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2023年12月16日

静岡県富士宮市 西山本門寺「信長公黄葉まつり」 2023年11月12日来訪

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西山本門寺(にしやまほんもんじ)「信長公黄葉(のぶながこうこうよう)まつり」で実演される火縄銃演武です。

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富士宮郊外の山間(やまあい)にある古刹(こさつ)・西山本門寺。
毎年11月第2日曜日に行われているのが「信長公黄葉まつり」だ。
普段は静かな寺も、この日は人であふれ、富士宮駅前から臨時のシャトルバスが出るほど賑わう。
今年は11月12日、臨時で設けられた駐車場、芝川スポーツ広場に車を駐める。
表門である黒門を目の前にし、本堂まで続く参道に足をかける。
高い石段と土で成り立つ、幅10〜15mある広い参道は、この先約800mにわたって続く。
左右に広がるのは、創建以来変わらない、しみじみとした森林の景色。
700年の長きにわたり生い茂る森林は、参拝者が持つ雑念を飲み込み、忘却の彼方へ押しやる。
澄んだ空気の中を、息を切らしながら歩き、ようやく本堂前に到着。
秋が深まるこの時期、涼しさの中ではあるが、体が汗ばんでいた。

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本堂横の広場では、奉納踊り、舞扇(まいおうぎ)、信長公天下布武の舞、居合いが披露される。
午後2時からは、多くの人たちが楽しみにしている火縄銃演武の始まりだ。
まつり一番の見どころだけに、人が集まるのも早い。
既に人垣ができており、人と人との間をすり抜け、なんとか観覧場所を確保する。
参道では富士宮市名店の出店(でみせ)が並び、ほかにも境内では野点(のだて)や二胡(にこ)演奏などが行われ、賑わいを見せる。
駿府鉄炮衆の方々が、鎧や兜、袴を身に着けて準備万端。
安土桃山時代の時代絵巻が、丁寧に説明され、演出が始まった。

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実演されたのは、1575年に「長篠の戦い」で信長により用いられた火縄銃の戦術、「三段撃ち」だ。
織田信長が考案したとされる「三段撃ち」は、当時向かうところ敵なしとうたわれた武田騎馬軍を撃破し、織田・徳川連合軍を圧勝に導いた。
縦一列に3人が並び、1人目が射撃をする間に残りの2人が射撃の準備を行い、順番に前へ出る。
休止時間を極力なくし、連続して銃を撃つ戦術だ。
耳に響く破裂音と、あっという間に打ち終わる素早さ。
夢中でカメラを向ける観客からは、感嘆の声が上がる。
もうもうと立ち込める硝煙(しょうえん)により、会場はまるで当時の戦場にいるかのような臨場感に包まれる。
1時間にわたる実演のあとに迎えるのは、武将に扮した演者の方々と写る記念撮影の時間。
観客は、演者とのふれあいの中、戦場の世界から現実の世界に引き戻される。

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本堂を裏手に回ると、ひっそりとたたずむ縦に細長い石碑がある。
石碑に刻まれているのは「信長公首塚」の文字。
首塚石碑の左手にある、樹齢500年の柊(ひいらぎ)の大木も独特な存在感を放つ。
案内板には、「推定樹齢五百年。炎上する本能寺から持ち出された信長の首がここに運ばれ、埋められたときに植林された……云々」といった意味の内容文が記されている。
実は1582年に起きた「本能寺の変」において、殺害されたはずである信長の首が見つかっておらず、かねてから歴史上の謎とされてきた。
これについてはさまざまな考察がされているようだ。
焼死体が多くて特定できなかったという説のほか、火が激しく燃えたため焼失したという説や、清玉(せいぎょく)上人が供養のために持ち去ったという説など。
最近では、TBSのテレビ番組「世界ふしぎ発見!」が、11月18日の放送で西山本門寺首塚の謎に迫り興味深い説を提唱している。
事件の前日に、本能寺にて、信長の前で囲碁対局を行っていた日海という僧侶がいた。
彼が事件後、背負った基盤セットに信長の首を隠し、富士宮まで運んだという説だ。
以前この首塚に来たことがある母が、「独特の雰囲気だった」と言っていたのを思い出す。
やはり、信長の首がここに眠っているのだろうか。

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西山本門寺は、富士五山の一つで法華宗興門流の大本山。
1344年(康永3年)に日代上人により開山され、山号を富士山、寺号を本門寺としたとされている。
なぜ日海は、京都からはるばる富士宮まで運んだのか。
本当に、ここ、西山本門寺に葬られているのだろうか。 
信長が書いたとされる証文や、使用したとされる木刀が、テレビ番組では紹介される。
考えてみれば400年以上も昔のことである。
それすら本物かどうか疑わしい。
信長の首について、説を立証するのは限りなく困難と言っていいだろう。
だからこそ色々と考察され、実にさまざまな説が提唱されるのだ。
歴史は、真実を追いかける人々のイマジネーションによって作られる。
歴史の面白さは、このイマジネーションにあるのかもしれない。

改稿・編集 HT

詳しくは以下のリンクを参照してください。
西山本門寺
https://fmc.pref.shizuoka.jp/fujinokuni/number_50/3474/
信長公黄葉まつり|静岡県富士宮市
http://www.city.fujinomiya.lg.jp/sp/kankou/llti2b0000001916.html
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