「音更ら〜麺村2023」で味わう、音更(おとふけ)町特産の味「ブロッコリーラーメン」です。
北海道は十勝平野の中心都市、帯広市隣の音更町で開催されたラーメンイベントが、「音更町ら〜麺村2023」だ。
会場である「道の駅おとふけ なつぞらのふる里」を訪れる。
2017年の開催から5回目を数える同イベントでは、音更町地元の名産であるブロッコリーを使用した、特製ご地麺が食べられる。
作付面積及び生産量日本一を誇る音更産の小麦に、葉緑素やαリノレン酸などの栄養価の高い音更産ブロッコリーを練り込む。
味わい深い「ブロッコリー麺」の完成だ。
「音更町ら〜麺組合」加盟の人気ラーメン店10店舗が、独特な麺の個性をどう美味しく仕上げるのか、大変興味深い。
「道の駅おとふけなつぞらのふる里」は、2022年4月にオープンしたばかり。
北海道内外間わず、連日多数の観光客が訪れる、人気の道の駅だ。
フードコートでは、地元有名店が農業王国十勝の食を提供する。
農畜産物等販売所「なつぞら市場」では、地元産の新鮮な野菜のほか、地元の農畜産物を使用した加工食品や、地元特産品が売られる。
施設内の移動中、目に飛び込んでくるのが巨大なゴジラの模型。
その高さは2m。
映画ゴジラの音楽で有名な作曲家 伊福部昭氏は、幼少期を音更町で過ごしており、パネル展示を通して彼の足跡がたどれる。
自然との距離が近く、旬の食材が豊富な音更町。
その音更が生み出す偉大な作曲家の存在を知ることができ、とても感慨深い。
「道の駅おとふけなつぞらのふる里」では、文字通り、NHK連続テレビ小説「なつぞら」のロケ地を紹介している。
NHK連続テレビ小説「なつぞら」の十勝編で登場した「柴田家の母屋・牛舎・サイロ」と、「菓子店雪月」を模した建物、合計4棟が建ち並ぶ「なつぞらエリア」は必見だ。
建物の前では、軽備された牧草地で放牧されるオブジェの牛たちも目にできるなど、ドラマの雰囲気そのままに展示されている。
ドラマの世界を体験でき、ロケで実際に使用された小道具などの現物を見れるのは、ドラマのファンにとってはうれしいに違いない。
ドラマのファンならずとも、十勝平野開拓当時の生活を垣間見れる同施設は、大変見応えがある。
「菓子店雪月」の店舗内では、オリジナルグッズやお菓子などの販売もされており、こちらもお勧めだ。
広大な敷地に、参戦した10店舗が一列に軒を連ねる。
特製ラーメンを求める来場者が各店舗の前に押し寄せ、イベントは大盛況だ。
午前11時にもなると長蛇の列となり、行列の最後尾が確認しづらいほどとなっていた。
比較的天気が良かったものの、気温は上がらず、若干肌寒さを感じたイベント当日。
冷たい外気を感じながらの順番待ちは体に堪える。
待ちに待ち、お目当てのラーメンをようやく手にする。
温かい麺とスープは、冷え切った体と心に染み渡り、失われた活力を取り戻す。
ラーメン食べ比べに必要なチケットは、当日会場内で購入できる。
1000円のチケットで好きなラーメンを3杯選べられ、遊び心で食べ比べできるので、とてもお得感がある。
10店舗全店舗が「ブロッコリー麺」を必ず使用するというルールの下、さまざまな種類のラーメンが出品されていた。
シンプルな醤油ラーメンや味噌ラーメン、そしてホルモンラーメンやパクチーをトッピングしたラーメンなど、普段食べられないような変わり種のラーメンも数多くある。
どのラーメンを試食しようかと悩ましく感じる中、選んだラーメンのひとつが店舗「ラーメンのこんの」が提供する汁なし担々麺だ。
音更町+勝川温泉の「モール温泉豚」を使用したそぼろや、新鮮な産地直送野菜をふんだんにトッピングした、こだわりのメニューとなっている。
パクチーの風味が効いた個性的な味わいはたまらない。
家族で、最も美味しいと口を揃えたラーメンが、店舗「五春(ごしゅん)」が提供する油そばだ。
強力小麦粉「みのりのちから」と「春よ恋」を使用した、自家製ブロッコリー麺で作られた油そばは、イベント限定の品である。
ほのかに感じるブロッコリー風味の、もっちりした太麺をストレートに味わう。
麺に絡むたれが作り出す絶妙な味は、なんとも言えない。
イベント限定のメニューにしておくにはもったいない逸品だ。
改稿・編集 HT
詳しくは以下のリンクを参照してください。
道の駅おとふけ なつぞらのふる里 https://michinoeki-otofuke.jp/
音更ら〜麵村実行委員会(音更町商工会) http://www.otofuke.jp/
ラーメンのこんの https://ramennokonno.jp/
※「五春」の公式HPはありません。
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