気を漂わせている。
飲食店や土産物屋も多く建ち並んでいるため、観光場所としてお勧めだ。
残念ながら、天気が曇りがちであった当日の松本市。
天気による曇った気分も、周囲の雄大な景色を楽しみながら、新鮮な空気を吸えば吹き飛ぶ。
信州の山々に囲まれた松本市の澄んだ空気が、気分を晴れやかにしてくれる。

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お城では珍しくない、狭くて急な階段。
松本城でも、各階を急な勾配の階段がつなぐ。
最も激しいのが、4階から5階への階段で、角度は61度にもなるから驚きを隠せない。
階段が急なのは、4階床からは4m弱もある天井の高さが理由だ。
エレベーターがない松本城では、1段の高さも最大42cmになるこの厳しい階段を上らなければ、天守最上階にたどり着けない。
上る時は張り出す梁に頭をぶつけないように、下りるときは階段から足を踏み外さないように、十分注意して移動したい。

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お城の見学を終え、横の移動に縦の移動と歩き続けた体は、エネルギーの消費で空腹を訴える。
長野の代表的な食べ物、信州そばを味わうべく、松本城から徒歩5分の場所にあるそば屋「こばやし」を訪ねた。
創業100年以上を誇る同店のこだわりは、国内産のそば粉を使用した手打ちの二八そばだ。
そば粉八つなぎ二で作る二八そばは、小麦粉を加える分、麺のなめらかな食感や喉ごしの良さを楽しめる。
お店が創るモダンで落ち着いた雰囲気の中、香り高い信州そばに舌鼓を打つ。
ボリュームがある天ぷらが、サクサクと音を立て、口の中に幸福を広げる。
自宅用には生そばとそば茶を購入。
「こばやし」の信州そばで心と体を満たしたあと、見学で愛着が増した松本城に別れを告げる。
松本城の美しさに潜む、歴史の真髄を知ることができ、大変有意義な旅となった。

改稿・編集 HT

詳しくは以下のリンクを参照してください。
松本城 https://www.matsumoto-castle.jp/
信州松本手打ちそば こばやし http://www.kobayashi-soba.co.jp/
松本市公式観光情報 新まつもと物語 https://visitmatsumoto.com/

2023年12月26日

滋賀県長浜市 つづら尾崎展望台から秋の琵琶湖を眺める 2023年11月9日来訪

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つづら尾崎展望台から眺める、紅葉する琵琶湖の雄大な景色です。

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琵琶湖の風景をドライブで楽しみたい。
琵琶湖を望む絶好の場所を求めて、奥琵琶湖パークウェイを家族とともにキャンピングカーで走行する。
向かう先は琵琶湖の北岸に位置する「つづら尾崎展望台」。
ここでは素晴らしい景色が拝めるに違いない。
地図上の位置関係から、そう確信した。
琵琶湖の最北端には、葛籠尾(つづらお)半島が突き出ている。
その先端に位置するのが「つづら尾崎展望台」だ。
葛籠尾半島を縦に走る、18.8kmの奥琵琶湖パークウェイでは、春には花見を楽しめる約3000本の桜並木が迎えてくれる。
眼下には、琵琶湖の湖面が太陽の光を反射してキラキラと輝く。
大浦方面の西側にある県道513号と、岩熊(やのくま)方面の東側にある県道512号がぶつかり合う地点、「つづら尾崎展望台」に到着。
比較的広い駐車場には、地元の名産品などを取りそろえるお土産屋さんや食堂が建ち並ぶ。
レトロな雰囲気が漂う観光地といった感じだ。

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駐車場に車を停め、琵琶湖方面に目を向ける。
南側の琵琶湖を一望できるエリアには、樹木が作る屋根の下にベンチが横に連なり、双眼鏡が観光客を待ち構えている。
駐車場から、湖面の美しい景色を、木々の間から望める。
「つづら尾崎展望台」が提供してくれるのは、駐車場からダイレクトに観れる琵琶湖湖面の絶景だ。
「早く目の前にある柵まで移動して、琵琶湖の素顔に出会いたい」
見晴らしの良い絶景を今すぐにでも観たいという欲求が、柵へ足を向かわせる。

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南側の展望エリアに足を踏み込むと、目の前には、勇大な琵琶湖を望む素晴らしい景色が広がる。
面積と貯水量ともに日本一を誇る琵琶湖。
ここからは、実に湖面の4分の1の景色を眼下に収められる。
琵琶湖を眺めるには格好の場所だ。
特に水質が綺麗とされる琵琶湖北側の景色を堪能でき、その美しさに思わず感嘆の声が漏れる。
季節は秋。
湖畔の木々は紅葉し、青い湖面とのコントラストが美しく、言葉を失わせる。
春には桜が咲き乱れ、ピンク色に染まった海津大崎(かいづおおさき)の桜も遠くに見下ろせる。
琵琶湖に浮かぶ竹生島(ちくぶしま)を目の前にして、四季折々の風景を満喫できる「つづら尾崎展望台」は、数ある展望台の中でも貴重な展望台と言われている。
来春は、花見を目的に再び訪れてみたい。

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「つづら尾崎展望台」に設置されている「恋人の聖地」のモニュメント。
「丸子船が運ぶ恋」と名付けられたこのモニュメントは、琵琶湖水運で用いられた「丸子船」がモデルとなっている。
かつては人や物資を運んでいた丸子船が、まるでハートを載せて運んでくれているような、ロマンあふれる造形だ。
ハート型の帆には、恋愛成就や永久の愛を願う恋人たちにより、赤いリボンが無数に結び付けられている。
赤いリボンは、「観音の里」と呼ばれる奥琵琶湖地域にて、安置される観音様がまかれている赤い腹帯から来ているらしい。
「恋人の聖地」とは、NPO法人地域活性化支援センターが、少子化対策と地域活性化をテーマに全国的に展開する社会貢献プロジェクト。
2021年9月1日現在、全国137ヶ所に恋人の聖地が展開されている。
「丸子船が運ぶ恋」は、ブライダルファッションデザイナー桂由美氏によって認定されている場所でもあり、石碑に刻まれているその名がモニュメントの品位を高めている。
たくさんの若い恋人たちがこの場所に集い、互いの愛を信じ、プロポーズが行われてきたに違いない。

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「恋人の聖地」の周りで、目を楽しませてくれる「広場 どうぶつの森」。
ライオンやキリン、ペンギンなど、様々な動物のオブジェが立ち並ぶ。
小さな子供連れのファミリーが、ピクニックや散策を楽しむのに良さそうだ。
見た目にとてもリアルな造形の動物たち。
小さなお子さんが好きな動物を探し回り、お気に入りの動物を前にし、喜び触れ合う光景が目に浮かぶ。
恋人同士からファミリーまで、あらゆる層が楽しめる「つづら尾崎展望台」。
琵琶湖の観光客を温かく迎えてくれるこの場所を、訪問先としてお勧めしたい。

改稿・編集 HT

詳しくは以下のリンクを参照してください。
つづら尾崎展望台TOP http://www.koti.jp/parkway/tenbo-dai.htm
長浜土木事務所木之本支所管内(旧伊香郡地域)の通行規制状況https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kendoseibi/machizukuri/303966.html

2023年12月21日

北海道河東郡音更町 「音更ら〜麺村2023」で「ブロッコリーラーメン」を堪能する 2023年10月22日来訪

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「音更ら〜麺村2023」で味わう、音更(おとふけ)町特産の味「ブロッコリーラーメン」です。

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北海道は十勝平野の中心都市、帯広市隣の音更町で開催されたラーメンイベントが、「音更町ら〜麺村2023」だ。
会場である「道の駅おとふけ なつぞらのふる里」を訪れる。
2017年の開催から5回目を数える同イベントでは、音更町地元の名産であるブロッコリーを使用した、特製ご地麺が食べられる。
作付面積及び生産量日本一を誇る音更産の小麦に、葉緑素やαリノレン酸などの栄養価の高い音更産ブロッコリーを練り込む。
味わい深い「ブロッコリー麺」の完成だ。
「音更町ら〜麺組合」加盟の人気ラーメン店10店舗が、独特な麺の個性をどう美味しく仕上げるのか、大変興味深い。

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「道の駅おとふけなつぞらのふる里」は、2022年4月にオープンしたばかり。
北海道内外間わず、連日多数の観光客が訪れる、人気の道の駅だ。
フードコートでは、地元有名店が農業王国十勝の食を提供する。
農畜産物等販売所「なつぞら市場」では、地元産の新鮮な野菜のほか、地元の農畜産物を使用した加工食品や、地元特産品が売られる。
施設内の移動中、目に飛び込んでくるのが巨大なゴジラの模型。
その高さは2m。
映画ゴジラの音楽で有名な作曲家 伊福部昭氏は、幼少期を音更町で過ごしており、パネル展示を通して彼の足跡がたどれる。
自然との距離が近く、旬の食材が豊富な音更町。
その音更が生み出す偉大な作曲家の存在を知ることができ、とても感慨深い。

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「道の駅おとふけなつぞらのふる里」では、文字通り、NHK連続テレビ小説「なつぞら」のロケ地を紹介している。
NHK連続テレビ小説「なつぞら」の十勝編で登場した「柴田家の母屋・牛舎・サイロ」と、「菓子店雪月」を模した建物、合計4棟が建ち並ぶ「なつぞらエリア」は必見だ。
建物の前では、軽備された牧草地で放牧されるオブジェの牛たちも目にできるなど、ドラマの雰囲気そのままに展示されている。
ドラマの世界を体験でき、ロケで実際に使用された小道具などの現物を見れるのは、ドラマのファンにとってはうれしいに違いない。
ドラマのファンならずとも、十勝平野開拓当時の生活を垣間見れる同施設は、大変見応えがある。
「菓子店雪月」の店舗内では、オリジナルグッズやお菓子などの販売もされており、こちらもお勧めだ。

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広大な敷地に、参戦した10店舗が一列に軒を連ねる。
特製ラーメンを求める来場者が各店舗の前に押し寄せ、イベントは大盛況だ。
午前11時にもなると長蛇の列となり、行列の最後尾が確認しづらいほどとなっていた。
比較的天気が良かったものの、気温は上がらず、若干肌寒さを感じたイベント当日。
冷たい外気を感じながらの順番待ちは体に堪える。
待ちに待ち、お目当てのラーメンをようやく手にする。
温かい麺とスープは、冷え切った体と心に染み渡り、失われた活力を取り戻す。

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ラーメン食べ比べに必要なチケットは、当日会場内で購入できる。
1000円のチケットで好きなラーメンを3杯選べられ、遊び心で食べ比べできるので、とてもお得感がある。
10店舗全店舗が「ブロッコリー麺」を必ず使用するというルールの下、さまざまな種類のラーメンが出品されていた。
シンプルな醤油ラーメンや味噌ラーメン、そしてホルモンラーメンやパクチーをトッピングしたラーメンなど、普段食べられないような変わり種のラーメンも数多くある。
どのラーメンを試食しようかと悩ましく感じる中、選んだラーメンのひとつが店舗「ラーメンのこんの」が提供する汁なし担々麺だ。
音更町+勝川温泉の「モール温泉豚」を使用したそぼろや、新鮮な産地直送野菜をふんだんにトッピングした、こだわりのメニューとなっている。
パクチーの風味が効いた個性的な味わいはたまらない。

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家族で、最も美味しいと口を揃えたラーメンが、店舗「五春(ごしゅん)」が提供する油そばだ。
強力小麦粉「みのりのちから」と「春よ恋」を使用した、自家製ブロッコリー麺で作られた油そばは、イベント限定の品である。
ほのかに感じるブロッコリー風味の、もっちりした太麺をストレートに味わう。
麺に絡むたれが作り出す絶妙な味は、なんとも言えない。
イベント限定のメニューにしておくにはもったいない逸品だ。

改稿・編集 HT

詳しくは以下のリンクを参照してください。
道の駅おとふけ なつぞらのふる里 https://michinoeki-otofuke.jp/
音更ら〜麵村実行委員会(音更町商工会) http://www.otofuke.jp/
ラーメンのこんの https://ramennokonno.jp/
※「五春」の公式HPはありません。

2023年12月16日

静岡県富士宮市 西山本門寺「信長公黄葉まつり」 2023年11月12日来訪

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西山本門寺(にしやまほんもんじ)「信長公黄葉(のぶながこうこうよう)まつり」で実演される火縄銃演武です。

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富士宮郊外の山間(やまあい)にある古刹(こさつ)・西山本門寺。
毎年11月第2日曜日に行われているのが「信長公黄葉まつり」だ。
普段は静かな寺も、この日は人であふれ、富士宮駅前から臨時のシャトルバスが出るほど賑わう。
今年は11月12日、臨時で設けられた駐車場、芝川スポーツ広場に車を駐める。
表門である黒門を目の前にし、本堂まで続く参道に足をかける。
高い石段と土で成り立つ、幅10〜15mある広い参道は、この先約800mにわたって続く。
左右に広がるのは、創建以来変わらない、しみじみとした森林の景色。
700年の長きにわたり生い茂る森林は、参拝者が持つ雑念を飲み込み、忘却の彼方へ押しやる。
澄んだ空気の中を、息を切らしながら歩き、ようやく本堂前に到着。
秋が深まるこの時期、涼しさの中ではあるが、体が汗ばんでいた。

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本堂横の広場では、奉納踊り、舞扇(まいおうぎ)、信長公天下布武の舞、居合いが披露される。
午後2時からは、多くの人たちが楽しみにしている火縄銃演武の始まりだ。
まつり一番の見どころだけに、人が集まるのも早い。
既に人垣ができており、人と人との間をすり抜け、なんとか観覧場所を確保する。
参道では富士宮市名店の出店(でみせ)が並び、ほかにも境内では野点(のだて)や二胡(にこ)演奏などが行われ、賑わいを見せる。
駿府鉄炮衆の方々が、鎧や兜、袴を身に着けて準備万端。
安土桃山時代の時代絵巻が、丁寧に説明され、演出が始まった。

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実演されたのは、1575年に「長篠の戦い」で信長により用いられた火縄銃の戦術、「三段撃ち」だ。
織田信長が考案したとされる「三段撃ち」は、当時向かうところ敵なしとうたわれた武田騎馬軍を撃破し、織田・徳川連合軍を圧勝に導いた。
縦一列に3人が並び、1人目が射撃をする間に残りの2人が射撃の準備を行い、順番に前へ出る。
休止時間を極力なくし、連続して銃を撃つ戦術だ。
耳に響く破裂音と、あっという間に打ち終わる素早さ。
夢中でカメラを向ける観客からは、感嘆の声が上がる。
もうもうと立ち込める硝煙(しょうえん)により、会場はまるで当時の戦場にいるかのような臨場感に包まれる。
1時間にわたる実演のあとに迎えるのは、武将に扮した演者の方々と写る記念撮影の時間。
観客は、演者とのふれあいの中、戦場の世界から現実の世界に引き戻される。

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本堂を裏手に回ると、ひっそりとたたずむ縦に細長い石碑がある。
石碑に刻まれているのは「信長公首塚」の文字。
首塚石碑の左手にある、樹齢500年の柊(ひいらぎ)の大木も独特な存在感を放つ。
案内板には、「推定樹齢五百年。炎上する本能寺から持ち出された信長の首がここに運ばれ、埋められたときに植林された……云々」といった意味の内容文が記されている。
実は1582年に起きた「本能寺の変」において、殺害されたはずである信長の首が見つかっておらず、かねてから歴史上の謎とされてきた。
これについてはさまざまな考察がされているようだ。
焼死体が多くて特定できなかったという説のほか、火が激しく燃えたため焼失したという説や、清玉(せいぎょく)上人が供養のために持ち去ったという説など。
最近では、TBSのテレビ番組「世界ふしぎ発見!」が、11月18日の放送で西山本門寺首塚の謎に迫り興味深い説を提唱している。
事件の前日に、本能寺にて、信長の前で囲碁対局を行っていた日海という僧侶がいた。
彼が事件後、背負った基盤セットに信長の首を隠し、富士宮まで運んだという説だ。
以前この首塚に来たことがある母が、「独特の雰囲気だった」と言っていたのを思い出す。
やはり、信長の首がここに眠っているのだろうか。

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西山本門寺は、富士五山の一つで法華宗興門流の大本山。
1344年(康永3年)に日代上人により開山され、山号を富士山、寺号を本門寺としたとされている。
なぜ日海は、京都からはるばる富士宮まで運んだのか。
本当に、ここ、西山本門寺に葬られているのだろうか。 
信長が書いたとされる証文や、使用したとされる木刀が、テレビ番組では紹介される。
考えてみれば400年以上も昔のことである。
それすら本物かどうか疑わしい。
信長の首について、説を立証するのは限りなく困難と言っていいだろう。
だからこそ色々と考察され、実にさまざまな説が提唱されるのだ。
歴史は、真実を追いかける人々のイマジネーションによって作られる。
歴史の面白さは、このイマジネーションにあるのかもしれない。

改稿・編集 HT

詳しくは以下のリンクを参照してください。
西山本門寺
https://fmc.pref.shizuoka.jp/fujinokuni/number_50/3474/
信長公黄葉まつり|静岡県富士宮市
http://www.city.fujinomiya.lg.jp/sp/kankou/llti2b0000001916.html

2023年12月11日

和歌山県東牟婁郡那智勝浦町 熊野古道を歩いて 那智の滝に出会う 2023年11月14日来訪

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熊野古道から 熊野那智大社を訪ねて 那智の滝に出会う、那智勝浦の旅です。

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日本が世界に誇る世界遺産、「紀伊山地の霊場と参詣道」を訪ねる旅に出た。
世界遺産に登録されたのは、2004年(平成16年)7月7日。
まだ見ぬ世界遺産の景色に期待を高め、霊場 熊野三山の熊野那智大社へと続く、熊野参詣道に足を踏み入れる。
大門坂(だいもんざか)を出発点に、連綿と続く「熊野古道」の石畳階段をひたすら上る。
左右に広がるのは杉林。
夫婦杉(めおとすぎ)から始まる杉林の光景が、奥深く趣きある旅を演出している。
静けさに包まれた山道には、やわらかな木漏れ日が降り注ぎ、歩を進めるごとに厳かな空気が立ち込める。

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大門坂から熊野古道を歩き、40分ほど経っただろうか。
階段に次ぐ階段を踏み越え、息も絶え絶えにたどり着いた先に迎えるのが、「熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)」だ。
見晴らしの良い高台に、朱色をまとったお社が晴れやかにたたずむ。
那智大社に、熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)と熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)を合わせた「熊野三山(くまのさんざん)」は、熊野山に根付く民俗的信仰の中心地。
全国に約3000社ある熊野神社の総本社でもある。
今日11月14日は、年に一度の「紅葉祭(もみじまつり)」の日。
お祭り関係者の神職が、社殿から列をなして移動し始め、お祭りの準備に余念がない。

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熊野那智大社から隣の青岸渡寺(せいがんとじ) を経て、緩やかに下る道を進むと見えてくるのが、「三重塔(さんじゅうのとう)」だ。
三重塔は、西国三十三所観音巡りの第一番礼所でもある青岸渡寺に帰属する。
塔の1階には不動明王が、2階には阿弥陀如来が、3階には千手観音菩薩が安置されているようだ。
三重塔とその背後に見える滝が、互いに相手を引き立て、なんとも言えない見事な景観を創り上げる。
観光PR用の写真や映像には、朱塗りの三重塔と白いしぶきの那智の滝がバランス良く収まる、この画が選ばれる。
撮影ポイントとなる場所を階段脇に選定し、三脚を立て、カメラを固定する。
被写体に対して距離や角度を考慮した、絶妙な立ち位置。
ここから見る景色、撮影でなければ得られない、感動がある。

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道なき道、急勾配の坂道を下ると、観光客で賑わう開けた場所に出る。
飲食店から道路を挟んで見えるのは、「飛瀧神社(ひろうじんじゃ)」の鳥居だ。
鳥居の前、左右に構える立派な杉の木が、鳥居をより重厚な存在にしている。
鳥居をくぐり、杉並木の間に走る石階段を、奥へ下り進む。
「那智の滝(なちのたき)」がその先にお目見えする。
那智の滝こそが、飛瀧神社の御神体だ。
滝の前に構える鳥居が、滝の神聖さを明確にしている。
落差133mの直瀑(ちょくばく)はまさに圧巻。
加えて今日は紅葉祭。
手を合わせたくなる偉大な神の化身を前に、巫女が優雅に舞い踊り、境内をあでやかに彩る。

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翌朝向かったのは那智勝浦漁港。
那智勝浦漁港は、生マグロの水揚げ高が日本一で有名な漁港だ。
毎日開催されるマグロ解体ショーや、朝から食べられるマグロ丼が人気の、「勝浦漁港にぎわい市場」へ入る。
握り寿司のお店「まるぐろ」では、お隣の太地町(たいじちょう)で水揚げされる鯨肉のお寿司4貫を注文。
紀の松島を遠くに望む、海辺のテラス席で優雅に食し、味わう。
塩と醤油が鯨の味を引き立てる。
まろやかな歯ざわりで口の中に旨味が広がり、鯨は跡形もなく溶けていく。
日本一の漁港で味わう、太平洋が生み出す食の恵み。
温泉地としても有名な那智勝浦では、至る所にある足湯もあわせて楽しみたい。
都会の喧騒を離れ、これほど贅沢に過ごせる時間はない。

詳しくは以下のリンクを参照してください。
熊野那智大社 https://kumanonachitaisha.or.jp/
- 和歌山県 那智勝浦町 -世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」
https://www.town.nachikatsuura.wakayama.jp/info/360
わかやま観光 | 熊野エリア | 和歌山県公式観光サイト 
https://www.wakayama-kanko.or.jp/destinations/kumano/
勝浦漁港にぎわい市場 - 〜 マグロ解体ショー毎日開催中!  https://nigiwaiichiba.com/

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2023年12月06日

静岡県富士宮市 富士宮まつり 山車の競り合い 2023年11月4日来訪

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「富士宮まつり」の醍醐味、山車(だし)の競り合い(せりあい)です。

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1200年もの長きにわたり鎮座し、富士宮市の地を見守り続けているのが、富士山本宮浅間大社。
富士登山の起点でもある富士宮市は、浅間大社の門前町として栄え、養蚕、蚕糸産業で大きく発展した。
毎年11月3日から5日にかけて、富士山本宮浅間大社 秋の例大祭「富士宮まつり 秋宮」が催される。
本宮(ほんみや)の日である4日には、20区の山車・屋台が、市の中心街で東西南北にずらりと出揃う。
時が16時を迎えると、本宮式典が開始。
司会者の合図で一斉にお囃子(おはやし)が始まる。

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今では珍しくなくなった、山車に乗る女性のお囃子。
しかしながら、女人禁制のしきたりは、日本のお祭りにおいて色濃く残ってきた。
富士宮でも、山車に女性がお囃子として乗ることは、忌み嫌われてきた歴史がある。
時は昭和から平成、令和と移り、変わり行く時代の中、祭りのあり方にも変化が訪れる。
伝統を有する京都の祇園祭でも、山鉾(やまぼこ)への女性参加が容認されるようになった。
少子化による人手不足、そしてジェンダーレスの流れが、女性容認に拍車をかけているようだ。
鐘や笛、太鼓を奏で、意気揚々とした姿を見せるお囃子の女性。
踊り手の老若男女が盛り立てる中にあって、何の違和感もない。

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秋の陽が沈んだ頃、お祭り会場となる市街地では、あちらこちらで鬨の声(ときのこえ)が上がる。
富士宮祭り一番の見どころである喧嘩囃子、競り合いの始まりだ。
山車と山車が徐々に近づき合う。
最後には、ご覧のように接近しての競り合いだ。
木の花区と貴船区の太鼓が、今にも触れ合いそうになり、緊迫した光景が周囲を興奮させる。

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沿道の祭客も、祭りが創り上げる異様な世界に恍惚とし、夢中でカメラを向ける。
競り合う山車さながら、見物客同士も、至近距離で接触し合う混みようだ。
大きなカメラを構えた男性と肩がぶつかる。
40代前半と思われる男性はなんと大阪から来ていて、今夜中に帰るそうだ。
「こうした競り合いは珍しいですよ。素晴らしいですねぇ。是非とも見たくて日帰りで来ました。撮り甲斐があります。いい写真が撮れそうですよ」と彼は満足そうに話す。
写真展に自身が撮影した写真を出品するらしく、富士宮まつりが世の中に知れ渡るいい機会になればと、心より願ってやまない。
この時期、新聞の一面やニュースの第一報で取り上げられるのは、政令指定都市でもある静岡市で開催される「大道芸ワールドカップ」。
人口13万人の富士宮市は、人口68万人の静岡市と比べると、はるかに人口規模は小さい。
しかしながら、誇るべき伝統を受け継ぐ富士宮市民の熱き魂は負けていない。
市をまたぐお祭り同士の競り合いにも、今後は注目していきたい。

改稿・編集 HT

詳しくは以下のリンクを参照してください。
富士宮まつり 公式サイト https://akimiya.com/
【富士宮市】秋の祭典!富士山本宮浅間大社 秋の例大祭「富士宮まつり 秋宮」が11月3日・4日・5日に開催されます! 
https://fuji-fujinomiya.goguynet.jp/2023/11/02/post-128069/

 

2023年12月01日

静岡県島田市 蓬莱橋ぼんぼり祭り 2023年5月27日来訪

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ほんのりとした明かりが橋を彩る「蓬莱橋(ほうらいばし)ぼんぼり祭り」です。

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JR東海が開催する、「さわやかウォーキング」に参加する。
5月27日(土)、28日(日)に島田市で開催される「蓬莱橋ぼんぼり祭り」に合わせ、5月27日(土)に東海道本線の島田駅からスタートする、ウォーキングのイベントだ。
「ばらの丘公園」や「蓬莱橋」など、見応えのある観光地を散策して楽しむ。
昔ながらの風情にあふれた蓬莱橋では、ぼんぼりが橋の欄干を彩り、夜を迎えると恍惚的な世界が作られる。
駿河湾に注ぐ、水量の多さと急な流れで有名な大井川に、農業用の橋として1879年(明治12年)に架けられた蓬莱橋。
時代劇など、映画やドラマのロケ地としても人気の橋だ。
何より、1997年には「世界一長い木造歩道橋」としてギネスブックに認定されており、一見の価値がある。
全長897.4mの長さの蓬莱橋を、通行料100円を支払って渡る。
ちなみに、「897.4」の数字は「やくなし(厄無し)」と表せ、縁起が良いとされている。

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渡り始めると、さっそく色とりどりにデザインされたぼんぼりたちが、橋の両側から迎えてくれる。
長い歩行でも飽きがこない、多様性に富んだ絵柄の数々。
縁起が良い七福神は、やはり題材として多く用いられていた。
描かれる七福神やお地蔵さんの可愛らしさは、なんとも言えない。
大谷翔平選手や「鬼滅の刃」といった、今年の世相を表すぼんぼりも楽しめ、撮影する手がなかなか下ろせない。
以前足を運んだのは6、7年前。
ぼんぼりの数は格段に増えているようだ。

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橋の上を移動してどれくらいの時間がたっただろうか。
足がほどよく疲労を感じ始める中、発見したのが、橋の床板に記された「ど真ん中」の文字。
どうやらこの場所が橋の中間点らしい。
橋の出発地点を振り返ってみる。
遠くに見える橋の始まりは、行き先に見える終わりまでの距離と、見た目にも同じくらいの距離だ。
ここは川の中央だけに、風がダイレクトに身体へ打ちつけてくる。
帽子が飛ばされそうになるのを手で押さえる。
遮るものが全くないので、夏は暑い陽射しが、冬は冷たい風が容赦なく身体を襲うのだ。
服装にも気をつけて橋を渡りたい。

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20分ほど歩いて橋を渡り切る。
渡り切ったあと、改めて橋の全長を見渡すのに、絶好の場所がある。
島田商工会議所青年部と島田工業高校の生徒らで協力して製作したのが、この素敵なフォトフレーム。
「蓬莱橋を望むフォトフレーム」は、蓬莱橋に向かって右岸側の展望台にある。
「第12回静岡県景観賞『奨励賞』」を受賞している必見のスポットだ。
まるでフォトフレームで飾られた写真のように、蓬莱橋を、四季折々に変化する風景とともに眺められる。
記念写真的な風景を、記念写真として撮る。
なかなか風変わりな写真が撮れておもしろい。

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ステージ会場では、歌や踊りが振る舞われる。
フォークソングに和太鼓、三味線流しなど、2日間にわたりにぎやかな演出が目白押しだ。
居合わせた時間で見れたのがフラダンス。
陽気な音楽とダンスがお祭り会場を盛り上げる。
橋の袂にある「蓬莱橋897.4(やくなし)茶屋」では、濃い緑とまろやかな味が特徴の、島田茶を購入する。
濃くておいしい島田茶が、歩き疲れた身体に染み渡る。
「蓬莱橋ぼんぼり祭り」で大井川の魅力に十分に浸ったあと、ウォーキングのゴールである島田駅へ、30分ほどの時間を見込んで再び歩きだした。

改稿・編集 HT

詳しくは以下リンクを参照してください。
世界一長い木造歩道橋「蓬莱橋」 ‐島田市公式ホームページ:https://www.city.shimada.shizuoka.jp/kanko-docs/horai.html
蓬莱橋ぼんぼり祭り ‐島田市公式ホームページ:https://www.city.shimada.shizuoka.jp/kanko-docs/kankouevent-bonborimatsuri.html


2023年11月26日

静岡県富士宮市 浅間大社の流鏑馬祭でベストショットを狙う 2023年5月5日来訪

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浅間大社で流鏑馬祭(やぶさめさい)に奉仕される「神事流鏑馬式」です。


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富士宮焼きそばでその名を全国に知られる富士宮市。
富士宮市の中心に位置するのが富士山本宮浅間大社だ。
全国1300社以上ある浅間神社の総本宮に当たり、木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)を主祭神として祀っている。
富士山を御神体としており、噴火を鎮めた御神徳で崇敬を集めた。
コロナ禍を経た今年は、4年ぶりの流鏑馬祭開催となる。
境内には出店(でみせ)も復活。
たくさんの出店が多くの観光客を迎え、祭場は賑いを見せる。
毎年心配される天気も申し分なく、見事な晴天で5月5日を迎えた。

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5月3日から3日間にわたり、流鏑馬祭は毎年執り行われる。
5月5日の午前9時から始まる本祭は、10時に浅間大社流鏑馬式が行われ、昼過ぎから奉仕者100名ほどで市内を練り歩く。
午後3時から始まるのは神事流鏑馬式。
勇敢かつ華麗な武術で的を射抜く、鎌倉武士を思わせる奉仕者の姿を拝見できる。
本祭最大の見せ場である式場は、貴重な伝統武芸を是が非でも見たい観客を集め、否が応でも盛り上がる。
源頼朝公が建久4年(1193)富士山麓において巻狩り(まきがり)を行った際、奉納した流鏑馬に、祭りは起因しているようだ。
披露されるのは小笠原流の流鏑馬。
流鏑馬式で使用される的が、行進する奉納者によって抱えられ、西の鳥居から東の鳥居へ移動する。

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見物場所は、2時間前には確保しておきたい。
おすすめの場所は、西の鳥居、ニの的の先あたり。
4年ぶりの開催であることも影響してか、今年の流鏑馬祭は例年以上の人であふれかえる。
報道カメラマン専用スペース確保の規制もかかり、ベストポジションの確保は至難の業だ。
なんとか流鏑馬奉仕者の勇姿を撮影できる場所を確保し、カメラを手にスタンバイ。
東の鳥居方向からドドドと地鳴りが聞こえはじめる。
瞬く間にその音量は増し、勝負の瞬間を迎える。
手に汗握るひととき。
射手(いて)が馬上から的を射抜く瞬間に合わせ、カメラで撮影する、格好の瞬間を逃してはならない。

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年齢層も10代から50代とさまざまな15名ほどの射手たちが、次々と矢を放って走り去っていく。
的に命中するたびに湧き起こる、「オー」という歓声と拍手。
写真中央に写っている的を確認できるだろうか。
的が見事に割れ落ちている。
見事に射抜かれた的を、これまた見事に撮影成功。
命中を知らせる「パーン」という乾いた音が周囲に鳴り響き、祭場は興奮冷めやらない。
大業を終えた射手は、西から東の鳥居へと、ご神木の桜を植えた桜の馬場を行進して帰る。
勇姿を讃え、温かい拍手で見送りたい。

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命中して割れ落ちた的は楼門下で販売される。
見事に命中して射抜かれた的だけに、とても縁起が良い。
祈願成就のための御守りとして、1,000円を捧げて授かる価値はありそうだ。
見ごたえのある伝統武芸を拝見したあと、足を運ぶのが浅間大社の本殿。
拝殿前で頭を下げ、感謝の言葉を捧げる。
「素晴らしい行事を見させていただき、ありがとうございました」
休日ともなると拝殿前は大勢の参拝客で賑わう。
人気の御朱印は、拝殿に向かって右の社務所で拝受できる。
右手東門から階段を下ると、富士山の雪解け水が湧き出る湧玉池の景観が広がる。
神様が臨在される神社境内の聖域で、神事の流鏑馬を堪能し、貴重な時間を過ごさせていただいた。
日頃お世話になっている神様に、今後とも日々感謝して過ごしたい。

改稿・編集 HT

詳しくは以下のリンクを参照してください。
富士山本宮浅間大社:http://fuji-hongu.or.jp/sengen/
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