2024年01月06日
山梨県北杜市白州町 サントリーが提供する「白州蒸溜所ものづくりツアー」に参加する 2023年11月1日来訪
希少なウイスキーのテイスティングも楽しめる、「白州(はくしゅう)蒸溜所ものづくりツアー」です。
ウイスキー博物館前を集合場所に、ツアー参加者7名が集まる。
天候に恵まれた標高700mの白州町。
冷んやりした空気が気持ち良い。
徒歩数分の移動で蒸留棟に到着。
工場内にはウイスキー独特の芳しい香りが漂っていた。
製造過程である仕込み、発酵、蒸留、熟成をじっくりと見学でき、どのようにして有名ブランド品が作られるかを知れる、興味深いツアーの始まりだ。
製造過程の最初に行われる仕込み。
仕込みとして使われる水は、地元山梨は北杜市白州町で採取される、南アルプスの地下天然水である。
仕込み槽へ、粉砕した大麦麦芽を投入し、仕込み水と混ぜ合わせる。
麦芽中の酵素による作用で、でんぷんが糖に変わる。
出来上がるのが麦汁だ。
熱気でむんむんとした場内には、甘い香りが漂う。
適温に冷まされた麦汁は、発酵樽へ移される。
酵母を加えると、麦汁中の糖分が分解されてアルコールと炭酸ガスに変わり、ウイスキー特有の香味成分が作られる。
ここ白州蒸溜所で行われる発酵には、伝統的に木桶を使っているようだ。
木桶は保温性や通気性に優れ、発酵しやすい環境の中で、複雑で厚みのある味わいを生み出す。
場内に立ち込める熱気が、ツアー参加者の上着を脱がせる。
約60時間の発酵を終えたもろみは、このポットスチル(蒸留釜)を使ってアルコール濃度を高める。
ポットスチルで2度蒸留すると、7%のアルコール濃度が、60〜70%に変わる。
ポットスチルは形や大きさに違いがあり、使い分けて、多彩な原酒を製造しているようだ。
白州蒸溜所は今年で50年目だが、ポットスチルが並ぶ光景は、開業当初からほとんど変わっていない。
貴重な記録となっている写真からは、当時から最先端の技術を使っていた事実がうかがい知れる。
貯蔵庫へはバスを使って移動する。
いよいよ、ウイスキー製造の最終工程にたどり着く。
貯蔵庫の中に充満しているのは、より一層の甘い香り。
5年から10年、または30年にも渡る長い年月を樽の中で寝かせ、熟成させるのが、貯蔵庫の重要な役目だ。
約2万の樽で眠っているウイスキー。
周囲には、このような貯蔵庫がほかに17棟もあるというから驚きだ。
蒸溜所の見学を終えたあと、待ちに待ったテイスティングの時間を迎える。
テイスティングできるウイスキーは4種類。
左から、「ホワイトオーク樽原酒」、「ライトリーピーテッド原酒」、「白州」、「白州森香るハイボール」と、4つの試飲グラスが並ぶ。
写真は、「白州」を使用した特製ハイボール、「白州森香るハイボール」だ。
透明感あふれるミントグリーンカラーが見た目に美しい。
グラスにはたっぷりの氷を入れ、白州を注いでソーダで割る。
白州とソーダの割合は1:3〜4がいいらしい。
最後にミントの葉を1枚叩いて水面に添えると、何とも言えない爽やかな香りが漂う。
テイスティンググラスもお土産に頂き、要予約の3000円コースだが、値段以上の価値を感じられたツアーだった。
改稿・編集 HT
詳しくは以下のリンクを参照してください。
サントリー白州工蒸留所(山梨県北杜市) https://www.suntory.co.jp/factory/hakushu/
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